自然観察会に参加して 尾崎沼湿原

広島県山県郡北広島町

2013年4月28日(日)    門久が観察会に参加

 

 

 

 

 

 

〈リュウキンカの群落〉

 

 

 

久し振りに芸北町自然保護レンジャーの行事に参加し、北広島町北八幡の尾崎沼湿原に行ってきました。

名付けて「ヤマネ巣箱と湿原の観察会」。

主催者共々13名の参加で、一日ゆっくりと流れる時間を過ごすことが出来ました。

 

《山行記録》

尾崎沼入口(駐車場)9:17・・・・9:28尾崎沼(新川溜池)9:34・・・・10:01最奥の湿地10:07・・・・(後背地の森(ヤマネの生息する森:巣箱のチェック)・・・・12:13尾崎沼土手(昼食)12:53・・・・12:58八幡湿原13:04・・・・13:16尾崎沼入口(駐車場)

〔総所要時間:3時間59分、昼食・休憩等:2時間34分、正味所要時間:1時間25分、歩行距離:2.7q、累積標高差:±56m

 

 9:17 尾崎沼入口(駐車場)

  全員で準備体操の後、熊注意の立札に見送られて尾崎沼湿原へと向かった。時に立ち止まって地形や植物、花や鳥などについての解説がなされた。尾崎沼への導入路沿いに湿原に人々が立ち入らないようにロープが張ってあるが、これもここの湿原が環境省から重要湿原として選定された時に地元の方々と共に芸北町自然保護レンジャーの面々も参加して設置したとのこと。見えぬ所に人々の厚意が潜んでいるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈駐車場近くの八幡湿原〉

 

 

〈青空を映すカキツバキ畑〉

 

 

 

 

〈探勝に出発〉

〈尾崎湿原の解説〉

 

 

9:28〜9:34 尾崎沼(新川溜池)

 尾崎沼(新川溜池)の土手に上がってこれから行く尾崎沼湿原の全体像を概観しながらその解説を受けた。尾崎沼を囲む森はこれから芽生えの時を迎えるところで、春は直ぐそこまで来ている感じであった。解説を受けた後、尾崎沼の池畔を左回りで周回することとなった。道すがら芽を出している植物についての説明が適宜なされるのが楽しかった。食べては猛毒のバイケイソウや熊が冬眠から覚めると必ず口にするというヒメザゼンソウの話など面白く聞きながら話題を展開した。

 

 

 

〈尾崎沼〉

〈池畔の道を行く〉

 

 

 

 

〈ノギランの新芽〉

〈バイケイソウ〉

 

 

 

 

〈路傍に彩りを与えるショウジョウバカマ〉

〈オオカメノキ(別名:ムシカリ)〉

 

 

10:10 最奥の湿地

  尾崎沼の最奥に湿地が広がっているが、そこはその谷の奥で崩落が起こって土砂が流入して来て出来たものとのことであった。その湿地の奥まったところに、リュウキンカの群生が見えたが、勿論ここも環境省選定の重要湿原の一角であり何人も立ち入ることは出来ないという。リュウキンカはその湿地の木道沿いにもあり、また池の右岸の湿地にも大規模な群落があったのでそこで鑑賞出来た。

  この尾崎沼湿原の後背地の森にはヤマネが生息しており、芸北町自然保護レンジャーでは毎年秋に子供たちと共にヤマネの冬眠用の巣箱を設置しており、この日はその巣箱の点検観察をし、点検した巣箱は鳥用に高い所に設置し直す作業を行った。設置されている巣箱はもう8年間使っているとのことであったが、話を聞くにヤマネにズバリ出逢うということは難しいことのようであった。1時間半ほどの巣箱の点検観察の後、尾崎沼の土手に戻って、そこでランチタイムとなった。

 

 

 

〈尾崎沼最奥の湿地〉

〈リュウキンカ〉

 

 

 

 

〈コチャルメルソウ〉

〈冬眠から覚めた熊が食べるというヒメザゼンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈チュウゴクザサを分けてヤマネ棲む森に分け入る〉

 

 

〈ヤマネ冬眠用の巣箱〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈巣箱を取り外して点検〉

〈ヤマネが生息していた跡のようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ウスタビガの繭(抜け殻)〉

 

 

 

〈鳥用に高い所に付け替える〉

 

 

 

 

〈右岸の湿地にもあったリュウキンカ〉

〈キランソウ(別称:地獄の釜の蓋)〉

 

 

 

 

〈尾崎沼右岸の道を行く〉

〈カイツブリが生息する尾崎沼〉

 

 

12:13〜12:53 尾崎沼土手(昼食)

  暖かい日溜まりの土手でゆっくりと昼食を摂ってから、暫し土手に芽を出していた食虫植物のモウセンゴケなどの自然観察も行うことが出来た。食後は、八幡湿原の観察をしながら駐車場へと戻ったが、湿原の一角に広がっていたリュウキンカの一大群落には驚いてしまった。この日一番の刮目に値する景観であった。まだ水の温み始めたばかりの八幡高原である、湿原のカキツバタやスイレン、ヒツジグサ、コウホネなどが生気を発散するのはもう少し先になるようであった。今は満を持して静寂の中で雌伏している感じであった。

 

 

 

〈尾崎沼の土手に帰ってランチタイム〉

〈モウセンゴケの新芽〉

 

 

 

 

〈リュウキンカの群落に見入る我らが面々〉

〈立派な群落であった〉

 

 

 

 

〈湿地で何やら観察中〉

〈湿地に咲く白い花は?〉

 

 

13:16 尾崎沼入口(駐車場)

  予定より早く駐車場に戻ったようで、そこで解散とはならず、少し離れた大歳神社に案内して貰って、社叢の巨木群や境内に咲く春の花々、それに周囲の環境の観察を行った。社叢の立派さ、境内の豊かな自然には驚くばかりであった。観察会後にここで解散となり、この日の業を終えることとなった。

 

 

 

〈駐車場脇にあった案内図〉

〈八幡の大歳神社の森〉

 

 

 

 

〈大歳神社

〈社叢にブナがあるのは珍しいという〉

 

 

〔山行所感〕

  平生から西中国山地でのナラ枯れ病の予防作業やこの日のような自然保護啓発活動などを展開しておられる芸北町自然保護レンジャーの皆さんと久しぶりに一日を過ごさせてもらった。湿原を歩いていても、そこでの一挙手一投足毎に自然や自然環境の保護保全に意を用いておられることがよく分った。なかなかに真似をするのは容易ではないようであるが、こうした機会を得て折角に気付くことが出来たので、少しだけであっても自分の身にも付くように努力してみたいと思う。皆さん、大変にお世話になって有難うございました。

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2