秋の花が咲き始めた峰を訪ねる 皿ヶ嶺(1,278m)

愛媛県東温市

2013年9月9日()    門久単独

 

 

 

 

 

 

〈上林集落の棚田から皿ヶ嶺連峰の上林峠付近を仰ぎ見る〉

 

 

 

前回の訪問から3週間余の日々が経過して、皿ヶ嶺にも秋の花々が咲き始めている頃だろうと

少しばかりの時間を見付けて、足早に山域を周回してきた。

レイジンソウやシコクブシと言ったキンポウゲ科の花々も姿を現して、

皿ヶ嶺にも確実に秋が訪れていることが実感出来た。

道中の上林集落の棚田の稲も色づき、秋本番の穫り入れも間もなくといったところ。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場(気温21)11:08・・・11:23正面登山道に合流・・・・11:35十字峠方面直登道分岐・・・・11:52丸太ベンチのあるテラス・・・・11:58引地山分れ・・・・12:12竜神平方面分岐・・・・12:25竜神平12:35・・・・12:38梨の木12:39・・・・12:41三叉路(上林峠方面分岐)・・・・12:49ベンチのある休憩所・・・・13:11十字峠方面直登道分岐・・・・13:22風穴・・・・13:27上林森林公園駐車場

〔総所要時間:2時間19分、休憩等:0時間11分、正味所要時間:2時間08分、歩行距離:44q、累積標高差:±397m〕

 

11:08 上林森林公園駐車場

  平日の月曜日というのに、水の元や風穴下の駐車場には多くの車が停められていた。9月4日に皿ヶ嶺も豪雨に襲われたということなので、その被害の補修の方々の車も交じっているかも知れない。天気予報は晴れ間の期待させるものであったが、稜線付近はガスに覆われていた。上林森林公園の駐車場に車を停めて、園地の遊歩道を経由して竜神平への正面道に向かったが、遊歩道も各所で豪雨による鉄砲水の被害に遭っていた。それでも、その沿道ではハガクレツリフネが花の最盛期を迎えて豪勢に咲き揃っていたのには勇気づけられた。正面登山道から稜線への直登道に入り引地山分れまで登った。沿道にはレイジンソウ、アキチョウジ、オオバショウマなど期待した通りの秋の花々が咲き始めていた。稜線部は、霧に巻かれていた。時間の制約もあったので、山頂を踏むことは諦めて、十字峠の手前の分岐から竜神平へ下ることとした。

 

 

〈麓から見上げたこの日の皿ヶ嶺〉

〈上林森林公園からガスに巻かれた山域を見上げる〉

 

 

 

〈豪雨災害で傷んだ遊歩道が痛々しい〉

〈ハガクレツリフネ(ツリフネソウ科)が盛りの頃を迎えていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスに巻かれて薄暗い登山道を登り行く〉

 

 

〈花期を迎えたレイジンソウ(キンポウゲ科)

 

 

 

〈十字峠方面への直登ルートを採った〉

〈ヒカゲミツバ(セリ科〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈オオバショウマ(キンポウゲ科)〉

 

 

〈アキチョウジ(シソ科)〉

 

 

 

〈引地山分れから尾根歩きとなる〉

〈霧に巻かれたブナ林の尾根を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂を諦めて竜神平へと下り行く〉

〈立派なブナにご挨拶〉

 

 

12:25〜12:35 竜神平

  十字峠方面から竜神平に下ったところにあるブナの森は、なかなかに良い雰囲気があり、皿ヶ嶺の中でも好きなスポットである。その森を抜けて竜神小屋に回り込んでみると、小屋の周りにオタカラコウの群生が花開いていた。高原の竜神平では今オタカラコウが最盛の頃を迎えているようだ。竜神平の草原の湿地を観察してみると、コオニユリが一株だけ咲き残っていたが、湿地の夏の花々はヌマトラノオを除いて殆ど姿を消しており、最も元気に咲いているのはアキノキリンソウであった。また水際では、ミゾソバが大きな群落をなして咲いていた。竜神平では2組3名の登山者の方々とお会いした。長居も出来ないので、正面登山道を採って早々に下山することとした。竜神小屋からブナの森を抜けたところに、湿原に向かって笹を切り開いた通路が出来ていた。ちょっと立ち入ってみると直ぐに行き止まりとなったが、そこには枝もたわわに実を付けた大きな野生の梨の樹があった。こんな所に梨の樹があるのかとちょっと驚いた。下山道沿いにもレイジンソウやノダケなどの秋の花々が咲き始めていた。シコクブシの花がなかなか見えず、まだ時期が早過ぎたかと思っていたが、何と最後近くになって花を付けた一株を何とか見付けることが出来た。この花に出逢えて、この日の山行がぐっと充実したものになったような気がしてきた。

 

 

〈杉林を抜けて竜神平へと下る〉

〈オタカラコウ(キク科)の咲く竜神平〉

 

 

 

〈まだ咲き残っていたコオニユリ(ユリ科)

〈満開のアキノキリンソウ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミゾソバ(タデ科)〉

 

 

 

〈ヌマトラノオ(サクラソウ科)の咲き残り〉

 

 

 

〈ゲンノショウコ(フウロソウ科)〉

ダイコンソウ(バラ科)

 

 

 

〈ススキの穂も伸びて、すっかり秋の気配〉

〈稔の秋!竜神平に実る野生の梨〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈名物の古ブナ〉

〈枝のこの捻りが面白い!〉

 

 

 

〈綺麗に咲いたレイジンソウ(キンポウゲ科)

〈シロヨメナ(キク科)〉

 

 

 

〈ノダケ(セリ科)〉

〈花が咲き始めたオオバショウマ(キンポウゲ科)〉

 

 

 

〈登山道を覆うミズナラの古木〉

〈やっと一株だけ咲いているのを見付けたシコクブシ(キンポウゲ科)

 

 

13:27 上林森林公園駐車場

  2時間余の山行を終えて風穴を経由して駐車場へと戻った。駐車場や森林公園の広場にはまだ多くの車が残っていた。駐車場では、下山して来た地元のご婦人方のグループが賑やかに情報交換をしながら荷物を片付けておられた。登山者で賑わう月曜日の皿ヶ嶺。やはり地元に方々に愛され続ける山の片鱗といったところであろう。

 

 

〈夏休みが終わり、静寂が戻った風穴〉

〈上林森林公園の駐車場〉

 

 

 

上林集落の棚田

 

 

 

 

 

 

 

〈稔の秋を迎えた上林集落の棚田〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈最奥から上林地区の棚田を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈上林集落〉

 

 

 

〔山行所感〕

  8月下旬まで続いた猛暑は、その後に続いた長雨と豪雨に流されてしまったかのように、一転秋の気配が濃厚な天気にと変わった。自然は正直なもので、ブレの大きな気象の下にあっても、確実にその季節の歩みを刻んでいる。花の山・皿ヶ嶺にも、期待した通りに秋の花々が咲き始めていた。だが、今年の晩夏は過酷であったとも言える。ここ皿ヶ嶺辺りでも8月終わりから9月4日にかけて雨が続き、就中9月4日には豪雨だったという。その間の雨量は200ミリを遙かに超えて、白猪の滝で遊歩道の橋が流されるなど各所で甚大な被害が出ているようだ。皿ヶ嶺でも、谷筋ではかなりの鉄砲水となったようで、土砂の流出が甚だしいようだ。何かとブレの幅が大きな最近の日本である。確実な季節の刻みを続ける美しき自然が、いつまでも健全であることを願わずにはいられない。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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