島根県民の森から県境尾根を歩く 指谷山(967.2m)・指谷奥(1,047.8m)

島根県飯石郡飯南町・広島県庄原市高野町

2011年9月16日(金)      チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                              〈木地屋谷展望台近くの美しいブナの森〉

 

 

 

大万木山や吉田毛無山も島根県民の森として整備されており、幾度も利用させてもらっている。

島根県民の森は、二つの地区に分れて整備されており、その曽遊の地は「頓原・吉田地区」のそれで、

もう一カ所琴引山の東側の広島県と県境を接する「赤来地区」にも整備されているという。

この「赤来地区」の県民の森を訪ねる機会が今までにはなかった。

この日、沖縄付近で迷走気味の台風15号の余波で広島県は雨の予報であったが、

島根県は晴マークとなっていたのをこれ幸いと信じて、

「赤来地区」の県民の森を訪ねて、広島県との県境尾根を歩いてみることとした。

 

《山行記録》

島根県民の森研修館駐車場9:14・・・・10:33木地屋谷展望台10:40・・・・10:50指谷山(967.2m)11:01・・・・11:44杉ヶ谷ルート合流点・・・(12:0012:20落し物捜索)・・・12:32指谷奥(1,047.8m)(昼食)12:58・・・・13:40明眼寺谷ルート分岐・・・・13:45梯子・・・・14:03小田林道出合・・・・14:27杉ヶ谷ルート分岐・・・・14:39祖父釜石ルート分岐・・・・15:15島根県民の森研修館駐車場 

〔総所要時間:6時間01分、昼食・休憩等:1時間04分、正味所要時間:4時間57分、歩行距離:12.3q、累積標高差:±1,090m

 

 9:14 島根県民の森研修館駐車場

  国道54号線で赤名トンネルを抜けて広島県から島根県に入り、赤来の道の駅を過ぎて来島の街に入る手前で案内板に従って国道から右折して県民の森への道を採った。のどかな田園風景の中を9キロメートルも進むと往復2車線の道路が狭くなって林道小田線に変わり、そのまま県民の森へと誘ってくれた。広々としたオートキャンプ場の先に立派な研修館の建物があり、その手前に駐車場があったので、そこへ愛車を停めさせてもらった。平日のこの日は、他に駐車場に停められている車はなかった。

 

 

 

〈研修館前の駐車場に車を停めて、いざ出発!〉

〈研修館脇の木地屋谷ルート登山口〉

 

 

  研修館の前の芝を張った多目的広場の一角にある木地屋谷ルート登山口から入山した。「まむし注意」の立て札が幾本もあった。直ぐに杉林の中に入り長い急坂が始まった。途中で林道の施設工事で登山道が分断されている箇所があったが、他はほぼ一本調子で小刻みなジグを切りながら高みへと登って行った。高度を増す程に、杉林からブナを中心にした自然林(育成自然林)となっていった。一時間程で一度ピークアウトしてから見事なブナの森を抜けて木地屋谷展望台のある県境の小ピークへ到達した。展望台からは南側の広島県側の旧高野町高暮の谷間が望めた。暫し休憩の後、県境尾根の水平道を指谷山へと辿って行った。

 

 

 

〈杉林の中の登山道を登り行く〉

〈道標が良く整備されている〉

 

 

 

 

〈キバナアキギリ咲く急坂を登り行く〉

〈キバナアキギリ(シソ科)

 

 

 

 

〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)

〈アキチョウジ(シソ科)

 

 

 

 

〈杉林を抜けると育成自然林が拡がる〉

〈シロヨメナ(キク科)か!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                         〈見事なブナの森を行く〉

 

 

 

 

 

〈県境尾根上にある木地屋谷展望台の到着!〉

〈尾根の南側は広島県庄原市高野町〉

 

 

 

 

〈指谷山への尾根道〉

〈南方向遙かに高暮ダムの湖面を望む〉

 

 

10:50〜11:01 指谷山(967.2m)

  四等三角点のある指谷山からは北に大万木山の大きな山体が、南には神野瀬川が蛇行する高野の高暮地区を望むことが出来た。これから行く指谷奥のピークとそこに至る尾根筋も一望出来たが、指谷奥は随分遠く感じられた。指谷山の北面に回ってみて滑り落ちそうな急傾斜面に驚いた。標高差100メートル近いロープの張られた大下りが待ち受けていた。滑らないように用心して下った。その後も適度なアップダウンが幾度も繰り返された。指谷山から約40分で左から杉ヶ谷ルートの登山道が合流してきた。この前後からまたブナ林が美しくなってきた。ここまで来たら指谷奥のピークは直ぐと思っていたが、まだ道半ばといったところで、単調になってきた尾根道にややくたびれ気味に(途中で落し物に気付いて引き返したりしながら)歩を進めた。朝方晴れていた空も徐々に曇ってきて、笹藪の中は冷たくなってきたのだろうか? 指谷奥に近付くと、矢継ぎ早に登山道脇に出ていたマムシ(6尾)に遭遇することとなった。ここのマムシは「黒」、それも丸々とよく太っていた。

 

 

 

〈四等三角点の建つ指谷山々頂〉

〈指谷山から大万木山の大きな山体を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                      〈広島県側の神野瀬川が流れる高暮の谷を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                              〈実りの秋を迎えた高暮の集落を俯瞰する

 

 

 

 

 

〈指谷山から指谷奥へと続く尾根筋〉

〈ツルリンドウ(リンドウ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈指谷奥のピークを眺めながら長い尾根筋を進む〉

 

 

 

〈指谷山北面の急斜面を下る〉

 

 

 

 

〈南方遙かに八国見山のユニークな山容を望む〉

〈樹間に望む大万木山〉

 

 

 

 

〈谷を挟んで草ノ城山を望む〉

〈マユミの実、秋の到来!〉

 

 

 

 

〈癒しのブナの尾根筋を行く〉

〈左から杉ヶ谷ルートが合流する〉

 

 

12:32〜12:58 指谷奥(1,047.8m)

  深い笹原の中に開かれた登山道脇に三等三角点の石柱と一本の頂上標があった。それが散文的な指谷奥の山頂であった。マムシに用心して、その登山道の真ん中に陣取って昼食を摂った。平日の静かな日ゆえに、登山者が来る心配はまずなかった。食事をしている間に、曇った空が一段と暗くなってきたようであった。雨が来なければ良いが思いながら、食後に先に進むこととした。登山道は大きく北方向へ回り込んで、右手(東)の樹間に大万木山や猴政山などが望めるようになってきていた。その山頂部は既にガスに隠されており、やはり山上では雨が現実の問題となってきていた。暫し尾根道を北上し再び現れた急坂を下っている頃についにポツリポツリと来てしまった。樹林の中の道ゆえに、雨粒が数多落ちて来ることはなかったが、頭上で葉を叩く雨音は徐々に強くなって行った。

 

 

 

〈指谷奥の山頂〉

〈指谷奥には三等三角点が建つ〉

 

 

 

 

〈草峠方面へと続く尾根筋〉

〈樹間から見える大万木山はガスに覆われ始めていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                          〈猿政山方面も山頂もガスに覆われ始めていた〉

 

 

 

 

 

〈小雨が降り始めた尾根筋から草ノ城山を望む〉

〈樹間に琴引山を望む〉

 

 

 

 

〈草峠から大万木山へと続く尾根筋を望む〉

〈尾根筋の道はよく手入れされている〉

 

 

13:40 明眼寺谷ルート分岐

  目の前に草峠(くさんだわ)に近い1,005mピークへの大上りの壁が迫って来ていた。当初の想いでは、このピークを越えてその先の草ノ城山(976m)まで行き、祖父釜谷ルートで下山する積りであったが、ここで本格的な雨となってしまったので、急傾斜の大上りを前に明眼寺谷ルートをエスケープルートとして下山することとした。このルートも急傾斜の道で、尾根筋を外れると滑落しそうな急傾斜地を伝う道となり、やがて林道上の高い崖上に出てそこから木製の梯子で林道へと下った。そこからは小一時間のダートの林道歩きが続き、草峠から下って来た林道小田線の車道に出合った。車を停めた研修館まではそこから「4.2q」の表示があった。遠いが仕方がない。本格的となった雨の中を車道を歩いて下って行った。路傍の杉林の林床にはツリフネソウやキツリフネソウなどの大群生が拡がっており、通行止めとなっている車道の法面では雨の中ながら大規模な補強工事が幾カ所かで行われていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨で明眼寺谷ルート(ここを左折)にエスケープすることに〉

 

 

〈急坂に架かる梯子で林道に下った〉

 

 

 

 

〈梯子を下るとこんな林道に出た〉

〈ツリフネソウ(ツリフネソウ科)の花園が拡がっていた〉

 

 

 

 

〈雨降る明眼寺谷ルートを傘を差して下る!

〈小田林道に出合った、駐車場所まで4.2qもあった・・・!〉

 

 

 

 

〈植樹された林の上には霧の流れる指谷奥のピークが見えた〉

〈キツリフネソウの群生〉

 

 

 

 

〈フシグロセンノウ(ナデシコ科)〉

〈ジャコウソウ(シソ科)〉

 

 

 

 

〈シシウド(セリ科)〉

〈長い舗道歩きが続いた!〉

 

 

15:15 研修館駐車場

  1時間余の車道歩きの最後に杉の樹間から研修館の建物が見えた時には、やはり安堵した。時計は午後3時を回っていた。雨にならなくても、草ノ城山まで脚を延ばさないのが正解であったようだ。雨ですっかり濡れた駐車場には朝と同様に我が愛車が停まっているだけであった。登山道具を仕舞って帰路に就こうかとしている頃になって、一台の軽自動車がやってきて、ザックを担いで研修館へ向かわれたようであった。「森林セラピー」体験のお客さんであろうか?  

 

 

 

〈研修館に無事に帰着〉

〈雨のそぼ降る島根県民の森〉

 

 

〔山行所感〕

  初めて訪れた島根県民の森〔赤来地区〕。オートキャンプ場と研修館があるだけの静かな所であった。その後背の尾根筋には馬蹄形に登山道が拓かれ、大万木山や琴引山へと繋がっている。この日はその馬蹄形状の登山ルートを半分だけ歩いたことになるが、それだけで丸一日を要したように、この公園は大変に大きく、広いところであることが体感出来た。改めて草ノ城山へも行ってみたいし、琴引山にも脚を延ばしてみたいが、もっと早出をしないと、この広大な公園に撥ねつけられるような気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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