白木山塊未踏の尾根を登り下る 鬼ヶ城山(737.3m)・中尾山(798m)

広島市安佐北区

2013年4月14日()   門久単独

 

 

 

 

 

 

〈鬼ヶ城山第3尾根に乗り新緑の山肌の先に阿武山を望む〉

 

 

 

遠出が出来ないので近場での行き先を探してみると、以前から気になりながらもまだ未踏のルートが何カ所か思い浮かんだ。

その中からこの日は白木山塊の鬼ヶ城山の第3尾根と同山塊の西端になる西尾根を使っての山行を企てることとした。

第3尾根も西尾根もいずれも私には未踏ルートである。

近場とは言え、未踏ルートに向かう時にはいつもとは違う高揚感があるのが不思議であった。

 

《山行記録》

中深川駅9:55・・・10:24白木山登山道(第4尾根)分岐・・・・10:37林道跡から踏み跡(巡視路)に入る・・・・10:59送電塔標識(可部支線.1213)・・・・11:04送電塔(可部支線12)11:12・・・・12:14(コブ・・・・12:20コブ・・・・12:26コル(2尾根分岐)12:28・・・・12:43林道・・・・12:48電柱49番・・・・12:58鬼ヶ城山(737.3)13:05・・・・13:27中尾山下のコル13:29・・・・13:384尾根道分岐・・・・13:46中尾山(798)(昼食)14:16・・・・14:21中尾山下のコル14:24・・・・14:26林道分岐・・・・14:40四差路14:43・・・・15:00送電塔15:01・・・・15:04上原(東亜ハイツ)方面分岐・・・・15:18標高675.4m三角点ピーク15:23・・・・15:41標高551mピーク・・・・15:44上原(東亜ハイツ)方面分岐・・・・16:06文京女子大付属高方面分岐・・・・16:26送電塔・・・・16:32送電塔・・・・16:37送電塔・・・・16:49根の谷橋登山口(雷雨待機)17:07・・・・17:14安佐北区スポーツセンター

〔総所要時間:7時間19分、昼食・休憩等:1時間19分、正味所要時間:6時間00分、歩行距離:12.1q、累積標高差:+1,155m、‐1,163m

 

 9:55 中深川駅

  JR芸備線の列車を中深川駅で下車した。白木山へ登る中深川コースのルートを暫し辿った。もう新緑に彩られ始めた山肌を眺めながら薬師橋を渡り、集落を抜けて谷間へと入って行った。途中でメールなどをしていたので30分程掛かって第4尾根を登る白木山コースを左に分けた。今日登る第3尾根へは、この分岐を見送ってなお林道跡の広々とした道路を谷の奥へと進んで行った。その林道跡が一度左へジグを切って一段の高みへと上がって行くと、その林道の右側にテープと中国電力の「火の用心」の札が掛かっていたのでそこに入って行った。電力会社の送電線の巡視路である。直ぐに沢を渡ってから広やかな谷間を暫し歩いた。ヤブツバキの群落が素晴らしかった。そこを過ぎると急傾斜のガレ場、次いでザレ場となり、さらに掘り込まれたガレ場をかなり直登した。そのガレ場の途中に送電塔標識があり、それに従って掘り込みを離れて右手へトラバース気味に登って行くと第3尾根の上に立つ送電塔が目に入ってきた。

 

 

 

〈JR芸備線中深川駅からスタート〉

〈芽吹きの山肌を眺めながら三篠川を渡る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈集落の先に鬼ヶ城山第3尾根を望む〉

 

 

〈第4尾根を登る白木山コースが分岐する〉

 

 

 

 

〈林道跡を辿り谷の奥へと進んで行く〉

〈林道跡を右に離れ中国電力の巡視路に入る〉

 

 

 

 

〈薮つばきの密集地を抜けて行く〉

〈ガレ場、次いでザレ場の急傾斜地を登り行く〉

 

 

 

 

〈掘り込まれたガレ場の急坂を登る〉

〈送電塔標識で右折してトラバース気味に第3尾根に向かう〉

 

 

11:04〜11:12 第3尾根(送電塔可部支線12号)

  第3尾根に乗った地点に「可部支線12号」の送電塔が建っていた。その足元で暫し休憩を取った。ここからは送電線の巡視路を離れて、尾根伝いの踏み跡を辿って行くこととなった。送電塔下の切り明けを離れると鬱蒼とした樹林の中に入って行った。細々とはしているが、確かな踏み跡がその樹林の中に延びていた。倒木も多かったが、踏み跡はその倒木をうまく回避していた。かなりの人達が通っているということであろう。この第3尾根の上りの前半は、厳しい傾斜面の連続で落ち葉も積もっておりよく滑った。灌木などに掴まりながら登って行った。後半になると、緩斜面となり、赤松なども現れて牧歌的な歩行を楽しめることとなった。送電塔から登ること1時間程で最初のコブに立ち、そこから植林地の中を抜けて次のコブに渡ってからいったんコルに下ると、第2尾根へと下る道が分岐していた。そのコルからひと登りで鬼ヶ城山々頂直下の林道に出た。林道を右手に行くと直ぐに49番の札の掛かった電柱があり、その足元から山上に向けて踏み跡が延びていた。その道は鬼ヶ城山々頂への近道とのこと。10分程で山頂に達することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈第3尾根に乗って高陽ニュータウンを俯瞰する〉

 

 

 

〈第3尾根上に立つ送電塔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋を直登する踏み跡が続く〉

 

 

〈アベマキの樹の林〉

 

 

 

 

〈第3尾根の前半は急坂の連続、灌木に掴まって登った〉

〈後半は赤松も現れて、緩やかな傾斜面となった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹林の向こうに鬼ヶ城山の山頂部が見えてきた〉

 

 

 

〈第3尾根に乗り1時間で最初のコブに到達〉

 

 

 

 

〈鬼ヶ城山第2尾根が分岐する鞍部〉

〈林道までもう少し、倒木の墓場を登り行く〉

 

 

 

 

〈林道に出る〉

49番の電柱の足元から鬼ヶ城山々頂への踏み跡が延びる〉

 

 

12:58〜13:05 鬼ヶ城山(737.3m)

  鬼ヶ城山は周囲の山々から見れば美しい形をした山であるが、山頂に立ってみると何の眺望も特色もなく印象に残らない山に変わってしまう。この日も平凡な印象であった。その山頂を後に中尾山に向かった。今日は鉄塔が建つだけの山ではあるが中尾山にも登る積もりであった。鬼ヶ城山々頂から北へ延びる尾根筋には登山道が通じており、直ぐ左下を通る林道を歩くのが順路のようにはなっているがそのままその尾根筋の道も登って行くことが出来た。辿って行くと中尾山の一つ南隣のピークの中程を巻いて道は中尾山直下のコルへいったん下って林道に合流した。その林道に立っていると、6〜7台のオートバイを連ねたライダーのグループが疾走して来た。林道を歩いて行くと、ほどなく第4尾根を上がって来た白木山への道との合流点に達した。ここまで来ると中尾山への登り口はとっくに通り過ごしていたが、もう引き返す気にもならなかったので、その地点から適当に山中に入り、よく整理された林床を勝手に歩いて山頂を目指した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈眺望のない鬼ヶ城山々頂〉

 

 

〈尾根ルートで中尾山下のコルまで辿った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ネットで囲った伐採地、何を栽培するのだろうか〉

 

 

〈中尾山々頂の鉄塔が見えてきた〉

 

 

 

 

〈中尾山下のコルから中尾山を仰ぎ見る〉

〈目を東方に転ずれば白木山からの尾根筋が一望出来た〉

 

 

 

 

〈林道を疾走するライダー〉

〈中尾山への登路が分らず、植林地を気儘に歩いてみた〉

 

 

13:46〜14:16 中尾山(798m)

  難なく中尾山の山頂部に出ることが出来た。山頂とは言っても、山頂部の全面をフェンスで囲んで高いマイクロウェーブの鉄塔が建っているので、特に感慨が生まれる訳でもなかった。フェンスの外に芝生が張られた一角があったので、そこで遅いランチタイムを取った。ランチタイム終了後には、導入路のガードレールの切れ目から踏み跡が下っていたのでそれを辿って行くと、つい先ほど通った直下のコルに出た。草叢に隠れていたので、先程はこのコルから中尾山へ登る入口が分らなかったのであった。さて、あとは西尾根コースへ向かうだけとなった。西に延びる林道を歩いて758mピーク直下の四差路に達し、そこからは西尾根へと続く縦走路に入った。ここも中国電力の送電線の巡視路でよく整備されていた。送電塔の周囲では眺望も開けていた。照葉樹の中のトンネルのような縦走路を辿って2枚の反射板が建つ標高675.4mの三角点ピークに達した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガードレールの切れ目が中尾山下のコルへの踏み跡入口〉

 

 

 

〈中尾山の山頂を占拠して建つ鉄塔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中尾山から直下のコルへの出口〉

 

 

〈中尾山下の西へ延びるの林道の分岐〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西へ延びる林道を歩く〉

 

 

〈林道から758mピークの鉄塔に登る車道〉

 

 

 

 

〈西へ延びる尾根筋〉

〈縦走路から高陽ニュータウン、高瀬堰を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈送電塔越しに反射板のある675.4mピークを望む〉

 

 

〈照葉樹の中に延びる縦走路〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上原への分岐に掲げられた登山道概念図〉

 

 

〈土塁の道が延びる〉

 

 

15:18〜15:23 標高675.4m三角点ピーク(反射板)

  白木山塊の西の端に来たことは感慨深いものがあった。ここに2枚の反射板が建つ特色のある無名峰あるとは、その感慨も一入であった。ここから根の谷橋近くの登山口へと下って行く道筋も電力会社の巡視路でとても長い尾根ルートであった。良く整備されており、時に開ける眺望と相俟って迷うことなく道中を楽しく歩くことが出来た。特にこの尾根ルートからは高瀬堰以南の太田川の流れが河口部まで全部俯瞰出来た。この日は天気が下り坂で、その眺望が霞んでいたのが残念であった。いつか晴れた日にここからの大越眺望を眺めてみたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高675.4mの三角点〉

 

 

2枚の反射板が建つ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ピークから俯瞰する太田川橋付近の太田川と阿武山〉

 

 

 

 

 

〈根の谷橋近くの登山口まで中国電力の巡視路が続く〉

〈各所に手製の道標があり迷うことはない〉

 

 

 

 

〈太田川の流れを一望する〉

〈ミツバツツジの花に疲れを癒される〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ残っていたアセビの花と阿武山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤブツバキが清楚に咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈送電塔が続く尾根から高瀬堰を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈新緑の尾根筋と阿武山〉

 

 

 

16:49 根の谷橋登山口 

  反射板のある675.4m三角点ピークから1時間半ほどの時間をかけて根の谷橋近くの登山口に下山した。長い尾根であった。特に登山口から直ぐ上の部分の急傾斜地は厳しいものがあった。この日は夕方から雨の予報であったが、下山した時にはもうその雨が降り出しており、頭上では雷鳴も聞こえていた。登山口から芸備線下深川駅まで歩く積もりであったが、雷鳴轟く中ではその気も早々に消えて、雨が弱くなったところで近くの安佐北区スポーツセンターまで歩いて、そこへ迎えの車を呼ぶことにした。

 

 

 

〈根の谷川と太田川の合流部を俯瞰〉

〈根の谷橋登山口に下山〉

 

 

〔山行所感〕

  未踏の二つの尾根を辿った今回の白木山塊への山行はやはり新鮮であった。野趣に富んだ第3尾根、予想外によく整備されていた西尾根、両者は好対照であった。今回の縦走路の通る区間は、高陽町や広島市北部の市街地から見た時に仰ぎ見える山域なので、また新たな感慨が起こるかも知れない。白木山は多様で、奥深い魅力に満ちている山である。今回チャレンジしたルート以外にもまだまだ魅力的なルートが残っている。今後共幾度もアプローチする山であることは間違いない。都度楽しみながら歩きたいと思う。(今回の山行には「広島市の山を歩く(下巻)」(田部戒自著)を参考にさせて頂きました)。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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