梅雨明けの湿原の花々を探訪する 尾崎湿原

広島県山県郡北広島町

2013年7月12日(金)   チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

 

〈尾崎湿原の草叢に咲くカキラン〉

 

 

 

4日前の月曜日に中国地方の梅雨明け宣言があった。

例年ならこれから梅雨末期の大雨が危惧される頃であるが、今週は晴天続きとなった。

山の花々は今初夏から盛夏のそれへの移行期でちょっと寂しい頃であるが、

こうした時に訪ねて楽しいのが山の湿原。

手近なところで八幡高原の尾崎湿原が良いだろうと考えて、

今年は滅多にない7月、盛夏の湿原の探訪と洒落こんでみた。

 

《山行記録》

尾崎湿原入口11:32・・・・11:39尾崎沼土手・・・・11:57最奥の湿原11:59・・・・12:02右岸の湿原12:27・・・・12:40尾崎沼土手12:51・・・・13:07尾崎沼入口

〔総所要時間:1時間35分、休憩等:0時間38分、正味所要時間:0時間57分、歩行距離:21q、累積標高差:±25m

 

11:32 尾崎湿原入口(駐車場)

  普通に歩けば一周1時間を要しない湿原であるので、朝家でゆっくりとしてから訪ねた。週末を翌日に控えた金曜日の昼前に尾崎湿原を訪ねる人は皆無で、湿原入口の駐車場は空いていた。登山靴を履いて、簡易な荷物にクマ鈴を付けて遊歩道に入った。尾崎沼土手までの間で、早速にビッチュウフウロ、ミズチドリなど盛夏の高原湿原を彩る花々がその咲き始めのいでたちで出迎えてくれた。

 

 

〈尾崎湿原入口〉

〈早速にビッチュウフウロがお出迎え〉

 

 

 

〈ノリウツギ〉

〈ウツボグサ〉

 

 

 

〈ミズチドリが路傍の水溜りに〉

〈オカトラノオ〉

 

 

11:39 尾崎沼土手

 満々と水を湛えた尾崎沼の土手に立ち寄ってから、いつものように左回りでこの池の周回路に入った。周回路は水際の林の中に敷設されており、緑陰と水際の両方を楽しめる道である。路傍にはアクセントとしては強すぎるくらいの黄色のハンカイソウが咲き始めており、バイケイソウの花はもう朽ち始めていた。水辺には、ハナショウブがまだ咲き残っており、数は多くないもののミゾハギが咲き始めていた。この湿地の路傍に比較的多いコバギボウシの花はまだ先のようで、やっと1株だけ紫色の蕾となっているのを見ることが出来た。

 

 

〈尾崎沼〉

〈水面に周囲の山を映す尾崎沼〉

 

 

 

〈バイケイソウ〉

〈ハンカイソウ〉

 

 

 

〈尾崎沼を左回りで周回する〉

〈クサレダマ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈咲き始めたコバギボウシ〉

〈ハナショウブ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈緑陰を行く周回路〉

 

 

 

〈ミゾハギ〉

 

 

11:57〜11:59 最奥の湿原

  尾崎沼の最奥まで行くと谷間に拡がる湿地を木道で横切り、そこから沼の右岸に回り込むとそこにも広々とした湿原が拡がっている。どちらの湿原も山野草の宝庫で、季節季節に花々が咲き競うように咲いている。この時期の湿原の主人公はハンカイソウであった。人間は入って行けない湿原の奥は黄色のその花で埋められていた。湿地の中の水路に沿ってミズチドリも咲き始めていた。白く清楚な感じが良い花であった。木道沿いの草叢の中をよく観察すると、意外とも思える程に多くのカキランの株を見ることが出来た。ここにはカキランがあるとは聞いていたが、シーズンにこれほど咲いているとは知らなかった。ゆっくりと右岸の湿原で花々を観察してから、沼沿いに延びる道を尾崎沼土手へと辿って行った。

 

 

〈最奥の湿原〉

〈湿原にはハンカイソウが拡がる〉

 

 

 

〈左岸の湿原にミズチドリが咲き始めていた〉

〈湿原から尾崎沼を眺める〉

 

 

 

〈木道が延びる左岸の湿原〉

〈草叢に沢山のカキランの花が咲いていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈水草の繁る尾崎沼〉

 

 

 

〈コバノトンボソウ〉

 

 

 

〈ノアザミ〉

〈ヒヨドリバナ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青空を映す尾崎沼の水面〉

 

 

 

12:40〜12:51 尾崎沼土手

  尾崎沼を周回して土手に戻った。沼の中にサンショウウオが見えないかと捜してみたが、この季節にはどこに身を隠しているのであろうか、その姿を見ることが出来なかった。土手の草地ではモウセンゴケとその花を見ることが出来た。初めて見たその花は白い小さな花であった。土手からは沼から流れ出る水路沿いにハスやスイレンの畑の中に出て駐車場へと戻った。ここの畑でスイレンやコウホネと一緒に咲くミズアオイやアサザの花を初めて知った。

 

 

〈尾崎沼の土手に戻った〉

〈モウセンゴケ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈モウセンゴケの花〉

〈尾崎湿原に延びる水路に沿って行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここにもビッチュウフウロが咲いていた〉

 

 

 

〈チダケサシ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミヤコグサ〉

 

 

 

〈畑に咲くスイレン〉

 

 

 

〈コウホネ〉

〈ミズアオイ〉

 

 

 

〈アサザ(別名:ハナジュンサイ)〉

ヒレハリソウ(別名:コンフリー)

 

 

13:07 尾崎湿原入口(駐車場)

  今回も僅か2キロメートル程の周回路を1時間半もの時間をかけてのんびりと歩き、車を停めていた駐車場へと戻った。帰ってきても駐車場にはわが愛車が停まっているだけであった。盛夏の平日の尾崎湿原は静寂の中にあった。

 

 

〈ハス(蕾)〉

〈満開を過ぎたハスの花〉

 

 

午後1時を回った時間に尾崎湿原入口に戻り、未だ昼食を摂っていなかったので、

やはり芸北に来ておれば、掛頭山のスキーリフトのデッキで涼みながらのランチタイムに限るとそこまで車を走らせた。

下界は34℃程の最高気温であったようであるが、掛頭山の稜線部の午後は25℃の気温であった。

風はやや弱く涼味満点とまでは行かなかったものの、この温度差は暑さを忘れる世界であった。

 

 

〈涼風吹く掛頭山のスキーリフトのデッキでランチタイム〉

〈掛頭山の稜線に咲くカワラナデシコ〉

 

 

〔山行所感〕

   山の上は花の端境期で花を期待しての山行はもう少し待たねばならないが、山懐の湿原を訪ねてみると次から次へと現れる花々に驚いてしまった。ここでも盛夏の花は咲き始めであったが、一足早く多くの花々が声を掛け合うような塩梅で咲き始めていてくれたようであった。早かった今年の梅雨明けが、この湿原の花々にどういう影響を与えるのかは不明であるが、今年は好天下で7月の花々を鑑賞できる一大チャンスと言えるようだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2