どこでも歩ける豊かな雪の中  台所原・恐羅漢山(1,346.4m)

広島県山県郡安芸太田町

2012年3月16日(金)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                                    〈管理林道を覆う雪崩のデブリ〉

 

 

 

そろそろ春めく頃、芸北八幡の積雪も1メートルを切って70p台にまでなってきた。

彼岸の入りとなるこの週末の天気予報は不芳で、雪を融かせる大雨になるとのご宣託のようである。

ブナの森が拡がる台所原には雪が残っている間に行っておきたいと思っていた。

そこで平日はあるが夕方までは雨になることもないようなので、敢えてこの静寂の森へ出掛けてみることとした。

 

《山行記録》

牛小屋高原登山口10:04・・・・10:07カヤバタゲレンデ・・・・10:19百本杉10:26・・・・11:00主尾根出合・・・・11:03西面尾根取付・・・・11:17管理林道出合・・・・12:08台所原平(昼食)12:48・・・・14:36恐羅漢山(1,346.4m)14:49・・・・15:09東面尾根(カヤバタゲレンデ北隣)取付・・・・15:37夏山登山道出合・・・・15:46牛小屋高原登山口

〔総所要時間:5時間42分、昼食・休憩等:1時間00分、正味所要時間:4時間42分、歩行距離:7.4q、累積標高差:±719m〕

 

10:04 牛小屋高原登山口

  曇天の空であるが、眺望の効いた牛小屋高原であった。恐羅漢スノーパークは営業中ながらスキーヤーやボーダーの姿は疎らであった。牛小屋高原駐車場にはスキーヤーのものらしいSV車が一台停められているだけであった。身仕度を整えてから夏焼けのキビレへ向かう登山道に入って行った。カヤバタゲレンデまでは雪も固まっているので壺足のままであったが、そこを過ぎても2〜3日前のスノーシューのトレースが夏山登山道に沿って続いていたので百本杉の手前までそのまま壺足で行った。

 

 

 

〈牛小屋高原駐車場の雪の壁越しに砥石郷山を望む〉

〈牛小屋高原登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈積雪140cmで営業中のカヤバタゲレンデ〉

 

 

〈樹林の中へとトレースが伸びる〉

 

 

10:19〜10:26 百本杉

  百本杉からは雪の季節の常道となった支尾根を登ることとした。そこまで辿って来たトレースは夏焼けのキビレ方面に向かっており、支尾根にはトレースはなかった。その支尾根へスノーシューを履いて入って行った。積雪量は優に2メートルは超える程にたっぷりであった。その雪は程良く締まっており、スノーシューを履いた足が大きく沈むこともなかった。周囲の眺望を楽しみつつ順調に上がって行けた。前回2月初めに比べて半分程度の時間で主尾根まで登れた。

 

 

 

〈百本杉の手前から支尾根に入る〉

〈トレースのない支尾根を登り行く〉

 

 

 

 

〈樹間から立山尾根を望む〉

〈右手には砥石郷山、深入山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                      〈登り来た支尾根を振り返る〉

 

 

 

11:00 主尾根出合

  夏焼けのキビレと恐羅漢山々頂を結ぶ主尾根に出て、トレースを辿って数分だけ夏焼けのキビレに向かってから、西面に下っている支尾根に乗ることとした。昨年4月初めに辿った支尾根である。下りの取り付き点辺りからは、直ぐ目の前に中の甲の谷間を挟んで天杉山と中川山の山稜が横渡り、左手の台所原方面の先には広見山の白く大きな山体を望むことが出来た。こちらの支尾根上もトレースのない潤沢な積雪で、順調にスノーシューで下ることが出来た。僅かに15分足らずで管理林道に出ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈主尾根との出合い点に大きな穴のある樹があった〉

 

 

〈主尾根上に延びるトレース〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                     〈天杉山、中川山を望みながら西面の支尾根に取り付く〉

 

 

 

 

 

〈台所原の遙か先には広見山が望めた〉

〈上部は自然林、途中から杉林となる支尾根を下る〉

 

 

 

 

〈右手の高みに夏焼けの丘を仰ぐ〉

〈下って来た支尾根を振り返る〉

 

 

11:17 管理林道出合

  管理林道にも2〜3日前のものと思えるスノーシューのトレースがあった。小グループで夏山登山道を辿られたようであった。管理林道の積雪も十分で、地肌の出ている所など一か所もなかった。眺望もよく効いており、県境尾根の山々に続いて聖山、高岳、臥龍山などを望むことが出来た。山肌はまだ根開けが認められる程にも雪は融けておらず、沿道の傾斜面のきついところ何か所かは雪崩のデブリで埋められていた。路面に転がる雪の大きなロールは不気味であった。トレースの上に転がっている新鮮なものもあった。こんなものに巻き込まれるのはご免蒙りたいものである。

 

 

 

〈支尾根を下って管理林道に出合う〉

〈2〜3日前のトレースの残った管理林道を辿る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                      〈管理林道を埋める雪崩跡〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                          〈こんな大きなロールに巻き込まれると大変!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                   〈管理林道から仰ぎ見る天杉山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        〈中の甲の谷間の先に聖山、高岳、臥龍山が覗く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                               〈まだ積雪十分の中川山の東面を仰ぐ〉

 

 

 

12:08〜12:48 台所原平

  正午を少しだけ回って台所原平に到達した。ここでランチタイムを取ることした。道標が完全に雪に埋まるほどの積雪状態であった。ゆっくりと40分間の昼食を楽しんでから、恐羅漢山々頂に向かった。この日は、台所原の主のミズナラの古木の立つ十字路には向かわず、台所原平のすぐ南側の斜面の森に入って、直接山頂を窺うこととした。雪の山ゆえの楽しみを存分に味わいたいと思ってのことであった。さて、その森に入って直ぐにツキノワグマのものらしい足跡に出合った。森の中へ真っ直ぐに足跡が続いていた。もう気の早い熊が冬眠から目覚めているようであった。恐羅漢山の西面斜面に出て、真っ直ぐに山頂を目指すこととした。上がる程に傾斜度が増す険しい斜面であるが、雪の中ゆえにそんなルート採りが出来るのが楽しい限りであった。

 

 

 

〈台所原平の雪原〉

〈台所原平のノッポの樹々群〉

 

 

 

 

 

 

 

 

         〈台所原平の南側の緩斜面に直接入って恐羅漢山々頂を目指すことに・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈台所原の森に入って早速に熊さんの足跡に遭遇・・・・!!〉

 

 

〈冬眠から目覚めて散歩を楽しんだか!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        〈広々とした台所原の森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                             〈緩斜面を恐羅漢山々頂に向けて登り行く〉

 

 

 

 

 

〈夏山登山道の名物の絡み合うブナと栃の樹を遠くに見る〉

〈登る程に傾斜が徐々にきつくなって行った!〉

 

 

 

 

〈樹林の向こうに天杉山を中心にした県境尾根を俯瞰する〉

〈もう間もなく恐羅漢山々頂だ!〉

 

 

14:36〜14:49 恐羅漢山(1,346.4m)

  何の邪魔ものもない雪中のルート採りであったが、台所原平から1時間50分弱の時間をかけて恐羅漢山の山頂に出ることが出来た。恐羅漢山の山頂はいつの間にはガスで包まれており、残念ながら眺望が効かなかった。西面を登って来ると時に少しだけ霧雨のような雨が確認出来たので、この週末の天気を悪くする雨域がもうこの山上に到達したのか知れなった。天気も早々に悪化したので、山頂に長居せずに下山することとした。下山にはこの朝登った百本杉からの尾根とカヤバタゲレンデとの間の小尾根を下ってみることとした。下り口は広々とした雪原でなかなか取り付きを見付け難く、また下り始めの斜度がややきついことから決断が付き難かったが、歩きやすそうなルートを選んで下って行った。下る程に傾斜度も下がり、広々としたブナやミズナラの森となり、気持ち良く夏山登山道との出合まで下って行くことが出来た。尾根筋にはボーダーのトレースが気持ち良さそうに下っていた。

 

 

 

〈恐羅漢山々頂〉

〈恐羅漢山々頂一帯はガスに包まれていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                           〈砥石郷山、牛小屋谷を望む東面尾根に入る〉

 

 

 

 

 

〈広々とした尾根筋を下り行く〉

〈下り来た尾根筋を振り返る〉

 

 

 

 

〈樹林の中に残した我々のトレース〉

〈深さ優に2mを超える根開きの穴〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                      〈尾根筋も消えて間もなく夏山登山道に出合う地点!〉

 

 

 

15:46 牛小屋高原登山口

  霧に包まれたカヤバタゲレンデはリフトは動いていたが、スキーヤ―の姿はなかった。登山口に出ると除雪された道路のアスファルトが濡れているのに驚いた。もうなかりの雨が降った後のようであった。幸いなるかな、山上が本格的な雨になる前に下山出来たようであった。駐車場で帰り仕度をしている間に、雨脚は本格的なものになって行った。  

 

 

 

〈夏山登山道との出合い地点〉

〈ガスのかかったカヤバタゲレンデ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                          〈牛小屋高原登山口〉

 

 

 

〔山行所感〕

 このところの中国地方の週末の天気は荒れ模様で、最後の雪の山を楽しみたいという山屋泣かせと言える。当方もいろいろと行ってみたい所があるが、想いを果たすのはとても無理なようである。そんなことから、つい2週間続けて金曜日の山行となってしまった。決して天気に恵まれたからではなく、むしろいつ悪化してもおかしくない日であったが、週末よりマシそうであったので敢えて行ったのであった。まあ天気だけは天の采配によるしかないが、来週、あるいは再来週くらいには、好天の週末が回ってきてもらいたいものだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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