台風17号の余波の雨となった 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・同県上浮穴郡久万高原町

2012年9月29日(土)    門久単独

 

 

 

 

 

 

              〈シコクブシ(キンポウゲ科):この花を見るのが今回の目的のひとつ〉

 

 

 

超大型の台風17号が沖縄、奄美を通過中で、四国地方はこの日の昼前からその余波の雨になるとの予報であった。

山行を企てるには不適の日かとも考えたが、皿ヶ嶺なら一巡出来るかも知れないと考えて出掛けることとした。

2週間前に訪ねた時にはまだ咲いていなかったシコクブシの花を見ることが楽しみであった。

麓から見上げた皿ヶ嶺は厚い曇に閉ざされていたが、思い切って標高900余メートルの上林森林公園へと車を走らせた。

 

《山行記録》

風穴下駐車スペース(気温15)9:21・・・・9:27風穴・・・・9:36(雨具着る)9:43・・・・10:05直登ルート合流・・・・10:24引地山分れ・・・・10:47十字峠・・・・10:57皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・11:02皿ヶ嶺山頂(1,278m)11:03・・・・11:23畑野川分岐・・・・11:25竜神平11:27・・・・11:31上林峠分岐・・・・11:39ベンチのある休憩所・・・・12:16風穴12:17・・・・12:18風穴下駐車スペース

総所要時間:2時間57分、休憩等:0時間10分、正味所要時間:2時間47分、歩行距離:5.0q、累積標高差:±507m〕

 

 9:21 風穴下駐車スペース

  雨が近いというので今回は風穴の直ぐ下まで車で上がって路側の駐車スペースに停めた。風穴に立ち寄ってから東屋の脇から延びている踏み跡を辿って稜線部へと上がって行くこととした。この山域にシコクブシが沢山あった筈と思ったからだ。踏み跡を登り始めた途端に雨が降り始めた。雨脚が本格的であったので早々に雨具を着ることとした。樹林の下草の花の主人公はまだハガクレツリフネソウであった。期待していたトリカブトの仲間のシコクブシの花は仲々現れなかったが、踏み跡が高みで水平道となった頃からレイジンソウと共に見えてくるようになった。雨脚は弱まる気配はなく、稜線への直登道に出合ってドンドン登って行くと、霧も益々濃くなって行った。

 

 

 

〈麓から見上げる厚い曇に隠れた皿ヶ嶺〉

〈風穴直下の車道に愛車を停めて出発〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈風穴:東屋脇から山中へ〉

 

 

〈雨の降る山中の踏み跡を登る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こちらはレイジンソウ(キンポウゲ科)〉

 

 

 

〈待望のシコクブシが現れた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                      〈ハガクレツリフネソウ(ツリフネソウ科)の咲く登山道〉

 

 

 

 

 

〈ハガクレツリフネソウとシロヨメナ(キク科)のコラボ〉

〈名前の通りに葉の下で健気に咲く!〉

 

 

 

 

〈稜線への直登道に出合う〉

〈樹々も濃いガスに巻かれる〉

 

 

 

 

〈稜線直下の霧に巻かれたテラス〉

〈オオバショウマ(キンポウゲ科)〉

 

 

10:24 引地山分れ

  稜線部の引地山分れまで上がったが、雨脚は弱まる気配はなく霧も濃いままであった。稜線部の道で山頂から下って来られた単独行の男性と行き違った。悪天で山頂部も人影疎らとのことであった。十字峠で下山することも考えたが、折角ここまで上がって来たのでと考えて山頂を踏んでくることとした。山頂への道で男女3人組が下ってこられるのに会った。お互いに「早く雨になってしまって・・・」と愚痴を言い合った。その後も登る間雨は本格的に降り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈引地山分れ〉

 

 

〈雨の稜線を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの枯れ木に着いたのはツキヨダケか!〉

 

 

 

〈ブナの大木も霧に巻かれて〉

 

 

 

 

〈十字峠〉

〈霧に巻かれた杉林〉

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺二等三角点〉

〈山頂へ続く登山道〉

 

 

11:02〜11:03 皿ヶ嶺山頂(1,278m)

  山頂も強い雨と濃い霧であった。写真を撮るのも難儀であった。山頂標に取り付けられていた「1278m」の標高を記した木片が標柱の上から下へ移されていた。悪天ゆえに早々に竜神平を経由して下山することとした。竜神平への経路脇のブナ林は霧に包まれてより重厚な感じになっていた。下り行く程に雨脚が徐々に弱くなってきて、気鬱であった歩調も幾分かは軽くなって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨と霧の山頂広場は無人であった〉

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂標〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈濃い霧に巻かれたブナ

 

 

〈色づいた樹が霧の中から覗いていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                               〈ブナ林の先に竜神平の草地が望めた〉

 

 

 

11:25〜11:27 竜神平

  竜神平は視界不良の乳白色の世界であった。雨脚が強ければ小屋を借りてひと心地着けようかと考えていたが、雨は殆ど気にならない程度になっていたので、下山を急ぐこととした。いつも賑わっている愛大小屋ではあるが、さすがこの日のこの時間は無人であった。霧の巻く樹林や、路傍の花々を眺めながら険しい皿ヶ嶺北面のトラバース道を下って行った。足元には水溜りが多く、滑らないように気を付けた。一時樹間に眺望が開けるかと期待したが、そうはならなかった。濃いガスの中に、ちょっと気の早い紅葉しかかった樹々を見ることが出来た。まだ冷え込みはないが、確かに季節は進んでいるようであった。

 

 

 

〈霧に巻かれた竜神平に安置された龍神社の祠〉

〈竜神平に建つ愛大小屋〉

 

 

 

 

〈オタカラコウ(キク科)〉

〈アキノキリンソウ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈風穴、上林峠への分岐〉

 

 

〈風穴への下山道の通る尾根道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                      〈見事なブナの大木が繁る〉

 

 

 

 

 

〈ベンチのある休憩所〉

〈色付き始めた樹が登山道を飾る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧巻く樹林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨も小降りとなって森にも幾分光が射すようになった〉

 

 

 

〈オタカラコウ咲く皿ヶ嶺北面を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈見事に咲いたシコクブシ(四国附子)〉

 

 

 

 

〈花をアップ!〉

〈シコクブシのシロバナ〉

 

 

12:18 風穴下駐車スペース

  雨がほぼ上がった風穴に下山した。明るくなるかと期待しながら駐車スペースに向かっていると、俄かに濃いガスが下から上がって来たようで、瞬く間に周囲の景色がモノクロームの世界となってしまった。朝方は、上林森林公園の駐車場から上がガスに巻かれていたが、昼過ぎのこの時間になるとガスの帯の下端は遙かに下っているようであった。後刻車で下ってみると、上林集落まで下ってやっと霧の中から抜け出すことが出来た。かくして、霧に巻かれながら、この日の山行を締め括ることとなった。

 

 

 

〈風穴に下山〉

〈完全に霧に巻かれた車道〉

 

 

〔山行所感〕

  雨になるとの予報の中、皿ヶ嶺を歩いた。何処にも行く余裕のない時も安心して歩けるのが皿ヶ嶺である。雨の中でも季節の花々に会えるのが嬉しい。今回はトリカブトの仲間のシコクブシをお目当てにした。この山では中国山地でお馴染みのタンナトリカブトは姿が見えず、ちょうど咲き始めたシコクブシがこれからも幅を利かせる世界となる。

  2週間前にもこの山で雨に降られたが、2回続きで今回も雨に遭った。このところ雨を厭うて雨具を着ての山行を避けていたが、久々にそれをしてみると、雨の日は雨の日でまた面白い山の世界を見ることが出来ることに改めて気付かされた。登山とは、ある意味でいろいろな経験が物を言う世界である。こんな日にも出掛けてみようという気概を失ってはいけないと心した一日でもあった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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