.梅雨空の下、石鎚山花巡り  石鎚山三角点〈1,920.6m)・石鎚山(1,982m)

愛媛県西条市、同県上浮穴郡久万高原町

2013年6月3日(月)    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山三角点ピーク西端の斜面に拡がるお花畑〉

 

 

 

梅雨の晴れ間となるとの予報が出たので、まだ雨が降り続いていた前夜に土小屋まで車を走らせた。

夜が明けても前日来の雨は止まず、さてどうしたものかと思案をしていると何とか雨が止んでくれた。

その後は天気が好転してくれると信じて予定より遅くなったものの午前6時半頃から行動を開始した。

目的は二つの花見物。ひとつは西ノ冠岳の手前のお花畑。

ユキワリソウやキバナノコマノツメなどの花を見ることが出来るという。

こうひとつは石鎚山三角点ピークと東稜のシャクナゲ。

大きな景観の中に咲くシャクナゲを見てみたいと願ってのことであった。

 

《山行記録》

土小屋6:32・・・・7:10ベンチ1・・・・7:26ベンチ2・・・・7:57東稜基部(ベンチ3)・・・・8:34二ノ鎖小屋8:39・・・・8:57面河道分岐・・・・9:06二の森・堂ヶ森方面分岐・・・・9:17石鎚山三角点方面分岐・・・・9:33お花畑9:56・・・・10:11石鎚山三角点方面分岐10:22・・・・10:35石鎚山三角点(1,920.6m)10:46・・・・10:54巻き道合流・・・・11:06面河道合流・・・・11:19石鎚山登山道合流・・・・11:28石鎚山(弥山)(1,972m)11:31・・・・11:43天狗岳(1,982m)11:47・・・・11:54南尖峰(1,982m)・・・・11:58南尖峰下踊り場(昼食)12:16・・・・12:29カニの横這い・・・・12:51笹滝・・・・13:34東稜基部(ベンチ313:39・・・・13:58ベンチ2・・・・14:07ベンチ1・・・・14:42土小屋

〔総所要時間:8時間10分、昼食・休憩等:1時間20分、正味所要時間:6時間50分、歩行距離:116q、累積標高差:±1,170m〕

 

 6:32 土小屋

  早朝まで強い雨が降り続いていたせいもあってか、土小屋に停められていた10台余りの車から人が出て来て登山を始める気配は全くなかった。殆どの車は前日に山頂まで登って小屋泊りの人達のものであったかも知れない。一台の車から起きて来られた方と言葉を交わすことが出来たが、沢歩きを計画してきたが、あまりにも雨量が多かったので諦めたと仰っておられた。その静かな土小屋から単騎で石鎚山へと向かった。雨が上がって霧も取れてきて、石鎚山も周囲の瓶ヶ森、岩黒山、筒上山などの峰々も姿を見せていた。天気が好転することを疑わずに快調に登山道を進んで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雨上がりの土小屋〉

 

 

〈よく整備された登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈渓谷を挟んで対峙する瓶ヶ森〉

 

 

 

〈グルーンシャワーの道を行く〉

 

 

 

〈登山者の姿のない「ベンチ1」を通過〉

〈「ベンチ1」付近から石鎚山のピークを望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「ベンチ2」、ここにも登山者の姿なし〉

 

 

〈シコクシラベの樹林の先に屹立する石鎚山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山の北壁の全容が現れた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈振り返ると岩黒山、筒上山が姿を現していた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山東稜を見上げる〉

 

 

 

 7:57 東稜基部

  1時間半足らずで東稜基部に到着した。東稜は下山時に歩く予定であったので、そのまま二の鎖小屋への巻き道を進んだ。樹間に見上げる石鎚山北壁の上空に青空も見え始めていた。見上げる岩場の一角にシャクナゲが咲いているのも見えた。下山時が楽しみとなった。気軽な単独行である、周囲の景色や斜面に咲く花々を眺めながら北壁の下をのんびりと歩いて行った。

 

 

〈東稜基部から北壁を見上げる〉

〈東稜基部も設置された「ベンチ3」〉

 

 

 

〈タチツボスミレ〉

〈ナツトウダイ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスが流れる北壁を見上げる〉

 

 

 

 

〈ワチガイソウ〉

〈ミツバツツジ〉

 

 

 8:34 二ノ鎖小屋

  今は小屋のない(建設準備中のようであった)二ノ鎖小屋にちょうど2時間で到達した。北壁を見上げると棚引いていたガスが急速に濃くなっていっているのが分った。また直ぐにその霧も晴れるだろうと思っていたが、行く程になお濃くなっていくばかりで、結局は山行中にその霧が晴れることはなかった。この日の好天は僅かに2時間だけであった。この日は弥山山頂直下から面河、二ノ森方面への道を採ることにしていたので二ノ鎖は使わず巻き道を採った。弥山への登山道を外れて二ノ森方面への道でお花畑を目指した。荒れた登山道かと危惧していたが、笹がきれいに刈られて歩き易い道であった。ただガスは濃くなっていくばかりで、周辺の大眺望はもう望むべくもなかった。

 

 

〈二の鎖下からガスの棚引く北壁を見上げる

〈二の鎖下の鳥居:ガスが本格的に巻き始めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥山々頂直下から二ノ森、面河渓方面の道の分け入る〉

 

 

 

〈二の鎖を登らず巻き道に入る〉

 

 

 

〈次の分岐は二ノ森・堂ヶ森方面へ〉

〈ガスに巻かれて眺望なし〉

 

 

 

〈シコクスミレであろう〉

〈笹原にイワカガミがビッシリ!〉

 

 

 9:33〜9:56 お花畑

  弥山への正面登山道を外れて石鎚連山の主稜線直下の巻き道を行くこと30分余で地元の方々が「お花畑」と呼んでいる草付きのザレ場の斜面に行き着いた。石鎚山三角点ピークがその西側で西ノ冠山との間の鞍部に向け下ろうとするところ辺りである。その手前辺りから笹原にイワカガミの花がビッシリと咲き始めたので、お花畑が近いことを感じ取ることが出来た。斜面にはユキワリソウ、キバナノコマノツメ、イワカガミが一面に咲いていた。それぞれに小さな花であるので、斜面をそれらの色合いで染めるまでの派手さはないものの、よく観察すれば素晴らしい花園と言えた。20分余も写真撮影などをして過ごした。この日の第一の目的が達成出来満足した。その後は来し方に10分余引き返して三角点ピークへの登り口に達し、そこで濡れた笹を漕ぐ身支度を整えてから頭上遙かへの急登にチャレンジした。

 

 

〈このザレた斜面にお花畑が拡がる〉

〈ユキワリソウとキバナノコマノツメのコラボ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ユキワリソウ:この花が見たくてやって来た〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈可憐な花だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈四国には珍しいというイワカガミも潤沢に咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈キバナノコマノツメ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈群生するキバナノコマノツメ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈キバナノコマノツメをアップ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山三角点への登り口〉

〈笹を掻き分けて急登する〉

 

 

10:35〜10:46 石鎚山三角点(1,920.6m)

  深い笹原に刻まれた踏み跡を登ること10分余で石鎚山三角点ピークに達した。西日本一の高峰である石鎚山であるが、最高峰の天狗岳や石鎚神社のある弥山には三角点はなく、弥山から北西に約500メートル離れた小ピークにその三角点はある。このピークに無理をして登ったのはピークハンティングが目的ではなく、山頂に見事はシャクナゲが咲くと聞いていたからであった。石鎚山主峰をバックに見事に咲く満開のシャクナゲの写真をものにする積もりであったが、それはもう急坂を登る前から諦めていた。シャクナゲはその花のピークを過ぎてはいたが、まだ元気な株も多かった。その咲きっ振りには満足したが、大きな眺望の中でそれを見たいという願いは叶えられなかったのは残念であった。来年以降のお楽しみが残ったという訳だ。三角点ピークを後にして引き返し弥山に登った。弥山も霧の中で、天狗岳の眺望も儘ならなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山三等三角点〉

 

 

〈今が盛りの石楠花の一株〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧の中に咲くシャクナゲ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線を彩るシャクナゲ、晴れていればこの先に石鎚山頂部が覗くのであるが・・・〉

 

 

 

 

〈ガスに覆われた石鎚山三角点ピーク〉

〈ナンゴクミネカエデ〉

 

 

 

〈石鎚山(弥山)直下まで帰ってきた〉

〈シコクハタザオ〉

 

 

 

〈弥山山頂に到着〉

〈弥山はガスの中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天狗岳もガスに身を隠す〉

〈岩の稜線に残っていたアケボノツツジ〉

 

 

11:43〜11:47 天狗岳(1,982m)

  霧の中を弥山から天狗岳へと歩を進めた。神奈川県から来られたと言う女性を天狗岳まで案内した。完全に霧に巻かれた石鎚山に登ったのは初めてのことであった。しかし、何の眺望もないのも余計なことをせずに済むのですっきりとして良いものであった。南尖峰の先の東稜への下山口でランチタイムを取った。この悪天の中で東稜を辿ろうという他の登山者はいないようであった。慎重に下ることを自らに念を押した。下る目的はここでもシャクナゲを見ること。南尖峰や北壁をバックに咲くシャクナゲの写真は諦めざるを得なかったが、遅咲きのシャクナゲが東稜上部や基部のすぐ上辺りで見事であった。途中で一時弱い雨も降って悪戦となった。ここもまた来年以降により良い条件下で歩いてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧の天狗岳山頂〉

〈天狗岳から南尖峰を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰の岩場に咲くイワカガミ〉

 

 

〈この割れ目を辿って東稜の下りに取り付く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈早速に東稜のシャクナゲがお出迎え〉

 

 

〈ガスに霞むカニノヨコバイの岩場〉

 

 

〈見事な揃い踏み〉

〈ここは葉陰で密生!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈笹滝に突入〉

 

 

〈湿った笹原が続く〉

 

 

 

〈尾根を飾るミツバツツジ〉

〈東稜基部近くにもシャクナゲの花が多かった〉

 

 

13:34〜13:39 東稜基部(ベンチ3)

  南尖峰から1時間20分程で東稜基部の「ベンチ3」に下った。雨上がりで時に弱い雨が降る環境の中で善戦したと言えようか。まだ北壁などはガスの中であったが、土小屋方面の低いところはガスも開けて明るくなってきていた。悪天下の山行とはなったが、目的をほぼ達して(また来年以降の課題も明確になって)満足しながらよく整備された登山道を下って行った。

 

 

〈東稜基部の「ベンチ3」に下った〉

〈「ベンチ2」を通過〉

 

 

 

〈土小屋を望む〉

〈ユキザサ〉

 

 

14:42 土小屋 

  平日の昼下がりの土小屋は車の数も朝よりも少なくっており静寂の世界であった。まだ天気は回復基調に変わっていないようで、石鎚スカイラインの沿線にもガスに巻かれたところがあるようであった。前夜はガスに巻かれた瓶ヶ森林道を走破するのに苦戦したが、帰路は石鎚スカイライン経由で楽々松山へ下って行くこととした。

 

 

〈土小屋に下山〉

                〈霧の月曜日ゆえに静かな土小屋であった〉

 

 

〔山行所感〕

  石鎚山系のこの時期の花はと言えば、筒上山・手箱山のシロヤシオか石鎚山のお花畑とシャクナゲであろうか。今回は後者を選んだ。天気予報のピーカンの晴れは下界のことで、山上は季節通りの梅雨の世界であった。まあこの時期に山上で好天を期待するのが無理というものではあろうが、やはり一抹の無念さも残った。季節も暦も巡るもの、またの機会を楽しみに次の山へと歩を進めることにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2