「雨乞の碑」を再訪し未踏の尾根筋、山道を探索 二ヶ城山(483.2m)山域

広島市安佐北区・東区

2012年2月4日(土)       門久単独

 

 

 

 

 

 

                     〈今回の最高点から「雨乞の碑」のある山域を俯瞰する〉

 

 

 

朝寝で出鼻をしくじった晴天のこの日、午後になって裏山に残していた宿題を片付けに出掛けることにした。

2007年12月24日に一度訪ねた「雨乞の碑」を再訪して、そこまでのGPSログを採っておきたかったことがその一つ。

更に、「雨乞の碑」から二ヶ城山・木ノ宗山間の縦走路に向け道なき支尾根を抜けてみたかったことが、その二つ目の宿題。

それらが果たせれば、三つ目に二ヶ城山・木ノ宗山間の縦走路上の広島西幹線鉄塔(4号)から下る電力会社の巡視路を辿ってみたかった。

最大の難関は、「雨乞の碑」から縦走路までの薮の支尾根が抜けれらるかどうかであったが・・・・、

果たして、裏山の二ヶ城山々域のミニ探検の結果は如何に!

 

《山行記録》

上岩上橋13:39・・・・13:43雨乞の碑方面分岐・・・・13:59尾根に乗る・・・・14:09雨乞の碑14:20・・・・14:50標高332mピーク14:51・・・・14:53二ヶ城山〜木ノ宗山縦走路出合・・・・15:05落合南方面分岐・・・・15:09「滝山川線90号」送電線鉄塔・・・・15:12記念碑前コース分岐・・・・15:25登石コース分岐・・・・15:27「広島西幹線4号」送電線鉄塔15:36・・・・15:59二ヶ城山林道出合・・・・16:07車止め・・・・16:12二ヶ城山登山口・・・・16:26上岩上橋

〔総所要時間:2時間47分、休憩等:0時間21分、正味所要時間:2時間26分、歩行距離:47q、累積標高差:±391m〕

 

13:39 上岩上橋

  今回の登山口は二ヶ城山への落合南登山口である上岩上橋の南詰。山陽自動車道に架かる橋である。橋を渡ったところに車を10台足らず停められる空地があるが、すぐ近くにある犬の訓練所に来た車が沢山停められていた。午前中には青空が拡がっていたが、午後になって曇り空が拡がり始めた中を高陽中央霊園の前を通って山中へと入って行った。二ヶ城山林道に入って直ぐに林道から左に電力会社の巡視路が分岐していた。その入口に壊れかけた「雨乞の碑」の道標があった。その巡視路に入って1分ほどで山の上へ向かう巡視路から左へ分れて灌木の中にある小さな溜め池の上を横切って行った。池の上手一帯の林はちょうど高圧電線の下で電力会社の手で伐採されていた。伐採地の端で小さな橋を渡ってから右手に入って行く谷への道を採った。谷に入って直ぐに小さな渓流を渡ると、道は俄かに荒れ気味の踏み跡となって傾斜を急にして行った。この辺りまで来ると4年程前の記憶も大分定かでなくなっていた。兎に角、ルートファインディングをしながら谷筋を登って行った。尾根上に乗る手前に何段かの石積みが見られた。かつてこの辺りまで住民の営みがあったということであろう。尾根上に出ても踏み跡は尾根の高みに向けて灌木の林の中に延びていた。比較的に歩き易い尾根筋を10分程登って行くと、「テープに従って尾根上がる」と付記された道標に出合った。ここから踏み跡を離れて尾根筋の赤テープに従って登って行くと既知の自然石に「雨乞記念」と刻まれ碑の前に出ることが出来た。

 

 

 

〈出発点は山陽道に架かる上岩上橋詰、高陽中央霊園下〉

〈橋詰の駐車場所:犬の訓練所への車が多い〉

 

 

 

 

〈二ヶ城山林道から左へ曲がる道を採る〉

〈入口にある道標〉

 

 

 

 

〈送電線下の伐採地に出る〉

〈道標が谷の奥を指す〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈かつての人の営みが偲ばれる古い石垣〉

 

 

 

〈踏み跡を辿って谷の奥へと入り行く〉

 

 

 

 

〈尾根上に上っても踏み跡は山上へと続いている〉

〈はっきりとした道筋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

               〈尾根筋で出合った最後の道標、ここから尾根筋を辿ると直ぐ!〉

 

 

 

14:09〜14:20 雨乞の碑

  4年ぶりに訪ねた「雨乞の碑」であった。今回は前回の経験があったので、登山口から30分程で到達出来た(前回は迷いながら50分を要した。)ここまでの道筋の状況からして、時折ここを訪ねる人があるもののそんなに多くではないと言った印象を持った。GPSログも途中で道に迷うこともなく上手く採れたようであった。「雨乞の碑」から先の尾根筋は相変わらず倒木が行く手を塞ぐように転がって入り辛かった。前回到達した羊歯に覆われた小ピークまでは倒木を抜けて行くと直ぐであった。地図で確認にして、ここで進行方向を南に転じた。羊歯は意外に浅く踏みしだきながら進むと直ぐに灌木の尾根に変わった。尾根筋には微かに踏み跡らしいラインが確認出来た。人間のものか、獣のものかと思案しながらその踏み跡を辿って行った。足元が極端に悪いところもあり、踏み跡に残る蹄の跡からして明らかにこれは獣道だと断定出来た。10分程行ったところで、こちらの姿に驚いて逃げる鹿の姿を目にすることが出来た。尾根筋を外さないように、獣道を辿って行くと大した困難もなく進むことが出来た。上るほどに、人の手による堀切や一升瓶の欠片などが見られ、植林地に入ると境界標の杭にも出合い、約30分間の薮漕ぎの末に標高332mのピーク上に出た。小さな広場のあるそのピークから東側に少し離れて二ヶ城山と木ノ宗山を結ぶ縦走路が通っていた。

 

 

 

 

 

 

 

                            〈尾根の松林の中に安置された「雨乞の碑」〉

 

 

 

 

 

〈碑文〉

〈碑を背後から見る〉

 

 

 

 

〈荒れた佇まいの尾根筋へ探査に入る〉

〈羊歯の繁る辺りで東から南へ方向転換〉

 

 

 

 

〈微かな踏み跡が続くが、人間のものか、獣のものか・・・?〉

〈明らかに獣の足跡が残っていた〉

 

 

 

 

〈倒木が少なく何とか歩ける尾根筋であった〉

〈ピンクのテープの巻かれた境界標に出合う〉

 

 

 

 

〈植林地に入ると人の営みが感じられた〉

〈標高332メートルのピークに出た、縦走路はその直ぐ背後〉

 

 

14:53 二ヶ城山〜木ノ宗山縦走路出合

  縦走路に出ると、この辺りは決してよく整備された道筋とは言えないものの、それまでの獣道とは違って大したストレスもなく前へ前へと歩を進めることが出来た。332mピークから一旦下ってから登り返して次のピークを越えたところで二ヶ城山林道の終点部から登ってくる登山道(落合南方面)に出合った。その先で滝山川線の送電線鉄塔下を抜けてから虎ロープの張られた急坂となり、そこを登り切ると左に馬木への登石コースの登山道が分れていた。この分岐の直ぐ上に西広島幹線の送電線4号鉄塔が建っていた。

 

 

 

〈二ヶ城山〜木ノ宗山縦走路に出合う〉

〈尾根筋を行く縦走路〉

 

 

 

 

〈テープで賑やかな落合南への分岐点〉〉

〈送電線鉄塔下を抜けて行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登石コースの分岐〉

 

 

 

〈虎ロープの張られた急坂を登り行く〉

 

 

15:27〜15:36 広島西幹線4号送電線鉄塔

  二ヶ城山々頂まではまだ尾根筋を暫く辿らねばならないが、この日はピークハントの予定はなくここ4号鉄塔のあるところを最高到達点として、後は未踏の道を下山することとした。その前にここがこの日随一(あるいは唯一)の眺望ポイントであったので、鉄塔の直ぐ上の見晴らし台に立って展望を楽しむこととした。西は権現山、阿武山から北の白木山塊、さらに東の呉娑々宇山までの大眺望が拡がっていた。さて、いよいよ下山である。鉄塔の足元から北側の谷に向かって雪を白く被った急傾斜地が下っており、そこに黒いエボナイトの階段道がどこまで続くのかと言った感じで下へ下へと延びていた。歩幅の狭い階段で、雪でその路面が隠されており足元が甚だ覚束なかった。滑り落ちないように注意しながらその急坂を擦り下りた感じであった。やっとこさ緩やかな傾斜地に下ると植林地となり、やがて細い渓流沿いの道となった。電力会社の巡視路だけに比較的良く整備されていた。鉄塔を出てから20分余りで二ヶ城山林道の一角に出ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の最高点の4号鉄塔上に立つ!〉

 

 

 

〈広島西幹線4号鉄塔が尾根筋に建つ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鉄塔上からの高陽、可部、白木山方面の眺望〉

 

 

 

 

 

〈馬木の街と藤ヶ丸〜呉娑々宇山の稜線を眺める〉

〈中尾山、鬼ヶ城山、白木山をアップする〉

 

 

 

 

〈こちらは安駄山〜高鉢山をアップ〉〉

〈「雨乞の碑」のある山域、その背後は白木山塊〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈谷間の植林地を抜けて〉

 

 

 

〈尾根筋から巡視路を大下りする〉

 

 

 

 

〈やがて渓流沿いに出る〉〉

〈苔生す谷筋を抜けて行く〉

 

 

15:59 二ヶ城山林道出合

  二ヶ城山林道へ出れば、ここは旧知の所である。常時使われている道という印象はないものの、いつ来てもこの林道は綺麗に整備されているので気持ちが良い。下って行くと車止めに出合った。多分に不法投棄を防ぐために通行止めにしているものと思える。お陰でここから上手には下流部に見られるような醜い不法投棄跡は見られない。車止めから至近の所に二ヶ城山への登山口があった。そこからは通い慣れた道を上岩上橋へと下って行った。

 

 

 

〈二ヶ城山林道に出合〉

〈いつも良く整備されている二ヶ城山林道〉

 

 

 

 

〈林道の車止め〉

〈冬イチゴが美味しそうに実る〉

 

 

 

 

〈二ヶ城登山口〉

〈二ヶ城山林道を下り行く〉

 

 

16:26 上岩上橋

  上岩上橋詰に戻って来た。駐車スペースには、まだ愛犬家の車が沢山残っていた。犬のトレーニング場は休日には大層賑わっているようだ。この日は、二ヶ城山の頂上部を外し、通常ルートを外れた山域を歩いたこともあって、山上では誰にも会うことはなかった。犬が遠くで鳴く声を聞きながら心静かに登山口を後にした。

 

 

 

〈高陽中央霊園前から権現山・阿武山を望む〉

〈上岩上橋越えに白木山塊を仰ぎ見る〉

 

 

〔山行所感〕

  雪山に行きたい季節であるが、薮漕ぎ覚悟の里山へも行きたい季節でもある。裏山の二ヶ城山の山域にも多くの宿題を残している。暇を見付けて出掛けようと思うものの、その暇が仲々にないのも事実である。しかし、この日はうまい具合に3つの宿題を上手く片付けることが出来た。ニンマリといったところである。それと共にまた新たな宿題を見付けもした。新たな登山道が延びているのを見付けてしまった。切りが無いようであるが、これがまた面白いところでもある。かくして、裏山の二ヶ城山の深みへと嵌って行く!

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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