スミレを追いつつ花のオンパレードを楽しむ 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市

2013年5月18日(土)     O村さん+門久

 

 

 

 

 

 

〈この日の主目的はこのスミレに逢うこと〉

 

 

 

愛媛県の皿ヶ嶺に咲くコミヤマスミレを見たいというO村さんを迎えて

5月の花々の咲く皿ヶ嶺の山域を歩いてきました。

週の初めの予報では不芳であった天気は見事に外れての好天となり、

花の山を縦横に存分に歩き回ることが出来ました。

 

《山行記録》

水の元7:49・・・・7:51お花畑7:56・・・・8:09上林森林公園駐車場8:10・・・・8:18風穴8:21・・・・8:44十字峠方面直登道分岐・・・・8:52お花畑8:55・・・・8:57丸太のベンチのあるテラス9:03・・・・9:13十字峠方面直登道分岐・・・・9:31コミヤマスミレ観察9:35・・・・9:46ベンチのある休憩所9:49・・・・9:57三差路・・・・10:00竜神平10:05・・・・10:20十字峠・・・・10:29皿ヶ嶺三角点(1,270.5m)・・・・10:33皿ヶ嶺(1,278m)10:36・・・・10:56竜神平(昼食)11:12・・・・11:25尾根道合流・・・・11:41上林峠11:45・・・・12:03林道跡・・・・12:33水の元

〔総所要時間:4時間44分、昼食・休憩等:0時間53分、正味所要時間:3時間51分、歩行距離:9.4q、累積標高差:±923m〕

 

 7:49 水の元

  広島を未明に早立ちしたO村さんと風穴下の上林森林公園の駐車場で落ち合ってから、この日の山行コースを考慮して林道を少し引き返して下の水の元から山行のスタートを切ることとした。水の元の直ぐ上のお花畑はもう殆どの花々の花期が終わってしまっており、僅かにルイヨウボタンの花を楽しめる程度であった。風穴へと向かう杉林の中にはユキザサやホウチャクソウが咲き始めており、いずれも新鮮は花を見せてくれた。再び上林森林公園の駐車場前に戻ってから風穴へと向かうと、風穴直下の杉林の林床にコンロンソウが真っ白い絨毯を拡げたように群生して花開いていた。

 

 

〈麓から朝の皿ヶ嶺を仰ぐ〉

〈今日も水の元からスタート〉

 

 

 

〈水の元のお花畑の咲くルイヨウボタン〉

〈ユキザサ〉

 

 

 

〈ホウチャクソウ〉

〈ミヤマキケマン〉

 

 

 

〈上林森林公園駐車場前〉

〈コンロンソウ咲く林床〉

 

 

 8:18 風穴

  皿ヶ嶺の朝は意外にも遅い。松山の近郊にあって身近にあることから、皆さん概してスロースターターのようである。そんなこともあって、朝の風穴は無人であった。穴の中や縁石の上の置かれたプランターの中では、ヒマラヤの青いケシがもう蕾を結んでいた。風穴を後に正面登山道を登って行った。北面の急斜面をジグザグに登る登山道の両脇は広々としたお花畑で、1週間前にはイチリンソウがそこの主役であったが、今は山吹色が鮮やかなヤマブキソウがその地位を継いでいた。ジグザグ道の途中から、十字峠方面へ直登する登山路に入った。周りの険しい斜面には、ヤマルリソウやイチリンソウがまだ多く、ヤマシャクヤクの花もまだ咲いていた。またここには、シコクカッコソウの群落もあって、この日は満開のその花を堪能することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヒマラヤの青い芥子の蕾〉

 

 

 

〈風穴〉

 

 

 

〈コガネネコノメソウ〉

〈クルマムグラ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コンロンソウが拡がる森林公園〉

 

 

 

〈皿ヶ嶺登山口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今のお花畑の主役はヤマブキソウ〉

 

 

〈ラショウモンカズラ〉

 

 

 

〈イチリンソウ〉

〈ヤマシャクヤク〉

 

 

 

〈ヤマルリソウとイチリンソウのコラボ〉

〈ピンクのヤマルリソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈満開のシコクカッコソウ〉

 

 

 

 8:57〜9:03 丸太のベンチのあるテラス

  シコクカッコソウを始めとする北面の急斜面に咲く花々を見た後で暫し丸太のベンチのあるテラスで休息を取ってから、再び正面登山道へと下り竜神平へと向かうこととした。登山道は断崖のような皿ヶ嶺連峰の北斜面を巻くように竜神平へと続いていた。この巻き道の道路脇の斜面にスミレが多く、そこにそろそろコミヤマスミレが咲いている筈であった。昨年は大規模な群落が斜面の一角を埋めるように咲いていたが、ことしは群落と言える大きな塊はなかったものの、シコクカッコソウが咲く崩落地の下部に小さな塊を形成して咲き始めていた。小さな地味な花であるが、その特徴を言葉で聞くと何となく分った気になった。コミヤマスミレに続いてタチツボスミレやシコクスミレの花も見ることが出来たが、これらはもう花期として最終盤といったところであった。やがて登山道はブナが群生する尾根筋へと出た。そこから竜神平は目と鼻の先であった。

 

 

〈丸太のベンチのあるテラス〉

〈赤味の濃いシコクカッコソウ〉

 

 

 

〈再び竜神平への正面道に下ってきた〉

〈フタバアオイ〉

 

 

 

〈タチツボスミレ〉

〈ミツバツチグリ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の主目的のコミヤマスミレ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コミヤマスミレをアップ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シコクスミレはもう最終盤であった〉

 

 

〈ミツバテナンショウ〉

 

 

 

 

〈北面のブナの森〉

〈竜神平直近の三差路〉

 

 

10:00〜10:05 竜神平

  午前10時の竜神平は我々とほぼ一緒に登ってきた単独行の男性の姿があるだけの静かな世界であった。水場の上の茂みの中にある大きなシャクナゲが綺麗に咲き始めていた。竜神平の湿地を観察してから十字峠経由で山頂へと向かった。峠への登山道脇にはクロフネサイシンが小さく黒い花を抱えてうずくまっていた。踏まないように気を付けたい花である。

  

 

〈竜神平〉

〈シャクナゲ〉

 

 

 

〈ブナの森を俯瞰する〉

〈クロフネサイシン〉

 

 

 

〈十字峠〉

〈皿ヶ嶺山頂直下の登山道〉

 

 

10:33〜10:36 皿ヶ嶺(1,278m)

  皿ヶ嶺の山頂広場は子供達のグループを含めベンチが全部埋まるほどの盛況であった。皆さんどこから湧いて来られたのかという感じであった。朝方には青空が見えていた天気は下り坂になったようで、山頂からは瀬戸内海も四国カルストの峰々も見ることは叶わなかった。満席の上に山頂の風はやや冷たかったので、竜神平に下ってからランチタイムにすることとした。下山途中にブナの樹間に見える筈の石鎚山系の峰々も厚い雲に覆われて見ることは出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今日も大勢の登山者で賑わう皿ヶ嶺山頂〉

 

 

〈山頂標識〉

 

 

 

〈山頂に咲く梨の花〉

〈ブナ林を抜けて竜神平へと下る〉

 

 

10:56〜11:12 竜神平

  竜神平に下って愛媛大学の小屋を借りてちょっと早い昼食を摂った。小屋から出てみると、ハイキングの子供連れのグループが原のあちこちに散らばってランチタイムを取っておられた。我々は、その原を横切って上林峠へと向かった。断崖のような北斜面の上の尾根筋には花のピンク色が濃いミツバツツジが咲いて、そこだけを華やかな感じに染めていた。陣ヶ森を望む峠道には長い木製の階段が設けられていた。その階段道を下ると上林峠であった。

 

 

〈竜神平〉

〈ハイキングの子供達で賑わう竜神平〉

 

 

 

〈竜神平から上林峠への向かう〉

〈ミツバツツジ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹間から陣ヶ森を望む〉

 

 

 

〈上林峠へと向かう尾根筋の道〉

 

 

11:41〜11:45 上林峠

  上林峠から水の元へは皿ヶ嶺連峰の北斜面の下を巻くように下って行く。途中で林道跡に出合うが、その先は天狗の庭と呼ばれる露岩が点在し樹林も美しいちょっとした平地が拡がり、ここも花々が多くて見落とせない所と言える。今は春の花々がほぼ終わり、そろそろ花の端境期に入ろうかという頃でやや寂しい感じではあった。やはり最終盤ではあったがヤマブキソウが最も目立っていた。

 

 

〈上林峠〉

〈上林峠付近の新緑のブナ林〉

 

 

 

〈ミヤマハコベ〉

〈セリバヤマブキソウ〉

 

 

 

〈新緑の天狗の庭〉

〈コクワガタ〉

 

 

12:33 水の元

  天狗の庭を過ぎて杉林に入り、そこを抜けて行くと、朝方車を停めた水の元へと出た。5時間弱の山行を無事に終えて下山完了となった。早朝には我々の車だけであったが、昼過ぎの時間には水の元の駐車スペースはほぼ埋まっていた。やはり人気の山である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤマツツジ〉

 

 

〈水の元に帰着〉

 

 

〔山行所感〕

  今回の主目的であったコミヤマスミレは昨年のような大群落もなく、量も少なかったようで申し訳なくちょっと残念でもあった。とは言え、自然の織り成すことゆえお許し頂けるかとも思ったりする。とは言え、5月の花々はまた多様多彩で、次々に現れる花々は存分に楽しめた。流石に「花の山」と言われるだけのことはある。夏に向けて、皿ヶ嶺のお花畑からはまだ目を離すことは出来そうにないようである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

久万高原町のクマガイソウの植生地

 

皿ヶ嶺から下山したのが早かったので、前日にチャコと初めて訪ねた

久万高原町にある植生のクマガイソウの群落にO村さんと共に再訪した。

大規模な稀少植物の群落には改めて驚いた次第であった。

 

 

 

 

 

 

 

〈杉林の中に広がるクマガイソウの群落〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだ見事に咲いていてくれた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈いつまでも見ていたい花である〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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