暑熱順応に裏山の薮を歩く 二ヶ城山(483.2m)

広島市安佐北区・東区

2012年7月8日(日)    門久単独

 

 

 

 

 

 

                 〈二ヶ城山から松笠山の稜線の先に広島市街地、宮島を望む〉

 

 

 

天候の優れない日々が一週間程の間続いていたが、この日曜日になってやっと晴れるとの予報が出た。

しかし、この日は午後から会合に出る約束があったので、遠出はとても無理なことであった。

そこで思い立ったのが、裏山の二ヶ城山での暑熱順応訓練。

上りは通常の登山道を辿り、下山にはショートカットの積もりで灌木の中を抜けてみた。

 

《山行記録》

上岩上橋詰9:23・・・・9:42二ヶ城山登山口・・・・9:54地獄谷水場・・・・10:03広島西幹線5号鉄塔(展望所)10:04・・・・10:12男天狗10:13・・・・10:34千畳敷(展望所)10:36・・・・10:44二ヶ城山(483.2m)10:55・・・・11:01千畳敷・・・・11:26広島西幹線5号鉄塔(展望所)・・・・11:46灌木帯に突入・・・・11:51水場・・・・11:57水路・・・・12:08湿地12:09・・・・12:15溜池土手・・・・12:19山陽道側道・・・・12:22上岩上橋詰

〔総所要時間:2時間59分、休憩等:0時間16分、正味所要時間:2時間43分、歩行距離:5.4q、累積標高差:±521m〕

 

 9:23 上岩上橋詰

   落合南登山道から登ることとして、山陽道を跨ぐ上岩上橋(かみいわのうえばし)を渡ったところにある駐車場まで車で赴いた。そこで登山支度を整え、高陽中央霊園前から山中へと延びる林道に入った。よく整備された林道を20分弱歩くと二ヶ城山登山口であった。

 

 

 

〈霊園前から林道に入る〉

〈暫し二ヶ城林道の奥へと歩く〉

 

 

 9:42 二ヶ城山登山口

  登山口から二ヶ城山へと続く山道が右に分岐していた。暫く渓流に沿った登山道を辿った。美しい羊歯に囲まれた道であった。10分程で登山道は地獄谷と呼ばれるその渓流を離れて右に湾曲すると、ロープまで張られたる急坂となって稜線上の送電線鉄塔の足元まで導いてくれた。

 

 

 

〈二ヶ城山登山口から右の山道へと入る〉

〈美しい羊歯の中を登山道が延びる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈梅雨で水量が多い水場〉

〈稜線上に向け急坂を登る〉

 

 

10:03〜10:04 5号鉄塔下展望所

   中国電力の送電線「広島西幹線」の第5号鉄塔が稜線上に建っており、その足元にある岩の上に乗ると、阿武山方向の眺望が開けて見事であった。ここからは山頂手前の小ピークまで尾根筋を辿ることとなった。暫くは緩やかな尾根道が続くが、やがて徐々に斜度が増して行って高度を効率良く稼ぐと共に、古い花崗岩の露岩の間を抜けて行くようになった。昔から男天狗とか女天狗などという名前を付けられた岩場が沿道にあって、そこからの眺望は甚だ良かった。鉄塔から30分程で小ピークに達し、そこを越えて行くと直ぐに千畳敷と呼ばれている広場に出た。

 

 

 

〈広島西幹線送電線5号鉄塔下からの展望〉

〈登山道を飾るヤマツツジ〉

 

 

 

 

〈口田南へと下る岩の稜線〉

〈男天狗の岩場から高陽の団地群を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                              〈北方の白木街道の通る谷間を遠望する

 

 

 

10:34〜10:36 千畳敷

  千畳敷とは大インフレの呼称であることは写真を見て頂ければ分ってもらえると思う。この小広場の先の樹林の中に露岩があり、その上に乗ると南から西方向の眺望が開けている。なかんずく松笠山の稜線越しに見る宮島を始めとする広島湾の島々の眺望が素晴らしい。松笠山の陰から広島市街地も覗いている。この日もその眺望が楽しめた。千畳敷を後にして、低い鞍部を越えて薄暗い登山道を登って行くと直ぐに三叉路に出合った。真っ直ぐに行くと蝦蟇が峠への長い尾根筋となるが、ここは二ヶ城山々頂への左の道を採った。

 

 

 

〈千畳敷〉

〈千畳敷の先にある展望所からの眺め〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                         〈松笠山の山頂の先に広島市街地、宮島を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二ヶ城山々頂直下の分岐〉

 

 

10:44〜10:55 二ヶ城山(483.2m)

   山頂直下の三差路から数分で二ヶ城山の山頂に出た。狭いながら山頂広場があり、広場の端には三等三角点が建っていた。広場の南端にはちょっとした露岩群があり、その上に乗ると海田湾から宮島に掛けての広島湾と府中町や広島市南部の市街地が一望出来た。山頂にはほかに登山者の姿はなかった。山中では登って来る途中で野鳥観察中のご夫婦にお会いしただけであった。山頂で10分余の小休止の後で、来た道を5号鉄塔まで引き返すこととした。

 

 

 

 

 

 

 

                                              〈二ヶ城山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                     〈府中町、黄金山方面の眺望〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈太田川橋付近の太田川の流れ〉

 

 

 

〈下山路から可部方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                〈木ノ宗山、高鉢山、安駄山の山並み〉

 

 

 

11:26 5号鉄塔下展望所

  5号鉄塔からは地獄谷方面には下らず、暫し広島西幹線の送電線巡視路を辿ってから、適当な所で樹林の中に入って薮を漕ぎながら二ヶ城山林道へ近道をしようと企てた。過去にも試みたことがあったが、巡視路の通る支尾根の早い段階で樹林の中に入ったので、急傾斜面に苦労したり、岩石累々とした谷に出てみたりと満足出来るルート取りが出来たことがなかった。この日は、高度がかなり低くなってから樹林に入ろうと心に決めていた。結局は、支尾根を20分程下った第6号鉄塔を過ぎた地点から樹林の中に突入した。小枝や細い雑木が小うるさい灌木帯であった。二ヶ城山林道から離れた地点であったので、浅い谷筋を2つばかり越えて二ヶ城山林道の直ぐ上の尾根の西側まで一気に行った。けもの道か古い作業道か分らないものの、歩き易い空間もあってさほどの困難は伴わなかった。最後の尾根は越えずに、その尾根に沿って北に下ってみることした。必要であれば、いつでも尾根を越えれば二ヶ城山林道に出れる筈であった。谷に下りるのは避けてきたが、高度を下げて行くと結局は沼地のようだ湿地に下りてしまった。尾根に上り返すのも面倒と湿地を渡ってみると、何とその先に人間の踏み跡らしき通路が続いていた。その空間を辿ると、曾遊の溜池の裏手に出たようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈5号鉄塔から二ヶ城山々頂部を仰ぐ〉

 

 

〈巡視路の通る尾根筋〉

 

 

 

 

〈伐採地から右の樹林の中に突入〉

〈灌木帯に入ると鹿の食害が目立った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈けもの道か古い作業道か、歩き易い空間を進む〉

 

 

 

〈水の湧く地うさな沢を越えて進む〉

 

 

 

 

〈ここは明らかに作業道跡〉

〈湿地に出てしまった!〉

 

 

12:15 溜池

   その溜池の背後を回って、土手に張られたネットを越えて土手に出てみると、件の溜池に間違いなかった。ここに出れば、尾根を越えて二ヶ城山林道へ出る必要はもうなかった。かつて山菜採りにこの辺りに来た時に歩いたことのある農道が池の土手下から北へと谷間を下っていた。

 

 

 

〈溜池の背後に出る〉

〈溜池の土手に立つ〉

 

 

 

 

〈草がきれいに刈られた溜池の土手から旧知の農道を下る〉

〈山陽道の側道に出た〉

 

 

12:22 上岩上橋詰

   溜池の土手から5分もかからぬ時間で山陽道の側道に出ることが出来た。そこから車を停めている上岩上橋詰までは直ぐの距離であった。不思議なるかな、ここまで下って来たら山中では曇天気味であったのに、俄かに青空が見えてくるようになった。しかしながら、案外、気温が大きく上がる前に下山出来てよかったのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上岩上橋〉

 

 

 

〈上空は晴れてきた〉

 

 

〔山行所感〕

  近道目的の薮漕ぎは、ちょっと時間がかかり過ぎて失敗であったようだ。やはリ早々に最後の尾根を越えて二ヶ城山林道に出るべきであったようだ。ただ、溜池の奥側の様子を見ることが出来たのは収穫であった。蒸す梅雨時の山行は、真夏の暑さの中での山行に耐え得る身体を作るための準備段階とも言える。雑誌でそれを「暑熱順応」と呼ぶと知った。この日の山行は将にそれになった感じであった。ちょっと長い薮漕ぎの間に、下着からベストまで着ている物の全てがたっぷりと汗に塗れていた。それでも、さほどの苦しさを感じることもなかったので、順応も順調に進んでいるようである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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