冬の晴れ間の午後の山歩き 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・上浮穴郡久万高原町

2012年2月12日(日)        門久単独

 

 

 

 

 

 

                                          〈霧氷の登山道を行く〉

 

 

 

久し振りに好天の週末となった。

こんな時に限って得てして用件が入って山行が叶わないことになるものである。

この週末もそんな状況に近かった。

それでも所用で四国へ渡った日曜日の午後に何とか時間を空けることが出来た。

時間があれば山へ!

かくして今年2回目の「皿中(サラチュウ)」となって皿ヶ嶺を歩いてきた。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場13:41・・・・13:45風穴13:46・・・・13:59十字峠経由道分岐・・・・14:17引地山分岐14:18・・・・14:27テラス14:28・・・・14:36十字峠・・・・14:52皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・14:59皿ヶ嶺(1,278m)15:15・・・・15:43畑野川道分岐・・・・15:44竜神平15:53・・・・16:09風穴・上林峠分岐・・・・16:30上林峠・・・・16:50水ノ元・久万林道分岐・・・・17:00上林トンネル北口・・・・17:25上林森林公園駐車場

〔総所要時間:3時間44分、休憩等:0時間28分、正味所要時間:3時間16分、歩行距離:7.4q、累積標高差:±708m〕

 

13:41 上林森林公園駐車場

  遅い時間となってしまったが、山陰となるカーブの雪が凍結した峠道を車で駆って上林森林公園まで上がった。相変わらず峠道のあちこちの路傍にノーマルタイヤの車が停められていた。地元の「皿中」患者の多くは上がれる所まで車で上って、限界と思う所に車を置いて後は歩いて登るのだ。上林森林公園の駐車場には珍しく中型バスが停まっていた。ちょうどわが愛車を広場の端に停めたところへ、そのバスの団体が下山して来た。香川県からのグループのようであった。遅い出発ゆえに、かくして登り始めると次から次へと下山者と行き交うこととなった。ジグザグを切る正面登山道の雪はそんなに多くなかったが、10〜12本爪のアイゼンを履いている人も多かった。こちらはザックに4本爪の簡易アイゼンを忍ばせていたが壺足のままであった。ジグザグの急坂の途中から正面登山道を外れ引地山分れ経由の道を採った。暫くロープの張られた階段状の急傾斜を登って行った。ここでは時に爪先を蹴り込みはしたが滑ることもなかった。それでも用心しながら急坂を登り切って稜線直下のテラス状の台地まで達すればもう足元を気にする必要はなくなった。テラスの背面の小丘を巻くように登れば引地山分れに出た。

 

 

 

                     〈麓から晴れ上がった皿ヶ嶺を仰ぐ〉

〈登山口の上林森林公園〉

 

 

 

 

〈雪を被った風穴〉

〈初夏にはお花畑となる斜面をジグザグに登る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここを十字峠経由(引地山分れ方面)の道を採る〉

 

 

〈急坂を登り切ればブナ林のテラスに出る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  〈引地山分れ近くの稜線部に出る〉

 

 

 

14:17〜14:18 引地山分岐

  引地山分れから稜線部を辿った。ここの雪も大したことはなかった。樹林の下生えの笹が頭を出していたので10センチメートルにも満たない積雪であったろうか。この日の朝方にはこの辺りのブナ林は霧氷に包まれてクリスタルな真白き世界となっていたであろうと思われたが、午後2時を過ぎた時間となりそれらはすっかり融けてしまっていた。ブナの網目状の枝先の上の青空が眩しかった。それでも、稜線部から竜神平への分岐辺りの日陰の林の中にはまだ霧氷が融けずに残っていた。そこから十字峠へ軽く下ってから、植林地と自然林の境界を山頂まで上がって行く登山道脇の灌木には、まだまだ見応えのある健康な霧氷が着いていた。その霧氷の間を登って行く脚の運びは随分と軽いものであった。

 

 

 

〈引地山分れ〉

〈雪の稜線部を行く〉

 

 

 

 

〈稜線部から上林の集落を俯瞰する〉

〈青空の下、白く輝く融け残りの霧氷〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十字峠〉

 

 

 

〈青空と霧氷〉

 

 

 

 

〈霧氷に彩られた登山道が山頂まで続く〉

〈皿ヶ嶺二等三角点(,207.5m)は通過点〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                               〈霧氷の雪道〉

 

 

 

14:59〜15:15 皿ヶ嶺(1,278m)

  午後3時の皿ヶ嶺山頂は晴天の下にあり、五段高原・天狗高原や中津明神山の大眺望が開けていたが、そこには登山者の姿がなかった。暫しその眺望を独占して堪能した。竜神平への登山道を下りかけると右手のブナの樹林の先に真っ白な厳冬の装いの石鎚山塊が望めた。これだけの眺望が得られるのは、まずは滅多にないことである。午後の遅い山行とはなったが、この日の幸運を喜ばずにはいられなかった。竜神平まで下る登山道の雪は随分と少なくなっており、地肌が出ている所もあった。ここで男性2人組の登山者と行き違った。山上に上がってから逢う最初の登山者であった。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈山頂標:相変わらず間違った標高を示している〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                              〈遙か五段高原、天狗高原の稜線を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                           〈明神山(1,540.6))

 

 

 

 

 

                             〈竜神平への道を採る〉

〈ブナ林の樹間に石鎚山塊を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                          〈厳冬期の石鎚山塊〉

 

 

 

 

 

〈ブナ林の中を抜けて下り行く〉

〈北面が霧氷で覆われた東温アルプス(1,253mピーク辺り〉

 

 

15:44〜15:53 竜神平

  竜神平へ下ってみると、湿地の草原には雪がまったくないことに驚いてしまった。愛大小屋前に単独行の男性の姿があったが知らぬ間に姿が消えていた。竜神平を横切る道を行かれたようであった。暫し無人の愛大小屋をお借りしてお茶の時間とした。この後正面登山道を上林森林公園へ直接に下ろうか、上林峠を経由しようか思案したが、竜神平を横断した三差路で上林峠方面へ濃いトレースが続いていたので、その道を採ることとした。気持ち良く尾根上の登山道を抜けてから、上林峠への長く急な階段道に掛かると、階段には雪が降り積もり完全に埋まって急傾斜面の如くになっていた。ここを下るにはアイゼンが欲しい所であったが、装着するのも面倒なので踵を雪の中に踏み込んで足場を確保し、階段のロープも借りて登山靴だけで長い斜面を下り切った。

 

 

 

〈竜神平〉

〈愛大小屋〉

 

 

 

 

〈樹々の冬芽が赤らんできた樹林を行く〉

〈赤松の林を抜ける〉

 

 

 

 

〈三差路を上林峠への道を採る〉

〈上林峠へと続く尾根上の道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈陣ヶ森〉

 

 

              〈上林峠へ下る階段道〉

 

 

16:30 上林峠

  夕刻でもあり、無人で雪も殆どない上林峠に留まらずに下山を急ぐこととした。皿ヶ嶺の山稜の北壁直下をトラバースして行く登山道は時に険しい様相を呈し、雪の季節にはなお更なのであるが、今年は雪が少なく特別に注意を払う必要のある所も殆どなかった。水ノ元と久万林道への分岐まで下り、この日は久万林道への道を採ることとした。水ノ元への道には圧倒的に濃いトレースが残っていたが、久万林道への道には何日か前に通った単独行者の足跡が続いているだけであった。その道を西の山の端に随分と傾いた冬の陽を正面から浴びながら辿り上林トンネルの北口で上林河之内林道の車道に出た。例年であればとっくに冬季通行止めとなっているこの林道であるが、今年はやはり雪が少ないせいで今でも通行可能となっていた。その車道を上林森林公園へと歩いた。

 

 

 

〈上林峠を振り返る〉

〈雪の少ないトラバース道〉

 

 

 

 

〈厚い氷に覆われた沢筋〉

〈皿ヶ嶺北面の壁を仰ぐ〉

 

 

 

 

〈久万林道への道を採る〉

〈人跡薄い久万林道への道を辿る〉

 

 

 

 

〈上林トンネル北口の下に出る!〉

〈夕陽の中にシルエットとなった古木〉

 

 

 

 

〈今年はまだ通れる上林河之内林道〉

〈沢筋に皿ヶ嶺への古い道標があった〉

 

 

17:25 上林森林公園駐車場

  冬の午後5時を大きく回った上林森林公園には我が愛車が残っているだけであった。静かな環境の中で暫しコーヒータイムを取ってから峠を下る道に繰り出した。杉林の中の道は既に暗くなっていたが、林道を下り切って上林の集落に出ると完全に夜の帳が降りていた。

 

 

 

林道から上林森林公園への分岐

〈森閑とした夕暮れの上林森林公園

 

 

 

 

 

 

 

 

                                     〈風雲急を告げる皿ヶ嶺上空〉

 

 

 

〔山行所感〕

  今年二度目の皿ヶ嶺は、冬の午後の山行とあって極めて静かなものであった。上林集落の上の上林河之内林道入口近くから上林森林公園にかけての所々に停められた登山者の車を見るにつけ、地元の方々を中心にした愛好家のこの山に寄せる情熱のようなものを感じ取ることが出来た。こちらはそこまでの熱情はないものの不思議なもので、この山は同じ道を歩いても、同じ時節に登っても、訪れる度にいつも新鮮な感覚でいられる。きっと、近いうちにまたこの山域のどこかを歩いているだろうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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