西日本最高峰の紅葉に逢いに 石鎚山(1,982m)

愛媛県上浮穴郡久万高原町・愛媛県西条市

2012年10月6日(土)     門久単独

 

 

 

 

 

 

                                〈二の鎖下から見上げる石鎚山北壁〉

 

 

 

体育の日を含む週末からの3連休には石鎚山の紅葉が気になる。

残暑が長く、直前に台風も来た今年はさてどんな紅葉となるのであろか・・・これも大いに気になるところであった。

事前の情報で、この週末には頂上付近が見頃を迎えるというので、

天気予報は「曇がち」と芳しくはなかったもののスケジュールの空いていた土曜日に出掛けることとした。

登山口はアプローチの短い土小屋とし、

東稜ルートの紅葉の見頃はまだ先というので、今回は下山時に利用することとして、

陽の当たる紅葉した北壁を眺めながらの土小屋コースを採ることとした。

 

《山行記録》

土小屋駐車場(14)7:40・・・・7:42土小屋7:45・・・・8:45東稜基部8:49・・・・9:26二の鎖小屋跡9:34・・・・10:00弥山10:08・・・・10:27天狗岳(1,982m)10:29・・・・10:36南尖峰(1,982m)10:44・・・・10:55大砲岩11:02・・・・11:04墓場尾根11:12・・・・11:30南尖峰(1,982m)(昼食)11:57・・・・12:08カニの横這い・・・・12:29矢筈岩・・・・13:06東稜基部13:14・・・・14:06土小屋・・・・14:08土小屋駐車場

〔総所要時間:6時間28分、昼食・休憩等:1時間20分、正味所要時間:5時間08分、歩行距離:9.8q、累積標高差:±1,086m

 

 7:45 土小屋

  松山から三坂道路の開通した国道33号線を走って、御三戸(みみど)を経由して面河渓入口の関門に午前6時半過ぎに着いた。午前7時の石鎚スカイラインの開門を待ってから20台程度の車列に加わって土小屋へと上った。土小屋の駐車場は空いていた。連休初日とは言え、天気予報が翌日以降のそれに比べて甚だ芳しくないせいなのであろうか? 身支度を整えて、午前7時45分には土小屋を出発した。曇り空で時折陽が射す天気で、石鎚山の山頂付近に時にガスが懸かるものの、大きく天気が崩れる心配はないようであった。鶴ノ子ノ頭の北面の巻き道を過ぎると、行く手に石鎚山の東稜や北壁を仰ぎながらの前進となった。北壁は紅葉に彩られており、東稜の上部でもかなり紅葉が進んでいるようであった。

 

 

 

〈土小屋からスタート〉

〈土小屋から仰ぎ見る石鎚山〉

 

 

 

 

〈鶴ノ子ノ頭の北面を巻く登山道〉

〈クマザサ繁る稜線を登り行く〉

 

 

 

 

〈リンドウ(リンドウ科)〉

〈アキノキリンソウ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈多くのベンチが用意された休憩所〉

 

 

〈東稜を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                    〈ガスの懸かる北壁を見上げる〉

 

 

 

 

 

〈ガスが開けた石鎚山山頂部〉

〈紅葉した弥山山頂部〉

 

 

8:45 東稜基部

  東稜基部に予定通りに土小屋からちょうど1時間で着いた。本来であれば東稜の踏み跡を辿りたいのであるが、紅葉の盛りにはまだ早過ぎる状況であったが故に、今回は陽の当たった北壁の紅葉を楽しむことを優先することとして、二の鎖小屋方面への巻き道を辿ることとした。この区間は北壁の真下ゆえに落石の頻発地で、取り急ぎ通過することを要請されるが、見上げればやはり紅葉が美しくてつい立ち止まってカメラを向けることとなってしまった。 

 

 

 

〈樹々に包まれた東稜基部も絶好の休憩場所〉

〈樹々の枝の間から石鎚山北壁を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミソガワソウ(シソ科)〉

 

 

〈北壁直下の巻き道行く〉

 

 

 

 

〈北壁直下は落石の多い所、急いで通過しよう!〉

〈険しい北壁も紅葉で彩られる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                〈谷を挟んで瓶ヶ森(1,896.2m)を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北壁の見頃を迎えた紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                            〈紅葉に彩られた天狗岳の北壁を見上ける〉

 

 

 

9:26〜9:34 二の鎖小屋跡

  二の鎖小屋跡の下で成就からの表参道と合流した。鳥居上の小屋の跡地に立って北壁を見上げると、逆光気味の斜光に照らされた紅葉に飾られた北壁が雄大で美しかった。小屋跡の直ぐ上に二の鎖が設置されており、グループ登山者が賑やかに取り付き始めていた。ちょっと混み合っており、その上の三の鎖が工事中で通行止めになっていることもあって、鎖の通行は諦めて巻き道で紅葉を楽しみながら上がることとした。上りに巻き道を歩くのは初めてかも知れない。お陰で、弥山北面の紅葉や迫力のある北壁の岩場を間近に眺めることが出来た。ただ残念ながら、巻き道を登る途中で俄かに上空の雲が厚くなってきて薄暗い程の天気になってしまった。

 

 

〈二の鎖小屋下の分岐〉

〈表参道成就コースの通る尾根筋を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  〈紅葉した逆行の中の石鎚山北壁〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉を追って巻き道を登り行く)〉

 

 

 

〈二の鎖基部〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                          〈北壁を間近に仰ぐ!〉

 

 

 

 

 

〈紅葉した弥山北面から石鎚三角点ピーク方面を望む〉

〈二ノ森、クラセの頭、堂ヶ森へと西に延びる稜線〉

 

 

10:00〜10:08 弥山

  午前10時、ほぼ標準タイムで弥山山頂に立った。紅葉シーズンの弥山は溢れんばかりの登山者で埋もれるのが普通であるが、この日はまだ人影疎らといったところであった。ゆっくりと神社にも参拝出来、天狗岳への縦走路の入口の渋滞も殆どなかった。生憎と厚い雲の下の薄暗い程の山頂であったが、天狗岳への稜線部やその先で東稜へ下りる稜線の紅葉は見事であった。暫しその眺望を楽しんでから、天狗岳、南尖峰への岩尾根を辿ることとした。この稜線も紅葉シーズンにしては静かなもので、渋滞知らずで最高峰の天狗岳を踏んでから、更に東稜の難所を上がって来る登山者の声が下から響いて来ている南尖峰へと歩を進めた。

 

 

 

〈弥山山頂に建つ石鎚神社山頂社〉

〈弥山々頂空の大眺望〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥山から紅葉した天狗岳を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                 〈東稜の上部も綺麗に紅葉していた〉

 

 

 

 

 

〈弥山々頂を振り返る〉

〈石鎚山の最高峰の天狗岳〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天狗岳山頂〉

 

 

〈天狗岳から紅葉した南尖峰を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                             〈南尖峰への尾根筋から墓場尾根を望む〉

 

 

 

10:36〜10:44 南尖峰

  南尖峰に着くと、小グループの登山者が東稜から最後の岩の難所を上がって来ているところで、疲れ果て力尽きたと言った方に手を貸して引き上げた。見下ろすと、その後にも続々と登山者の姿が見えた。東稜の人気振りが窺えた。一段落がついた所で、墓場尾根を下ってみることとした。岩場と草付きとの境の踏み跡を下って行くと、断崖の上に出てしまったので、そこから松山から来られた単独行の47歳氏と大砲岩の足元まで登り、更にそこを乗り越して墓場尾根に出てみた。尾根上からは谷を挟んで隣の東稜が目と鼻の先といった具合で、カニの横這いを喘ぎながら登る登山者が手に取るような感じで見えた。また東稜の岩尾根やその先に展開する山並みの大きな眺望には目を見張るものがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰から見た天狗岳、弥山へと続く尾根筋〉

 

 

〈天狗岳を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈柱状節理の美しい墓場尾根を暫し下る〉

 

 

〈大砲岩越しに墓場尾根を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                        〈大砲岩から墓場を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                〈墓場尾根から谷を挟んだ「カニの横這い」通るの岩尾根を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     〈墓場尾根から隣の東稜越しに土小屋方面を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                            〈墓場尾根から南尖峰の南端部を見上げる〉

 

 

 

11:57 東稜を下降

  墓場尾根を南尖峰に登り返してから稜線部の岩場の上ランチタイムを取った。昼食を摂った後は、もう下山するだけであった。予定通りに東稜を下ることとした。先ず稜線直下の岩壁のクラックに手や足を掛けて慎重に下り、更にその下のカニの横這いまでの急斜面を注意深く下った。カニの横這いを過ぎると、概してクマザサに覆われた急傾斜地の踏み跡を下って行くこととなった。ここでは岩場のような滑落の危険は少なかったが、笹で隠された足元の段差での躓き、それに滑り易い急な笹の斜面に十二分の注意を要した。専らクマザサを両手で掴んで滑り止めとしながら下って行った。さながら四足、全身での歩きと言ったところであった。クマザサの尾根から樹林の中に入ると、土小屋コースの登山道との合流地点は近かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰からガスが巻き始めた瓶ヶ森方面を望む〉

 

 

〈南尖峰から東稜を俯瞰する〉

 

 

 

 

〈カニの横這いを登り来る登山者〉

〈東稜を下り始めて南尖峰を振り返る〉

 

 

 

 

〈東稜の上部は美しく紅葉していた〉

〈矢筈岩付近の急傾斜の笹原を下り行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈東稜中腹から南尖峰方面を見上げる〉

 

 

〈東稜から岩黒山方面を望む〉

 

 

13:06〜13:14 東稜基部

  一時間余で東稜を下り切って土小屋コース登山道に合流した。沢山の登山者と一緒に東稜基部のベンチで休憩を取った。その先の土小屋コースの登山道は、東稜ルートに比べれば高速道路であった。ここで再会した松山からの47歳氏と共に土小屋に向けて快調に歩いた。行く程に土小屋方面から徐々にガスに巻かれるようになり、やがて登山道から山頂にかけての山域は完全にガスに飲み込まれてしまったようであった。

 

 

 

〈東稜基部の戻ってきた〉

〈土小屋方面にガスが上がり始めた!〉

 

 

 

 

〈鶴ノ子ノ頭もガスの包まれた!〉

〈登山道もガスの巻かれた!〉

 

 

14:06 土小屋

  帰りは霧に包まれた石鎚スカイラインを走ることとなるのかと危惧しながら鶴ノ子の頭の巻き道を抜けて土小屋に出てみると、上空は曇天ながらガスが徐々に晴れて来ており、石鎚山の山体も何とか姿を見せるようになった。早朝からの6時間半程の山行であったが、山行中の殆どの時間は眺望も効いて、西日本では走りの紅葉を存分に楽しむことが出来て幸いであった。この日も土小屋の駐車場は満杯となって、溢れた車はスカイライン沿いの退避所への駐車を余儀なくされたようであった。

 

 

 

〈土小屋に下山した頃、再び石鎚山がガスの中から姿を現した〉

〈賑わう土小屋〉

 

 

〔山行所感〕

  朝方の2時間足らずの時間を除いて曇天下のちょっと光量の足りない紅葉狩り山行となった。幾ばくかのストレスを残すこととはなったが、山上では眺望も効き、そんなに文句を言ってはいけないものであったのは間違いない。この石鎚山の紅葉だけで、今年の紅葉云々とは言えないとは思うものの、第一印象として、今年は樹々の葉が猛暑や台風の風でかなり傷んでいるのでないかと危惧する。葉の傷みは、紅葉にとっては大きなマイナス要因である。色付く前に落ちてしまう葉や、色付くのを忘れてしまうような樹が出てこないことを切に願うものである。これからの紅葉の時期、適度に冷え込んでもらい、美しい紅葉で山野が彩られることを切に願うものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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