霧氷の山を駆け足で周回  皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市・同県上浮穴郡久万高原町

2013年2月23日(土)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈霧氷の着いた皿ヶ嶺北面のブナの森〉

 

 

 

今年になってからまだ皿ヶ嶺に登っていなかった。

このままだと2月も登らないで終わりそうなので、四国滞在中の時間を割いて早足で歩いてみることとした。

こうした時には得てしてこうなるのであるが、麓からは霞んでよく分らなかった山域であったが、

登山口の風穴近くまで上がって行ってみると、北面の頂稜部に今季一度見たかった霧氷が付着していた。

かくして、霧氷の着いた森を忙しく周回する山行となってしまった。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場10:41・・・・10:47風穴10:48・・・・11:02十字峠方面直登道分岐・・・・11:19引地山分れ・・・・11:30テラス11:33・・・・11:41十字峠・・・・11:51皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・11:57皿ヶ嶺(1,278m)11:58・・・・12:15畑野川分岐・・・・12:17竜神平12:20・・・・12:24三叉路・・・・12:33ベンチのある休憩所・・・・12:52十字峠方面直登道分岐・・・・13:04上林森林公園駐車場 (16,695)

〔総所要時間:2時間23分、休憩等:0時間08分、正味所要時間:2時間15分、歩行距離5.6q、累計標高差:±501m

 

10:41 上林森林公園駐車場

  駐車場から見上げた頂稜部は霧氷で白い綿帽子を被ったような風情であった。だがこの日は晴れており、いま将に陽光がその頂稜部に当たろうとしていた。陽が当たると南国のこの辺りの霧氷は一溜まりもなく融けてしまいそうであった。取り急ぎ身支度を整えて、頂稜部へと急いだ。春にはお花畑となる急斜面をジグザグを切って登って行き、その途中の分岐で十字峠経由の直登道を採った。このルートが稜線部への近道である。かくして、稜線直下のテラス状の台地まで上がって行くと、樹々の梢に霧氷が見えてくるようになった。

 

 

 

〈麓から仰ぎ見るこの日の皿ヶ嶺〉

〈駐車場付近から霧氷の着いた稜線部を見上げる〉

 

 

 

 

〈風穴〉

〈ジグザグを描く登山道を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十字峠経由の道を採る〉

 

 

〈稜線部へと急坂を登り行く〉

 

 

 

 

〈テラス状の休憩所も雪に埋もれる〉

〈この辺りから頭上の梢に霧氷が見え始めた〉

 

 

11:19  引地山分れ

  稜線部まで上がると引地山分れであった。ここからは尾根伝いに登って行くこととなった。その尾根の左側の北面の自然林の森に霧氷が付着しており、高度を上げて行くに従って霧氷が濃くなって行った。南国の地であるので、霧氷とて西中国山地のそれのような重厚さはなく、ちょっと女性的で弱々しげであるのは仕方がないところである。十字峠までの稜線部が霧氷が見どころであった。十字峠に一旦下ると、北面から外れて、その後は山頂へと続く傾斜の緩い尾根筋となるので樹林は拡がるものの霧氷は殆ど消えていた。辛うじて、登山道沿いの針葉樹との境目の日陰の灌木に、まだ融けないで霧氷が残っていた。

 

 

 

〈引地山分れ〉

〈稜線部の北面の森には霧氷が付着していた〉

 

 

 

 

〈古ブナの周囲の森も霧氷で白く化粧していた〉

〈古ブナの梢にも氷の結晶が!〉

 

 

 

 

〈テラスの土手にはコイワカガミの葉が凍てついていた〉

〈蜘蛛の巣状に隅々まで氷結したブナの小枝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈一際濃密に霧氷が着いた北面の懸崖の森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北面の霧氷に覆われたブナの森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線上の登山道も霧氷に囲まれて〉

 

 

 

 

 

〈十字峠〉

〈青空に霧氷の枝を伸ばす!〉

 

 

11:57〜11:58 皿ヶ嶺(1,278m)

  皿ヶ嶺の山頂広場に着くと、7〜8名の地元の方々が広場を囲むベンチに腰掛けてランチタイムを取っておられた。山頂の気温はほぼ0度であったが、陽射しを浴びると寒さはあまり感じなかった。下山してから昼食を摂る約束で上がって来ていたので、山頂で憩う間もなく先陣の方々に「お先に!」と挨拶をして直ぐに竜神平へと下ることとした。「もう下るのかい・・・」との声も背後から聞こえてきた。日当たりの良い東面の森には霧氷はまったく残っておらず、登山道には雪が融けた所も何箇所かあった。日当たりの良い森には、もう春の訪れを感じさせる程に伸びやかな空気が流れていた。樹間から望める石鎚山はこの日はを見せず、東温アルプスの盟主である石墨山が靄の中に辛うじて姿が認められたような気がした。

 

 

 

〈皿ヶ嶺山頂〉

〈山頂の気温はほぼ「0℃」〉

 

 

 

 

〈竜神平への登山道〉

〈陣ヶ森、前々司山(まえぜんじやま)を望む〉

 

 

 

 

〈東面のブナ林〉

〈春が近いことを感じさせる空気があった〉

 

 

12:17〜12:20 竜神平

  竜神平に下ると愛媛大学の小屋の周辺を除いて湿地の盆地の雪は殆ど消えていた。単独行の男性の姿があったが直ぐに山頂に向けて登って行かれた。その後には登山者の姿はなかった。いつもは昼頃には大勢の登山者の姿がある小屋の中もこの日は無人であった。 春のような陽射しに、皆さん山頂へ向かわれたようであった。竜神平にも長居は無用として先を急いだ。北側の尾根筋の上林峠と風穴への分岐の三差路に出ると、ここも北面の斜面上で霧氷が認められた。風穴への下山路を採ると、ブナの蜜林が拡がっており、そこにも霧氷が結んでおり美しかった。 その背後に延びている高みの斜面にはもっと濃密な霧氷の森が拡がり、まるで真っ白な壁のようであった。

 

 

 

〈ブナの樹々越しに竜神平を望む〉

〈お馴染みの愛媛大学の小屋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北面のブナ林〉

 

 

〈ブナの蜜林にも霧氷が付着〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷に彩られたっ北面の森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈見上げれば、北面の高みの森も真っ白であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青空に映える霧氷が結んだ梢〉

 

 

 

12:33 ベンチのある休憩所

  ベンチにある休憩所を過ぎてもなお暫し霧氷の中に延びている下山路を辿って行った。皿ヶ嶺の山域の中にあっても、北面とそれ以外の所の気象条件の違いには大きなものがあることがよく分った。やはり、北面の気象は厳しいようだ。その分、この日こうして霧氷を楽しむことが出来たのであるから感謝しなくてはならないのかも知れない。北面をトラバースする登山道を下って行き標高が低くなってくるとやがて霧氷は消えていった。トラバース道からジグザグを描いて下る道に変わると、春になるとお花畑となる広い斜面が拡がっていた。今はまだ雪に覆われて、お花畑も暫し休憩中といったところであった。

 

 

 

〈ベンチのある休憩所〉

〈青空と霧氷の森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北面の懸崖には霧氷が濃い!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下る程に霧氷は消えて行った〉

 

 

〈細い渓流に懸かる氷柱〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈春になるとお花畑となる斜面も雪に覆われていた〉

 

 

 

13:04 上林森林高原駐車場

  お花畑の斜面を下ると上林森林公園の園地に出て、よく整備された遊歩道と車道を辿って駐車場へと下った。荷物を片づけてから、もう一度皿ヶ嶺北面の頂稜部を見てみたいと、園内の眺望がきく地点を探してみた。池のある芝生広場に入って振り仰ぐと杉の美林の先に北斜面が望めた。午後になっても、やはり標高1000メートルを超える頂稜部にはしっかりと霧氷が残っていた。

 

 

 

〈駐車場まで下って来た〉

〈園地から皿ヶ嶺北面を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ霧氷が残る頂稜部〉

 

 

 

〔山行所感〕

  今季一度見たかった皿ヶ嶺の霧氷に出合うことが出来て幸運であった。時間の制約の中で、急ぎ足の山行になってしまったが、それでも霧氷の森は存分に楽しめた。むしろ、北面の霧氷の森を求めて、皿ヶ嶺の山域を駆け足で周回したとの感じであった。2時間半にも満たない、ほぼ休憩なしの山行であったが、程良い積雪の道であったが故に、それが成就出来たのであろうと思う。こんな山旅も時に良いものだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

 

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