開花したあの花に逢いに 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市、同県上浮穴郡久万高原町

2012年5月20日(日)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                                     〈高嶺の風に吹かれて花開く〉

 

 

 

一週間前に蕾をつけていたあの花は、もうこの週末には花を開いているだろうと、

広島の自宅を朝食後に出てしまなみ海道を渡って皿ヶ嶺登山口に直行した。

折からの花のシーズンゆえに上林森林公園駐車場は満杯になろうかという盛況であった。

到着したのが正午頃であったので、早出の登山者が続々と下山してきていた。

今回の主目的は、花開いたあの花に逢うこと!

山上にほっこりと咲くあの花の姿は実に愛しいものであるが・・・・・。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場(気温15)12:06・・・・12:17風穴12:19・・・・12:39十字峠直登道分岐・・・13:09引地山分れ・・・・13:29十字峠・・・・13:39皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・13:43皿ヶ嶺山頂(1,278m)(昼食)14:12・・・・14:32竜神平14:34・・・・14:38上林峠分岐・・・・14:47ベンチのある休憩所・・・・15:22間道道分岐・・・・15:39上林森林公園駐車場

〔総所要時間:3時間33分、昼食・休憩等:0時間58分、正味所要時間2時間35分、歩行時間:5.5q、累積標高差:±537m

 

12:06 上林森林公園駐車場

  登山支度を整えて、先ずは風穴へ向かった。風穴の底に置かれているヒマラヤの青い芥子はもう立派な蕾をつけており、あと2週間も経てば花を開きそうな気配であった。遅い時間での出発であったので、ジグザグを切る登山道の入口から入山せず、風穴の背後からお花畑の斜面へ直接入る踏み跡を辿って山に入った。直ぐにその上方で、一回折り返した登山道に出ることが出来た。その辺りはお花畑の中心部といったところであったが、一週間前に比べると、ヤマシャクナゲは姿を消し、イチリンソウやラショウモンカズラはその数を減らしてやや寂しさが漂い始めていた。今はヤマブキソウが主役といった感じで、花弁を落とした花柄も目立ちはしたが斜面を黄色一色に染めている一角もあった。ジグザグを切る竜神平への正面道の途中から十字峠経由で山頂に向かう直登道に入って、険しい階段道を登って行った。その分岐に若いカップルがいたので暫し同伴することとなった。この急斜面の路傍には、数を減らしてはいたが、なおイチリンソウ、コンロンソウ、ヤマルリソウ、シコクカッコソウなどが咲き続いていた。遅咲きのヤマシャクヤクの姿も見られた。その道が稜線に出たところが、引地山分れであった。

 

 

 

〈定点から皿ヶ嶺を見上げる〉

〈上林森林公園駐車場〉

 

 

 

 

〈ヒマラヤの芥子が育つ風穴〉

❁ コンロンソウ ❁

 

 

 

 

❁ ヤマブキソウ ❁

❁ ホソバヤマブキソウ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

                               ❁ ラショウモンカズラ+イチリンソウ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ヤマブキソウ+イチリンソウ ❁

 

 

 

 

 

❁ まだ残っていたヤマシャクヤク ❁

❁ これもまだ残っていたシコクカッコソウの群生 ❁

 

 

13:09 引地山分れ

  引地山分れで稜線上に出ると、先週はまだ芽生えたばかりであったブナ林が今や随分と清新な緑の林叢に姿を変えていた。若いペアとは引地山分れの手前で別れた。暫くは若干のアップダウンのある尾根歩きをして、少しずつ高度を上げて行った。稜線の左側にある岩場に面してちょっとした台地があり、そこに四国では珍しいというコイワカガミが自生しているので寄ってみた。先週末にはちょっと早過ぎたかと思ったものの、この日はもう盛りをかなり過ぎてしまったようで、岩場上に僅かな花が残っているだけになっていた。今年は何と花の命が短いことか・・・・!稜線がピークアウトして十字峠へ下るところに人の背丈を超えるピンクのミツバツツジが咲いていた。トサノミツバツツジであろうか。十字峠からは、植林地と自然林の間に延びる登山道を辿り、二等三角点を経由して山頂広場へと一気に上がって行った。

 

 

 

〈引地山分れ〉

〈新緑の尾根筋〉

 

 

 

 

❁ コイワカガミ ❁

❁ ギンリョウソウ ❁

 

 

 

 

❁ トサノミツバツツジ ❁

〈十字峠〉

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺三角点〉

〈山頂への道〉

 

 

13:43〜14:12 皿ヶ嶺山頂(1,278m)

  いつも賑わっている皿ヶ嶺山頂広場であるが、この日は間もなく午後2時になろうかという遅い時間で、4人組の男性グループの姿があるだけであった。ここまで稜線部を辿って来る間に多くのグループと擦れ違ったので、一時はかなりの賑わいであったのは間違いないようであった。山頂で遅いランチタイムとした。食後はブナ林を抜けて竜神平へと下った。ここのブナ林の緑も大分濃くなってきていた。天気は下り坂で、樹間に石鎚山の雄姿を望むことは叶わなかった。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈ガスった山頂からの眺望〉

 

 

 

 

❁ 山頂に咲く梨の花 ❁

❁ ツクバネウツギ ❁

 

 

 

 

〈ブナの森を竜神平へと下る〉

〈東温アルプスの先で石鎚山は雲の中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ホウチャクソウの群生 ❁

 

 

 

❁ マムシグサ ❁

 

 

14:32〜14:34 竜神平

  竜神平にも登山者の姿は疎らであった。湿地帯も少しずつ緑の部分が多くなってきていたが、全般のトーンはまだ枯葉色であった。先週水場の上に咲き始めていたシャクナゲは見事に満開の時を迎えていた。時間的にも遅く、後の予定もあったので早々に下山の途に就くこととした。本来であれば、緑滴る樹々に覆われた登山道を精気を感じながら下って行くところであったが、俄かに上空が厚い雲に覆われたようで、樹下の道は薄暗くなってしまい、やがて雨が降り出してしまった。雨脚はそんなに強くはなく、ザックにカバーをして、傘を差せば差し支えない程であった。ここでも登山道脇のヤマルリソウ、イチリンソウ、シコクカッコソウなどは随分と少なくなっていた。ウワバミソウの花柄が随分と伸びていた。登山道がジグザグを描くようになる頃には雨も上がり、途中から車道に下る間道を採り、車道を迂回して駐車場へと下って行った。

 

 

 

〈竜神平〉

❁ 満開のシャクナゲ ❁

 

 

 

 

〈グリーンシャワー注ぐ登山道〉

〈雨に濡れた登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ウラベニイチゲ(イチリンソウ) ❁

❁ ウワバミソウ ❁

 

 

 

 

❁ コミヤマスミレの群生 ❁

❁ ツルキンバイ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ 路傍に残っていたシコクカッコソウ ❁

 

 

❁ ツインのイチリンソウ ❁

 

 

 

 

 

 

 

 

❁ ヤマブキソウ+ヤマウツボ ❁

 

 

 

15:39 上林森林公園駐車場

  午後4時近い駐車場には車が2台残っているだけであった。風穴直下の路傍にも何台か停まっているようであったが、正午頃には駐車場をフルに近い程に埋めていた数多の車は、もう殆ど下山してしまっていた。かくして、静寂に包まれた上林森林公園で今回の山行に終止符を打つことになった。

 

 

 

〈新緑の上林森林公園へ下山〉

〈園地に植えられたツツジ〉

 

 

  お目当てのあの花も見事に花開いて、笑顔で迎えてくれたように思う。自生地をお示し出来ないのは残念であるが、事情ご賢察頂きご理解をお願いしたいと思う。この貴重な花がこの山中で、末永く個体を増やしながら生息して行ってくれることを願うものである。

 

 

 

 

 

 

 

                                            〈あの花の自生地〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                       〈開いてまだ間のないペア〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈円熟した花〉

 

 

〈その花のアップ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                                   〈横顔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                           〈瑞々しい一株の花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈凛として!〉

 

〔山行所感〕

  花開いたあの花を見たいと2週連続の皿ヶ嶺登山となった。例年より1週間ほど早いと思われる開花であったが、きれいに咲いて迎えてくれた。いつ来ても、また何度来ても楽しませてくれる皿ヶ嶺である。今回も大いに楽しませてもらったが、あの花が咲く頃というのは、この山にあっても何か特別な感じがするのは私だけのことであろうか?決してそうではないようであるが・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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