積雪した峰漫歩 皿ヶ嶺(1,289m)

愛媛県東温市・同県上浮穴郡久万高原町

2012年12月7()   門久単独

 

 

 

 

 

 

                                         〈雪の積もった竜神平〉

 

 

 

真冬並みの寒波の襲来に、西日本の山地も雪となった。

広島県北のアメダス三地点(八幡、大朝、高野)にも積雪の記録が出た。

所用で四国に渡ることとなり県北の山を訪ねることは出来なかったものの、用件を終えた午後に皿ヶ嶺を訪ねてみた。

四国・松山南郊のこの山も山頂部が冠雪しており、ここで今年の初雪中行となった。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場(1)13:47・・・・13:53風穴13:55・・・・14:06直登道分岐・・・・14:22引地山分れ14:42十字峠14:44・・・・14:56皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・15:02皿ヶ嶺(1,278m)15:06・・・・15:23畑野川分岐・・・・15:25竜神平15:34・・・・15:46ベンチのある休憩所・・・・16:21上林森林公園駐車場

〔総所要時間:2時間34分、休憩等:0時間18分、正味所要時間:2時間16分、歩行距離:56q、累積標高差:±468m〕

 

13:47 上林森林公園駐車場

  麓の撮影定点から仰ぐと皿ヶ嶺の山稜の頂上部が冠雪しているのが見て取れた。県道から林道に乗り入れ、上へ上へと進んで行くと、水の元までは雪も氷も見られなかったものの、水の元の先では道路が氷結しており、風穴下の上林森林公園の駐車場まで上がると広場や駐車場はすっかり雪で覆われていた。平日の午後ではあったが、数台の車が停められており、山中からは下山中の登山者の声が聞こえきていた。

  遅い出発となったので、直登道で山頂に急ぎ登り、竜神平を経由して下山するルート取りとすることとした。シーズンにはお花畑となるジグザグの登山道で下山して来た2組の登山者と擦れ違った。その登山道の途中から直登道に入り、険阻な斜面に設えられた階段道を登って行った。斜面は雪を被り、岩の間には氷柱が垂れていた。稜線直下のテラス状の台地まで上がると、階段から解放されて真っ白な雪の道を辿ることとなった。

 

 

〈山頂部が積雪した皿ヶ嶺を仰ぐ〉

〈雪に覆われた上林森林公園の駐車場〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ジグザグの登山道を登り行く〉

 

 

 

〈風穴〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈冬到来!〉

 

 

〈階段道の続く直登道〉

 

 

 

〈樹林越しに松山平野を望む〉

〈テラスのベンチにも雪が積もる〉

 

 

14:22 引地山分れ

  引地山分れで稜線部に出た。この雪の中を引地山方面へ向かった人はいないようであった。皿ヶ嶺方面への尾根道には沢山の登山者の足跡があった。ノンビリする時間的な余裕はあまりなかったので、イワカガミの自生するテラスにだけ寄って先を急いだ。笹の下生えの中に白い雪の道が延びており、そこを気持ち良く歩いた。雪の道も良いものであった。十字峠を過ぎて、自然林と植生林の境目を行っていると、自然林の中にある落葉松の先っぽにまだ霧氷が残っており、青空の下で燻銀色に輝く霧氷は美しかった。皿ヶ嶺三角点を過ぎると、緩やかな登りの尾根道となったが、ここは西側の植生林の日陰になる所で、ここには霧氷のトンネルがまだ残っていてくれた。遅い時間帯ではあったが、これらが見れただけで山頂まで来た甲斐があったと言えようか。

 

 

〈稜線部に上がると「引地山分れ」〉

〈並行する兎と鳥の足跡〉

 

 

 

〈稜線上の道〉

〈冬のブナ林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十字峠〉

 

 

 

〈雪が降り積もった尾根道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                     〈落葉松の先端に霧氷が残る〉

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺二等三角点〉

〈日陰に残る霧氷〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                                             〈霧氷の登山道〉

 

 

 

15:02〜15:06 皿ヶ嶺(1,278m)

  午後3時を過ぎた山頂には誰の姿もなかった。ただ足跡だけは沢山残っており、平日とは言えかなりの登山者があったようであった。午後遅くなって眺望の開けた南方向の四国カルストの山々はシルエットとなってしまっていたが、樹間に覗く松山市街地の先には珍しくも瀬戸内海の島々をくっきりと見ることが出来た。山頂にも長居は無用と、早々に竜神平へ向けて下った。途中のビューポイントからは、石鎚連山や東温アルプスの峰々を綺麗に望むことが出来た。

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈只今、気温2℃〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                         〈皿ヶ嶺山頂から望む中津明神山(1,540.6m〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                 〈珍しく松山市街越しに興居島の小富士(282.3m)が望めた〉

 

 

 

 

〈竜神平へ向けて下り行く〉

〈霧氷の林に覆われた陣ヶ森(1,206.9m)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                               〈樹間から石鎚連山がくっきりと望めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの疎林の先に竜神平が見えて来た〉

 

 

 

〈雪の登山道が続く〉

 

 

15:25〜15:34 竜神平

  雪の山となったこの日の皿ヶ嶺は平日ながらも賑わったようであったが、午後の遅い時間の竜神平にはもう他に誰の姿もなく、竜神平小屋もしっかり戸締りがしてあった。その小屋の扉に「竜神平湿原の保全作業中です。」と題した書面が貼られていた。陸地化が進んでいる竜神平を多様な花々で彩られる往年の湿原に回帰させるべく、11月にボランティアの手で丸太堰を設置したとのこと。湿原の中を覗いてみると、真新しい堰が湧き水の流路に造られていた。来年以降のこの湿原の変化が楽しみとなってきた。午後も遅い時間となり急に風が冷たくなって来た感じであったので、急ぎ下山の途に就くこととした。雪に覆われた登山道は意外にも歩き易く、快調なテンポで下ることが出来た。

 

 

〈愛媛大学山岳会竜神平小屋〉

〈小屋の扉に張り出されていた案内文〉

 

 

 

〈設置されたばかりの丸太堰〉

〈最も上流部の丸太堰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                              〈丸太堰近くから竜神平小屋方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈午後3時半になって急ぎ下山の途に・・・!〉

 

 

〈尾根筋のブナの蜜林を抜ける〉

 

 

 

〈ベンチのある休憩所〉

〈冬の積雪に備えて設置されたロープ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

                             〈シーズンにはお花畑となる斜面も雪の中〉

 

 

 

16:21 上林森林公園駐車場

  午後4時半にならない時間に駐車場へと戻った。さすがに平日のこの時間である、駐車場に残っていたのは我が愛車だけであった。日没の時間までまだ時間があったので、広場に面した高台にある避難小屋をちょっと覗いてみた。木造のしっかりした小屋で、入口のや窓はガラスと板戸の二重構造でいかにも頼り甲斐のある感じがした。この立地で、あまり実用性はないかも知れないが、この小屋の存在にも注目してやらねばいけないないだろう。

 

 

〈森林公園内の遊歩道を下る〉

〈避難小屋から森林公園駐車場を望む〉

 

 

〔山行所感〕

  雪を冠った皿ヶ嶺を周回して、久し振りの雪の山の感覚を思い出そうと努めた。ただこれ位の雪なので、雪の山の感覚なあまりなかった。ただ、雪の山も良いものだという感慨だけは持つことが出来た。竜神平湿原の保全に取り組まれていることを知って、大変に明るい気持ちになった。芸北の霧ヶ谷湿原のように行政の手による湿原の復元といった次元までは行っていない、ボランティアの手によるトライアルのようであるが、是非共企図した成果が出ることを祈りたい。皿ヶ嶺がまた楽しくなってきたようにも思う。このトライアルを応援したい。

 

 

 

 

 

 

 

《この日の軌跡》

 

 

 

 

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