金山谷鉱山ルートから登り向峠へ下る 小五郎山(1,161.7m

山口県岩国市錦町

2012年9月23日(日)  仁王さん夫妻+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

                         〈標高1,053m地点の坑道跡に入ってみました!〉

 

 

 

長い夏が去って、秋がやってきた。

秋を訪ねての山行を企てたくなるが、秋本番までにはまだまだ間がある時節である。

こんな時ながらも何か楽しい山行をしたいもの。

熟慮してから訪ねることにしたのが、金山谷鉱山ルートから登る小五郎山であった。

3年前の春に「小五郎山金山谷鉱山ルート開拓団」の篤志な方々のご努力で新しく拓かれた登山道を登ることとした。

こんな山中に古の鉱山跡があるとは!・・・・と驚くと共に大変に楽しい山行とすることが出来た。

 

《山行記録》

小五郎山金山谷鉱山ルート駐車場10:23・・・・10:32同登山口・・・・10:37オンドル分岐・・・・10:39オンドル跡地10:42・・・・11:01休憩所11:06・・・・11:09大栂分岐・・・・11:18寺床(修験堂跡地)11:21・・・・11:32展望岩11:40・・・・12:04小五郎山鉱山跡説明板・・・・12:12坑道12:13・・・・12:25坑道12:40・・・・12:54小五郎山(1,161.7m)13:49・・・・14:26 910mピーク北側の鞍部・・・・15:05小五郎山向峠登山口(林道出合)・・・・15:24猪柵・・・・15:30向峠(にこにこ市)

〔総所要時間:5時間07分、昼食・休憩等:1時間30分、正味所要時間:3時間37分、歩行距離:7.2q、累積標高差:+899m- 973m

 

10:23 金山谷鉱山ルート駐車場

  この日の下山口を向峠(むかたお)として縦走ルートを採ることとした。まず向峠の「にこにこ市」の駐車場に我が愛車をデポしてから、仁王さんの車で金山谷の駐車場へと赴いた。向峠から深谷川左岸の山口県側を遡る道を採ったが、このルートはガードレールも完全でない断崖上の狭隘な道でスリル満点であった。深谷川を挟んだ島根県側の長瀬峡へ向かう県道16号線の方がお勧めの道であった。金山谷の集落に入って「↑長瀬峡 西中国山地国定公園 小五郎山→」の案内に従って甲羅ヶ谷橋を渡って直ぐに左折し道なりに行くと間もなく駐車場(トイレはない)に行き当たる。

 

 

〈金山谷鉱山ルート駐車場〉

〈ゲンノショウコの白花(フウロソウ科)

 

 

  駐車場から甲羅ヶ谷の右岸を登る舗装された管理道を登って行った。堰堤を巻くようにジグザグを切って登って行くと、10分も経たないうちに管理道が終わって山道に変わった。ここが登山口で、「小五郎山金山谷鉱山ルート」の案内板が掲げられていた。山道に入って5分程の分岐でオンドル跡地への道を採ると2分程で杉林の中にちょっとした平地のあるオンドル跡地に出合った。鉱山で働いていた人達の寒い冬期の生活遺跡とのこと。登山道に戻ると登山道は杉林の中の急坂を延々と登って行っていた。登山口から40分程登った所に休憩所が置かれていた。急登の中でヤレヤレと一息つける場所であった。休憩所前後から自然林の中を登り行くようになったが、その先も相変わらずの急坂続きであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈オトコエシ(オミナエシ科)〉

 

 

 

〈ツチアケビ()(ラン科)

 

 

 

〈金山谷鉱山ルート登山口〉

〈登山口にある案内板〉

 

 

 

〈ツリフネソウ(ツリフネソウ科)〉

〈オンドル跡への分岐点〉

 

 

 

〈オンドル跡地〉

〈オンドル跡を見る!〉

 

 

 

〈急登の途中に設けられた休憩所〉

〈大栂への分岐点、この日は探訪をパスした〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        〈杉林から自然林に入る〉

 

 

 

11:18〜1121 寺床

  登山口から1時間足らずで「寺床」に到達した。登山道の直ぐ左上の尾根筋にちょっと平らな土地があり、そこに修験堂があって、冶金技術者を兼ねる修験僧が鉱石発掘に従事しながら修行に励んでいたという。ここから先、登山道は尾根筋を離れて小五郎山の山頂へ向けて甲羅ヶ谷の最奥部の斜面を巻くように敷設されていた。10分も行くと目の前に安蔵寺山を仰ぎ見る展望岩があった。その後も巻き道が美しい森の中に延びていたが、段々と谷奥となってきて道の通る斜面の傾斜がきつくなり、沢筋を越える所には固定ロープも設けられていた。寺床から45分程で最後の沢筋を越えると、いよいよ鉱山跡地に入った。まず「小五郎山鉱山跡」の案内板があり、その周囲にはかつて精錬所があったという石組のある平地が点在していた。巻き道はここまでで、再び急坂を登る道となった。5分余り登ったところに最初の坑道の入口があった。入口が狭く、深い立坑のようで入ることは叶わなかった。露岩の下の険しい急登を辿っていくと、やがて二つ目の坑道への分岐に出合った。

 

 

〈寺床:かつての修験堂跡地と伝えられたいる〉

〈修験堂があったという支尾根上の平地〉

 

 

 

〈ミズナラを中心にした美しい森が拡がる〉

〈アキチョウジ(シソ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈展望台から安蔵寺山を仰ぎ見る〉

 

 

 

〈背後の大岩の上が「展望台」〉

 

 

 

〈やや危うい甲羅ヶ谷源頭部の巻き道〉

〈テンニンソウ(シソ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鉱山跡入口付近に立つ説明板〉

〜写真をクリックすると拡大できます〜

 

〈かつての精錬所跡と言われる石組〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高984m地点にある坑道跡入口(今は入れない)〉

 

 

〈険しい山道を登り行く〉

 

 

12:25〜12:20 坑道

  この二つ目の坑道は、金山谷鉱山ルート開拓団の案内によれば標高1,053m地点にあるとのことで、広々とした入口が開いており、ヘッドランプを点けて入って行くと岩盤もしっかりとしており、崩落して行き止まりになっている数十メートル先の最奥まで入ることが出来た。闖入者に驚いた蝙蝠が飛び立つ光景も見られた。こんな山上に立派な坑道が残されているとは驚きであった。この山を訪ねる人必見のところと言えよう。坑道見物を終えるとまた急登となったが、それは暫しの辛抱で間もなく好眺望の小五郎山の山頂広場に飛び出た。

 

 

〈もう一つの坑道への分岐〉

〈標高1,053m地点の坑道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こちらの坑道はヘッドランプを点して入ることが出来た〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                             〈数十メートル奥の崩落地点までは入れた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                           〈坑内の壁はライトにいぶし銀色に光っていた〉

 

 

 

 

〈坑道を出て山頂への急坂を登り行く〉

〈山頂直前に立てられた道標〉

 

 

12:54〜13:49 小五郎山(1,161.7m)

  6年振りに小五郎山の山頂に立った。山頂広場には3人組の先客がおられた。我々より2時間弱早く金山谷鉱山ルートを登ってこられた方々であった。好眺望は後回しにして先ずはやや遅くなった昼食を摂ることにした。まだ陽射しがきつかったので、山頂広場を外れた木陰にランチタイムの陣を張った。この山頂広場からは北は寂地山、吉和冠山から南の羅漢山の山域に至る山並みが一望出来た。また西方の樹間には香仙原から安蔵寺山の山塊を見ることが出来た。ゆっくりとランチタイムを取った後は、向峠ルートを下ることとした。6年前にピストンしたルートであるが、その記憶はもう曖昧で、こんな立派な道であったかと思える程によく整備された広々とした登山道が尾根伝いに続いていた。

 

 

〈小五郎山々頂の三角点〉

〈好眺望の小五郎山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                         〈羅漢山(1,108.9)が対面にドッシリと陣取る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈宇佐川の谷間の先に鬼ヶ城山、大峯山が聳える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                〈北西方向の樹間からは香仙原から安蔵寺山の山稜が望めた〉

 

 

 

 

〈向峠ルートを下山の途に〉

〈これから辿る向峠への稜線と、その先に羅漢山を望む〉

 

 

 

〈ヤマジノホトトギス(ユリ科)〉

〈ツルリンドウ(リンドウ科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                       〈向峠ルートは良く整備された広々とした道であった〉

 

 

 

14:26 910mピーク北側の鞍部

  小五郎山々頂から途中一つのピークを踏んで長い尾根道を辿って下ったが、標高910mピークの北側の鞍部まで下ると、その先はそれまでの尾根筋を外れて910mピークとその南の十王山の西斜面を巻きながら下って行くこととなった。その巻き道の沿道は概して赤松が美しかった。この巻き道の下りは意外と長く感じられ、鞍部から40分程の時間を要してコンクリート舗装された林道に出る事が出来た。南麓の向峠までは更に30分足らずの林道歩きを要した。

 

 

〈ミズナラ、カエデの多い鞍部〉

〈頭上を覆うカエデの枝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈見事な赤松林の中の巻き道を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈小五郎山向峠登山口(林道出合)〉

 

 

〈林道に出て向峠まで舗装道を下る〉

 

 

15:30 向峠

  向峠の集落に出る前に林道の入口近くに設置されている猪避けの柵を越えた。集落に出てみると、この日は稲の穫り入れの多忙日であったようで、朝方はまだ黄金色の稲があったあちこちの田圃がすっかり切り株だけが残った田圃となっていた。朝方は開いていた農産物の販売所の「にこにこ市」も午後3時を大きく回った時間では閉店していた。我々は朝方に野菜を購入しておいて正解であったようであった。ここにデポしていたわが愛車で金山谷に置いた仁王さんの車を回収に行き、その後六日市ICを経由して帰路に就いた。仁王さん、大変お世話になりました。

 

 

〈猪柵を開けて向峠へ〉

〈向峠の集落へ下山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                           〈向峠にあるにこにこ市(この日の朝に撮影)〉

 

 

 

〔山行所感〕

  6年振りの小五郎山であったが、今回は金山谷鉱山ルートを上りに採って、新鮮で楽しい山行となった。本来はもっと早く行かなければならなかったルートであったが、やっと今回辿ることが出来て何とか安堵することが出来た。それにしても、このルートは小五郎山登山の楽しみを幾倍にも増やした素晴らしい道と言える。山域の山主の山本さんのご厚意、また小五郎山金山谷鉱山ルート開拓団の皆さまのご努力に対して感謝を申し上げ、このルートの益々の発展を祈り度いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2