夏の花咲く稜線を歩く 十方山(1,318.9m)・奥三ツ倉(1,322m)・丸子頭(1,236,3m)

広島県山県郡安芸太田町

2013年7月1日(月)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈ササユリの咲く稜線の登山道〉

 

 

 

カレンダーを一枚めくり7月入りの日を迎えた。

梅雨の最中にあって天気予報が晴天を告げるので、夏の花が咲き始めている十方山を訪ねることとした。

主目的は山頂部の稜線に沿って咲くササユリに逢うこと!

4年ぶりのこの時期の十方山に心は躍った!

 

《山行記録》

二軒小屋駐車場(気温18)8:52・・・・9:40獅子ヶ谷登山口・・・・10:50ご神木10:51・・・・11:08十方山(1,318.9m)(昼食)11:51・・・・12:02論所・・・・12:15奥三ツ倉(1,322m)・・・・12:32那須分れ・・・・13:01丸子頭(1,236.3m)13:03・・・・13:29藤本新道分れ・・・・13:57藤本新道登山口・・・・14:12二軒小屋駐車場

〔総所要時間:5時間20分、昼食・休憩等:0時間46分、正味所要時間:4時間34分、歩行距離:107q、累積標高差:±739m

 

 8:52 二軒小屋駐車場

  内黒峠を越えて二軒小屋に下ってみると天気予報に反して空は厚い曇に覆われていたが、駐車場で身支度を整えている間に上空に青空が見え始めていた。暫し舗装された水越林道を南に進んだ。十数分も行ったかつて最後の民家のあった直ぐ先で舗装道が終わり、往年の狭いダートの道となった。そこからは、ひたすらその道を獅子ヶ谷への入口まで辿った。路傍には夏の花々が沢山咲き始めていた。

 

 

〈二軒小屋から水越林道を行く〉

〈咲き始めたばかりのオカトラノオ〉

 

 

 

〈ウツボグサは花の盛り〉

〈ヤマアジサイ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈宵待草咲く横川川河畔を行く〉

 

 

〈トリアシショウマ〉

 

 

 

〈ダートの水越林道〉

〈ヒメジオン〉

 

 

 9:40 獅子ヶ谷登山口

  獅子ヶ谷への入口で道標に従って水越林道から分れて山道へと入った。深い渓流の高みに敷設されたかつての林道跡の道である。20分程で渓流沿いの道から上り傾斜がきつい道へと趣が変わった。進行方向も南へと振れた。やがて杉林と自然林の混淆した林の中を登るようになった。雨の日には道筋が水路に変わる踏み跡であるが、この日は運良くよく乾いており何らの支障もなく歩けた。山頂直下まで登ると特徴のある姿をした「ご神木」と呼ばれる老杉に出合った。その周辺はちょっとした湿地となっており、いつもながらに湿っぽくこの日初めて見るマムシの姿があった。その湿地を抜けて、登山道が笹原の中を行くようになると山頂はもう近い。斜度が緩んで稜線上に上がると、早速にササユリが次から次へと姿を現して迎えてくれた。

 

 

〈獅子ヶ谷登山口〉

〈まるで「ヤマアジサイ・ロード」だ!〉

 

 

 

〈コナスビの群落〉

〈ミズタビラコ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エンレイソウ(実)〉

 

 

 

〈コアジサイ〉

 

 

 

〈獅子ヶ谷の渓流沿いに登り行く〉

〈コバノフユイチゴ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アカショウマ〉

 

 

〈この日最初に出迎えてくれたササユリ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線部に出ると早速にササユリのペアが出迎えてくれた〉

 

 

 

〈「ご神木」に出逢うと山頂は近い!〉

 

 

 

〈こちらは今将に開かんとする蕾〉

〈紅紫色のササユリも咲く!〉

 

 

11:08〜11:51 十方山(1,318.9m)

  十方山々頂に着く頃には、空はまた厚い曇の層に覆われてしまっていた。四周の山々も厚い雲の層の下のごく狭い空間にやっと姿を現しているといった具合で、期待していた山頂からの広々とした大眺望とは程遠いものであった。吉和冠山や寂地山の山塊は、完全に雲の層の中に隠れていた。我々が登頂するちょっと前に立岩ルートから登って来られた2人組の男性登山者にお聞きすると、登山道沿いに咲き揃ったササユリが見事であったとのことであった。我々も暫し立岩ルートを辿って、その見事な咲きっ振りを観察してきた。山頂で昼食を摂っていると、次から次へと登山者やトレイルランナーが登って来られ、最高時には6組の登山者等で賑わうところとなった。皆さん一様にササユリの見事さを称賛しておられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十方山々頂〉

 

 

〈オオバギボウシ(蕾)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈瑞々しい紅紫色のササユリ〉

 

 

 

〈立岩ルート沿いササユリを見物に!〉

 

 

 

〈開花直前のヒヨドリバナ〉

〈ノアザミも満開〉

 

 

 

〈立岩ルート登山道に咲く〉

〈艶やかな紅紫の花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈沢山のササユリが次から次へと現れる!〉

 

 

 

〈市間山〜立岩山の稜線の先に東郷山、阿弥陀山が覗く〉

〈吉和冠山、寂地山の山塊は雲の中で残念無念!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈内黒峠ルートへの入口に咲くササユリ〉

 

 

12:02 論所

  山頂に40分余滞在した後、内黒峠への縦走路を採って、堀切のある論所を越えて奥三ツ倉へと登って行った。十方山より標高では勝る奥三ツ倉からガスに霞む十方山の山頂部を振り返った。縦走路上の次のピークの前三ツ倉で那須への道を右に分けた。暫く那須から十方山へ登っていないことを改めて思い返した。前三ツ倉の北面からは臥龍山や深入山などを眺望することが出来た。眺望が仲々に得られない縦走路にあって貴重な展望所である。厳しい気象環境の中に生き抜いてきた稜線部の老杉の姿などを見ながら、暫し高度を下げながら丸子頭へと急いだ。

 

 

〈奥三ツ倉直下から十方山を振り返る〉

〈奥三ツ倉山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈堂々と稜線に聳える老杉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈暫く通うていない那須に下りたいものだ!〉

 

 

 

〈コナスビもこの時期の稜線を飾る花だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈稜線部から臥龍山、深入山を望む〉

 

 

〈これもいつの季節でも目立つ老杉だ〉

 

 

13:01〜13:30 丸子頭

  縦走路から数分林の中に入ったところにある丸子頭(まるこのかしら)の山頂に立ち寄った。周囲の樹々が延びてもう程んど景観を得ることは出来なかった。丸子頭を後に緩やかに下る長い道を進んで行くと、次に1、152メートルのピークが待っていた。ここのブナの林はいつもながらに素晴らしかった。そのピークを外れた所から暫し急坂が下っているが、そこを下り切ってやや登り返した所が藤本新道への分岐であった。藤本新道に入ると、暫く杉林の中を抜けて行ったが、直ぐに植林地と自然林の境目の尾根筋を下って行くようになった。今では登山者によく踏まれて、この道筋のどこにも新道の趣は感じられなかった。分岐から下ること20分弱で内黒峠と二軒小屋を結ぶ県道上の登山口に出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸子頭山頂〉

 

 

〈素晴らしいブナの森を抜ける〉

 

 

 

〈藤本新道分れ〉

〈杉林を抜けて下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈藤本新道にも立派なブナの樹が!〉

 

 

〈シャラノキ〉

 

 

 

〈藤本新道登山口へ下る〉

〈内黒峠越えの県道を歩いて二軒小屋へと下る〉

 

 

14:12 二軒小屋駐車場

  藤本新道登山口で県道に出ると、あとはその県道を辿り15分程の時間で二軒小屋の駐車場に戻るだけであった。広い駐車場にはわが愛車が停められているだけであった。十方山々頂で、獅子ヶ谷ルートで登って来られた単独行の男性がおられたが、もう下山して帰られたのであろうか。平日の獅子ヶ谷ルートは静かな一日であったようだ。

 

 

〈早くも咲いていたヤマジノホトトギス〉

〈二軒小屋駐車場へ無事に帰還〉

 

 

〔山行所感〕

  約4年ぶりの久し振りの十方山であった。天気、眺望には恵まれなかったが、主たる目的であったササユリが大豊作で存分に楽しむことが出来た。「ササユリの十方山」というフレーズで語られるのを聞いたことはないが、十方山のササユリは長い稜線上の笹原の道筋に次から次へと現れて、それは素晴らしいものがある。この花を目的に多くの登山者に登って欲しいものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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