春の花が咲き揃い始めた 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・上浮穴郡久万高原町

2012年4月29日(日)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                                  〈早くも咲いていたシコクカッコソウ〉

 

 

 

大型連休前半の2日目、日中の天気予報が曇りから晴れに変わった。

所用で四国へ行く機会に、春の花が咲き始めている皿ヶ嶺に立ち寄ってみた。

春先に長きに亘って寒さが残り、花々が季節感をやや失っていた感じのあったこの春であったが、

このところの暖かい日々に花々や新緑は一気にペースを回復したようで、

この日の皿ヶ嶺でも贅沢と思える程に沢山の春の花々に巡り逢うことが出来た。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場10:49・・・・11:01風穴11:08・・・・12:09十字峠直登道合流・・・・12:49引地山分れ・・・・13:11十字峠・・・・13:20皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・13:24皿ヶ嶺(1,278m)13:55・・・・14:21竜神平・・・・14:40ベンチのある休憩所・・・・15:37風穴下・・・・15:43上林森林公園駐車場

〔総所要時間:4時間54分、昼食・休憩等:0時間45分、正味所要時間:4時間09分、歩行距離:7.2q、累積標高差:±975m〕

***花々を愛でながらの牛歩の山行であったため、所要時間等は参考になりません***

 

10:49 上林森林公園駐車場

  早朝に広島を発ってしまなみ海道経由で四国へ渡り、今治からは一般道を走って皿ヶ嶺の登山口に到達した。水の元に車を停めてお花畑を見てから入山しようと思っていたが、午前10時半頃の水の元の駐車場は満杯で、仕方なく上林森林公園の駐車場まで上がった。ここの駐車場も周りの広場を含めて沢山の車が停められていた。連休中とは言え、この山の人気の程が感じられた。

  駐車場で登山支度を整えて出発した。山中でどれだけの花々に出逢えるか楽しみであったが、出発早々にコンクリート舗道された広場の外縁にコンロンソウが集団で咲き始めているのを見付け、先行きに楽しみが増した感じであった。

 

 

 

〈麓から仰ぐ皿ヶ嶺〉

〈登山口の上林森林公園〉

 

 

 

 

❁ ドウダンツツジ ❁

❁ コンロンソウ ❁

 

 

 

 

❁ シロバナコバノミツバツツジ ❁

❁ ヒメエンゴサク ❁

 

 

11:01 風穴

  風穴の中では夏に咲くヒマラヤの青い芥子がきれいに芽を出していた。風穴から稜線上へ直登する登山道の入口の周辺では例年早々から春の花々が見られるので、その道を採って観察をしてみた。4人のグループが先行していたが、目的は我々と同じであるようで、芽生え始めた林床を凝視しながら歩いておられた。

  風穴の傍ですぐにアワノコバイモ、フタバアオイ、ハルノトラノオなどを見付けることが出来た。それから急傾斜面を登って行くと、この時期のここの主人公であるハシリドコロの群生が現れ、林床にはイチリンソウ、ハルリンドウ、ルイヨウボタン、エイザンスミレなど数え切れないほどの花々を発見することが出来た。急傾斜面から水平の巻き道に入って、竜神平への正面道から分岐した十字峠経由の登山道と合流して、今度は階段が切られた急坂を登って行くと、行く手にピンク色のお花畑が見えて来て、まだ時期が早過ぎると思っていたシコクカッコソウに逢うことが叶った。ラッキーであった。風穴から直ぐ前を先行していた高知から来られたという4人組とは、ずっと一緒になったままであった(結局は最後まで行動を共にすることとなった)。山野草に詳しいこの人達も、シコクカッコソウの花に逢えたことには喜んでおられた。その後も花々やその幼芽などを捜しながら稜線上へと上がって行った。

 

 

 

〈風穴:ヒマラヤの青い芥子の床が置かれている〉

〈栃の巨木〉

 

 

 

 

〈ハシリドコロが群生した急斜面〉

〈ハシリドコロの群生〉

 

 

 

 

〈ニオイスミレ咲く巻き道を行く〉

〈間もなく稜線〉

 

 

 

 

❁ コガネネコノメソウ ❁

❁ ワチガイソウ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ アワコバイモ ❁

 

 

 

❁ コチャルメルソウ ❁

 

 

 

 

❁ エイザンスミレ ❁

❁ サクラ ❁

 

 

 

 

❁ ヒトリシズカ ❁

❁ ハシリドコロ ❁

 

 

 

 

❁ フタバアオイ ❁

❁ イチリンソウ ❁

 

 

 

 

❁ シロバナエンレイソウ ❁

❁ ヤマシャクヤク(蕾) ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ハルリンドウ ❁

 

 

 

❁ ヤマウツボ ❁

 

 

 

 

❁ ルイヨウボタン ❁

❁ ハルトラノオ ❁

 

 

 

 

❁ シコクスミレ ❁

❁ サイゴクサバノオ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ヤマルリソウ ❁

 

 

 

❁ ミツバテナンショウ❁

 

 

 

 

❁ シコクカッコソウ ❁

❁ ??? ❁

 

 

12:49 引地山分れ

  稜線上に上がって引地山への縦走路に合流した。暫し登り下りを繰り返しながら少しずつ高度を上げて行った。尾根道の右側は杉の植林地で、左側にはブナを中心にした自然林が拡がっていたが、ここの高度ではまだ芽吹きを迎えていなかった。そのブナ林の中に岩壁でガードされたテラス状の台地があり、その岩の上にもう間もなくイワカガミの花が見られる筈であるが、そこに寄ってみるとまだ幼い花芽が出たばかりであった。そこを過ぎて、左手に竜神平への道を分け、十字峠に一度下ってから皿ヶ嶺三角点を経て山頂へと続く道を辿った。相変わらず杉の植林地とブナなどの自然林の境目を緩やかに上がって行く道であったが、この辺りでは花の姿をあまり確認出来なかった。

 

 

 

〈引地山分れ〉

〈イワカガミが咲くのはまだ先〉

 

 

 

 

〈十字峠〉

〈皿ヶ嶺山頂への径〉

 

 

13:24〜13:55 皿ヶ嶺(1,278m)

  風穴から専ら春の花々に心を奪われ放しであったので、山頂まで2時間半もの時間を費やしていた。何もない時の2倍以上の所要時間であった。もう午後1時半に近い時間であったが、山頂広場の半周に設置されたベンチはほぼ満席といったところであった。朝方は晴れていた空も下り坂の天気に曇り始めていた。曇天の下に見える中津明神山や大川嶺など久万高原町の背後の峰々は随分と低く感じられた。季節によりかなり高度感が違うようであった。山頂で遅い昼食を摂ってから竜神平へと下っていった。ブナ林の樹々の間に石鎚山が一際高く遠望できた。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈登山者の憩う山頂広場〉

 

 

 

 

〈久万高原町を俯瞰する〉

〈中津明神山を遠望する〉

 

 

 

 

〈石鎚連峰〉

〈ブナ林を竜神平へと下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ミヤマカタバミ ❁

 

 

❁ ショウジョウバカマ ❁

 

 

14:21 竜神平

  竜神平の湿原はまだ枯葉色で、本格的な春の訪れまでまだ少々の日時が必要な状況であった。愛媛大学の山小屋の周辺には休憩中の数組の登山者の姿があったが、付近は静寂の世界であった。我々は休憩なしで竜神平を通過して下山路を採った。上林峠への分岐を左折してブナ林の樹林の中を抜けベンチのある休憩所近くまで行くと、再び春の花の姿が多くなってきた。姿の良い花やシコクカッコソウの花を見付けるとまたしても足のスピードは弱まった。

 

 

 

〈竜神平〉

〈愛媛大学小屋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ベンチのある休憩所〉

 

 

 

〈ブナの尾根を行く〉

 

 

 

 

〈樹間に上林地区を望む〉

〈ジグザグを切る登山道の周囲もハシリドコロの群生地だ〉

 

 

 

 

❁ ここにもあったシコクカッコソウ ❁

❁ クロモジ ❁

 

 

 

 

❁ ツクバネソウ ❁

❁ やや紫がかったイチリンソウ ❁

 

 

15:43 上林森林公園駐車場

  下山にも2時間近い時間を掛けて無事に上林森林公園の駐車場に下った。午後3時を大きく回った時間になっており、登り始めた時には沢山の車がt駐車していたが、もう一目で数えられる台数しか残っていなかった。下山して所用をこなすにはややハードに思える時間ではあったが、多くの花々に出逢えた満足感と共に山中を縫う林道を下って行った。

 

 

 

〈風穴近くまで下山してきた〉

〈新緑の芽生え始めた上林森林公園〉

 

 

〔山行所感〕

  やはり皿ヶ嶺は花の山である。これだけの種類の花々を一度の山行で見ることの出来る山はそんなにないであろう。今春は春の訪れが遅く、花咲く時期が後ろにずれこんだが、このところの夏のような陽気に一気にペースアップしたようだ。花の豊かな山ゆえ、これからも様々な花が姿を現す筈である。またチャンスを作って、それらの花々も訪ねてみたいものだ。

  今回は山中ずっと高知から来られた4人の皆さんにお世話になった。特に花の名前をよく教えてもらった。連絡先などお聞きしていなかったので、この場を借りて厚く御礼を申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

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