春の花蝶に逢いに 大江高山(808.0m)

島根県大田市

2013年4月8日(月)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈飯谷から見上げた大江高山(右側のピークが山頂)

 

 

 

いずこの桜も一斉に早々に咲いた今年の春である。

恒例の桜の花の巡礼を続けていると、どうも山歩きには疎遠になりそうでこちらのストレスを抱えそうにもなる。

これではいけないと、北広島町大朝に桜を訪ねたその足を大江高山へと延ばしてみた。

麓への到着が午後2時に近い登山にしては遅い時間であったので、

ここは急登ではあるが短時間で登頂出来るという飯谷の登山口から登ることとした。

さて、稜線部に咲くというスプリング・エフェメラル達や珍しいギフチョウの飛翔に出逢えるであろうか。

 

《山行記録》

飯谷登山口13:52・・・・13:56山辺八代姫命神社・・・・14:08支尾根に乗る・・・・14:21大砲岩分岐14:23・・・・14:33ミズナラ、ブナ林自然林へ14:34・・・・14:57主尾根合流・・・・15:03大江高山(808.0)15:06・・・・15:15馬の背・・・・15:36標高779mピーク・・・・15:37休憩所15:41・・・・15:42標高779mピーク・・・・16:01馬の背・・・・16:14大江高山(808.0)16:17・・・・16:20支尾根に乗る・・・・16:34休憩16:40・・・・16:50大砲岩分岐・・・・17:10山辺八代姫命神社・・・・17:14飯谷登山口

〔総所要時間:3時間22分、休憩等:0時間19分、正味所要時間:3時間03分、歩行距離:48q、累積標高差:±723m〕

 

13:52 飯谷登山口

  県道46号線の飯谷登山口への入口に大きく立派な案内板が立っていたので迷うことなく導入路に入れた。飯谷の集落を抜けると鬱蒼とした杉林の中に入り、コンクリート舗装された道が真っ直ぐに山の方向へと延びていた。県道からの分岐から約1.1qで山辺弥八代姫命神社の鳥居に行き当たった。その右手の杉林の中に駐車場があったのでそこに車を乗り入れた。身支度を整えて出発。遅い出発なので急く気持ちもあったが、このルートはガイドブックも奨めてくれない難路のようなので慎重な足運びに徹することとした。重厚な石段の参道を登って神社に参拝してから、その裏手から始まる登山道へ。杉林の中に延びる急坂がもう始まったが、直ぐに右手の浅い谷間をトラバース気味に渡って、その先の支尾根に乗った。そこからは、もう山頂手前で主稜線に合流するまで、兎に角急登、急登、胸突の坂道の連続であった。前日には雪も降ったという中国山地である、足元はよく滑った。下りはもっと苦労をしそうだな等と考えながら辛抱して登った。1時間余で無事に山頂に到着出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈飯谷登山口〉

 

 

〈山辺八代姫命神社〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈神社裏の登山道取り付き〉

 

 

〈登山道に入って直ぐに立つ注意書き〉

 

 

 

 

〈細い谷筋を渡って支尾根に乗る〉

〈支尾根に立つ道標:今回は見逃すことに・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈胸突きの急坂が連続する〉

〈急登、急登、それによく滑る・・・〉

 

 

 

 

〈心和む、路傍に咲くすみれの花〉

〈イカリソウも数多く咲く〉

 

 

 

 

〈ミズナラを中心にした自然林の中を登り行く〉

〈主稜線に合流すると山頂は間近!〉

 

 

15:03〜15:06 大江高山(808.0m)

  午後3時を回った大江高山の山頂は無人であった。山田登山口への入口に登山者のものと思われる車が停められていたが、さすがこの時間になるとその登山者の姿がある事を期待してはいけないと自省した。山頂広場の周辺にお目当ての花々や蝶の姿があるかと捜してみたが、スミレやカタバミの花の姿はあるものの、その他の花は一つも見付けることが出来なかった。稜線を歩いて西側の779mピーク方向へ行くと或いは逢えるかも知れないと考えて足を延ばすこととした。山頂から馬の背の鞍部まで一旦下ってから779mピークへの上りにかかったところで、耳元に低い羽音を響かせてギフチョウが一頭飛来してきてくれた。やっと期待のものの一つに出逢えて安堵感を感じたが、その先に進んでも期待の花々はなかなか姿を現してくれなかった。ここ2日程の雪をもたらした寒波によるものなのか、そもそも花期がもう終わってしまったのか理由は分らない。諦めかかった頃、稜線部の浅いコルに一輪の小さなミスミソウを発見、その周りにイズモコバイモの姿も何輪かあった。ヤレ、ヤレ・・・であった。そこから779mピーク、その先の眺望の良い休憩所までは至近の距離であった。

 

 

 

〈一等三角点の建つ大江高山々頂〉

〈山頂から眺める大江高山火山群〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈出雲の大地に三瓶山が聳える〉

 

 

 

 

 

〈山頂から779mピークに向け稜線歩きに出る〉

〈馬の背辺りで最初のギフチョウに逢う〉

 

 

 

 

〈1q来たコブから山頂部を振り返る〉

〈浅いコルに咲くイズモコバイモ〉

 

 

 

 

〈ミスミソウも何とか見付けることが出来た〉

〈すみれの花はまだまだ多い〉

 

 

 

 

〈白いすみれは清楚な感じ〉

〈カタバミが各所で群生状態であった〉

 

 

15:37〜15:41 休憩所(779mピーク)

  一応はお目当てのものにお目に掛かれて満足して、休憩所からの大眺望を楽しむこととした。目の前には大江高山火山群のコブの形をした盟峰たちが日本海をバックに鎮座していた。西方向には石見へと続く日本海の海岸線が延びており、今日も海は荒れているようで、山頂からでも大きな波頭が確認出来た。ここから山田登山口に下って、麓を飯谷まで歩くことも考えたが、時間も遅いので計算出来るルートにしようと、もと来た道を引き返すこととにした。大江高山々頂への道では、もう一度花々を鑑賞したり稜線部や付近の地形を観察したりしながらのんびりと歩いた。

 

 

 

〈標高779mピーク〉

〈開かれて展望の良い休憩所〉

 

 

 

 

〈大江高山火山群の盟友達が間近に〉

〈江津辺りの荒波打ち寄せる海岸〉

 

 

 

 

〈スミレを求めて飛ぶギフチョウ〉

〈路傍に咲いたエンレイソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イズモコバイモの花も清楚で良いな!〉

 

 

 

〈マムシグサの幼芽かな〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミスミソウをもう一枚! 今度は群落を見に来たいもの〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈馬の背付近〉

 

 

〈馬の背から飯谷地区を俯瞰する〉

 

 

 

 

〈山頂直下はスミレ・ロード〉

〈急坂を暫し登り返すと、山頂まであと100メートル〉

 

 

16:14〜16:17 大江高山(808.0m)

  大江高山の山頂に戻って暫し大眺望を楽しんでから、厳しい急峻な支尾根を下ることとした。登る時に下りにはかなり注意が必要だと思った急傾斜地などは、ちょっと足を滑らせば奈落への入口になりかねない感じであった。足元はやはりよく滑ったので、灌木や木の根っこ、岩などを伝うように三点支持をキープして下って行った。下るに従って、樹相が変わって行くのが楽しかった。途中の大砲岩は下りにも今回は敬遠させてもらうこととした。杉林に入ると登山口はすぐであった。

 

 

 

〈山頂から遠望する三瓶山〉

〈こちらは温泉津辺りの日本海〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈急傾斜地の下に東側の山中地区が見える〉

 

 

 

〈登り来た飯谷からの支尾根を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈目が眩みそうな急斜面を慎重に下る〉

〈雨上がりの落葉の急坂はよく滑る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈杉林に入ると登山口は近い〉

 

 

〈山辺八代姫命神社が見えてきた〉

 

 

17:14 飯谷登山口

  山頂から1時間足らずで下山出来た。山辺八代姫命神社にお礼のお参りをした。古びた拝殿ではあったが、境内や参道はきれに整備されており、地域の人達の篤い信仰を受けていることが容易に想像出来た。登山口の駐車場には、わが愛車以外には車の姿はなかった。当然と言えば、当然か!かくして、山中ではどなたともお会いしない、静かな登山となった次第。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山辺八代姫命神社の拝殿

 

 

 

〈登山道入口付近の様子〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山口の駐車場付近から見た鬱蒼とした参道〉

 

 

〔山行所感〕

  ガイドブックに曰く「(飯谷コースは)かなり険しい。よほど晴れた日でないと、そしてきちんとした登山靴でないと登り下りは困難である」(中国地方の山100選)。観光パンフレットに曰く「体力や脚に自信のある人向けのコースです。傾斜がきついので、短時間で登頂/下山できますが、雨後や積雪時には危険です」(大代高山会)。どうも、飯谷コースは、ガイド諸氏からのお奨めを頂くことは無理なようである。短時間での登山を目的に今回このルートを採ってみたが、やはりあまり自信を持ってお奨めする気にはなれない。メインルートを歩き尽くしてのオルタナティブなルート採りなら面白いと言ったところか。お目当てのギフチョウやスプリングエフェメラルには何とか逢えた山行とはなったものの、機会があれば花の盛りの時期に訪ねてみたいともまた思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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