三瓶山を環状縦走 子三瓶山(961m)・孫三瓶山(903m)・太平山(854m)・女三瓶山(953m)・男三瓶山(1,125.9)

島根県大田市・同県飯石郡飯南町

2013年9月21日(土)    チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈ススキの原が拡がる男三瓶山西面の台地〉

 

 

 

紅葉した大雪山が冠雪したとのニュースが流れたが、

中国地方の山々は草紅葉にもまだ早過ぎる時節である。

さように当地では目玉になる物を見付け難いが、こんな時は大きな眺望が得られる所が良かろうと、

久し振りに三瓶山に行く気になった。

日陰のない山なので、残暑が厳しいのがちょっと気にはなったが・・・・。

 

《山行記録》

西の原駐車場10:49・・・・10:52:定めの松10:55・・・・11:17男三瓶山・室の内分岐・・・・12:10扇沢分岐 (昼食)12:35・・・・13:08子三瓶山(961m)13:10・・・・13:31風越・・・・13:52孫三瓶山(903m)13:57・・・・14:11奥の湯峠・・・・14:32太平山(854m)14:35・・・・13:37室の内展望所13:42・・・・15:05女三瓶山(953m)15:08・・・・15:23兜山・・・・15:36休憩15:40・・・・15:45ユートピア・・・・16:18男三瓶山(1,125.9m)16:34・・・・17:53男三瓶山・室の内分岐・・・・18:15西の原駐車場

〔総所要時間:7時間26分、昼食・休憩等:1時間06分、正味所要時間:6時間20分、歩行距離:n..a..、累積標高差:n.a.

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10:49 西の原

  朝食を摂ってからゆっくりと広島を発ったこともあって、西の原の登山口を出発したのは登山にしては遅すぎる午前11時前であった。それでも何とか日没までには下山出来るであろうと、旧火口の室ノ内を囲む尾根筋を巡る環状縦走にチャレンジすることにした。西の原の草原を抜けて男三瓶山と子三瓶山の間の谷間である扇沢の入口へ目指した。その入口にはかつて営林署小屋があったが、今が取り壊されて平らな敷地だけが残っていた。男三瓶山への登山道を左に分けて扇沢を登り行く登山道を採った。杉や落葉松の植林に自然林が混交する森を50分程登って行くと火口原の室ノ内との間の峠である扇沢分れに着いた。

 

 

〈定めの松〉

〈西の原から扇沢に向かう〉

 

 

 

〈扇沢を登り行く〉

キバナアキギリ(シソ科)

 

 

12:10〜12:35 扇沢分岐

  子三瓶山への尾根筋に出ると日陰は望めないので、まだ樹林の中である扇沢分れの木陰でランチタイムを取った。食後、子三瓶山を目指した。直ぐに赤雁山の左手を巻く坂道となり高度を上げて樹林帯を抜け出した。室ノ内の全景や男三瓶山の険しい南壁の眺望が開けた。沿道には秋の花々が多かった。赤雁山を巻くと、眼前に大きな子三瓶山が現れた。鞍部にはマツムシソウ、ホソバヤマハハコ、イヨフウロなどの花々に囲まれたベンチも置かれ、日本海や麓の穀倉地を眺望することが出来た。そこから草地の斜面に延びる急な登山路を登れば、もう子三瓶山の頂であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈扇沢分れ:十字路が交差する〉

 

 

〈登山道を彩るツリガネニンジン(キキョウ科)

 

 

 

 

 

 

 

 

〈子三瓶山への尾根道から室ノ内(旧火口)を俯瞰する〉

 

 

 

 

〈アキノキリンソウ(キク科)

〈赤雁山を巻くと眼前に子三瓶山が現れる〉

 

 

 

〈日本海を望む麓はもう稲の実る頃〉

〈ホソバヤマハハコ(キク科)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈キュウシュウコゴメグサ(ゴマノハグサ科〉

 

 

 

〈子三瓶々頂直下から男三瓶山を望む〉

 

 

13:08〜13:10 子三瓶山(961m)

  子三瓶山は日本海を遠望出来る位置にあるが、山頂広場の周囲を今はススキの穂が囲んでおり眺望は得難かった。その屏風のようなススキの穂の波の上に一際高い男三瓶山が抜け出し威容を誇っていた。子三瓶山からは孫三瓶山へ向かった。三瓶山の環状縦走路はアップダウンが繰り返されるルートである。孫三瓶山の手前には風越の峠があり、そこに向かって一旦標高差150メートル程を下らねばならなかった。路傍にはアキノタムラソウが間断なく咲いていた。多くの花々に彩られた山であったが、この時節の主役はこのアキノタムラソウのようであった。次いでツリガネニンジンであったろうか。尾根筋からは室ノ内の全容、男三瓶山と女三瓶山を結ぶ主稜線などが望めた。風越の鞍部に下って、室ノ内へ下る道を左に分けてから、今度は標高差100メートル程を一気に孫三瓶山へと登った。日射しが強く、とてもきつい上りであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈子三瓶山から孫三瓶山への尾根筋〉

 

 

 

〈子三瓶山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈子三瓶山付近から仰ぎ見る男三瓶山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋を彩るアキノタムラソウ(シソ科)〉

〈風越の鞍部から孫三瓶山を仰ぐ〉

 

 

13:52〜13:57 孫三瓶山(903m)

  孫三瓶山の山頂からは男三瓶山の南壁、下ってきた子三瓶山の全容を見ることが出来た。ここで太平山にリフトで上り、そこから反時計回りで環状縦走中の単独行の男性にお会いした。太平山まではもう直ぐであるが、わが方はまだ予定ルートの半分にも達していないことを改めて認識することとなった。5分間の休憩で太平山へ向け出発した。孫三瓶山の東面の急坂を標高差100余メートル下り、ダラダラとした上りの尾根筋を太平山の頂まで辿り、更に標高差100余メートルの急坂を女三瓶山まで登るルートが待っていた。しかしここで幸いだったのは、このルートの大半がミズナラを中心にした樹林の中で、木陰を歩くことが出来たことであった。太平山では大万木山など島根・広島県境の山並などの大眺望を得られた。太平山の先の鞍部にある室ノ内展望所では、子三瓶山、孫三瓶山を従えた室ノ内の偉容を俯瞰した。

 

 

〈孫三瓶山々頂〉

〈孫三瓶山から子三瓶山(左)と男三瓶山(右)を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈孫三瓶山から女三瓶山に続く尾根筋を俯瞰する〉

 

 

〈木漏れ日の尾根筋を太平山へ急ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈奥の湯峠〉

 

 

〈太平山々頂〉

 

 

 

〈室ノ内展望所〉

〈室ノ内展望所から孫三瓶山、子三瓶山、室ノ内を望む〉

 

 

15:05〜15:08 女三瓶山(953m)

  女三瓶山の山頂部には電波塔が林立しており、この環状縦走路上で最も散文的なところと言える。とは言え、この山頂部から仰ぐ男三瓶山へと続く尾根筋は緩急を幾度か繰り返す長い急坂で挑戦意欲をくすぐるものであった。女三瓶山を後にして暫し標高差50メートル程下るが、ここはイヨフウロやマツムシソウ、アキノタムラソウなどが咲くお花畑であった。花々の間を夕餉を求めてであろうか蝶や蜂が飛び交っていた。鞍部から兜山までは樹林の中を行く岩場の道で、なかなかに険しいところであった。兜山からユートピアまでは日向の道であった。ここが暑くこの日最も苦しんだ所で、途中一度休憩を取った。ユートピアを過ぎるとまた樹林の中に入った。犬戻しと呼ばれる険しい難所である。しかし、そこを抜けると山頂部の草原の一角に出た。山頂直下に避難小屋があり、周囲は見事なススキの原であった。途中で幾組かの下山者と行き違ったが、多くの方々からこんな時間に登るとは・・・と怪訝な顔をされ、質問の矢面に立たされることもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈女三瓶山々頂には無線中継塔が林立する〉

 

 

 

〈女三瓶山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈女三瓶山から男三瓶山へ続く尾根、登攀欲をそそる景観である〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イヨフウロ(フウロソウ科)〉

 

 

〈岩場を越えると兜山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈女三瓶山を振り返る〉

 

 

〈ユートピアまで来ると山頂は近い〉

 

 

 

〈山頂直下から室ノ内へ落ちる男三瓶山の南壁を見上げる〉

〈山頂直下にある避難小屋〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ススキの原を登り切れば山頂広場に出る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西に傾いた陽を浴びて銀色に輝く山頂南面のススキの斜面〉

 

 

 

16:18〜16:34 男三瓶山(1,125.9m)

  午後4時を過ぎた男三瓶山の山頂には我々以外に登山者の姿はなかった。何とか日没までに下山出来る時間にこの山頂を踏めて安堵出来た。行動食を摂ると一層落ち着けた。山頂ではもう一つご褒美があった。山頂の周辺には広大なススキの原が拡がっており、出揃ったそのススキの穂が、折からの西日に照らされて銀色の波を打っていた。遙かに大江高山の火山群が控えており、これらは想定外の絶景であった。いつまでもこの絶景に浸っていたい気持ちであったが、秋の陽は釣瓶落とし、日没が迫って来るので早々に下山の途に就くこととした。男三瓶山から西の原までの下山路は、急峻で歩き辛く、かつ長い。決して油断してはいけないもので、我々は尻餅をついたり、浮き石に足を取られて危うく滑落しそうになったりといった場面もあった。それでも、何とかまだ西の空にこの日の太陽が残っている時間に西の原に下山することが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈男三瓶山々頂広場〉

 

 

〈男三瓶山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈男三瓶山々頂から大江高山の火山群を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西の原への下山路はススキの草原を抜けて行く〉

 

 

 

 

〈山頂にある四周の眺望レリーフ〉

〈男三瓶山から俯瞰した室ノ内〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈下山路から子三瓶山、孫三瓶山を俯瞰する〉

 

 

 

〈険しい登山道を西の原へと下る〉

 

 

18:15 西の原

  男三瓶山の山頂のススキの大海原で感動したが、西の原に近付いて来ると今度は綺麗な夕陽を見ることが出来て、またしてもの感動であった。西に沈む夕陽がススキの原を紅く染めていた。この夕暮れの西の原に、連休を楽しく家族連れなどの姿がまだあった。静かな秋の夕暮れであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈日本海に沈む夕陽〉

 

 

〈西の原を紅く染める〉

 

 

 

〈西の原から男三瓶山を振り返る〉

〈無事に西の原に下山〉

 

 

 

〔山行所感〕

  大きな眺望を得たいと願って訪ねた三瓶山であったが、想定以上に素晴らしい景観に出逢えて嬉しい限りであった。やはり出会いを求めるならば、行動しないといけないということであろうか。とは言え、やはり反省も必要なようだ。山は早出が肝要。7時間もの秋の山行の出発が午前11時というのは、異常値と心すべき。

(今回、GPSの軌跡を電池切れで取ることが出来なかった。残念ではあるが、こんなこともあるのかとこれも反省点のひとつとなった。)

 

 

 

 

 

 

 

〈三瓶山〉

 

 

 

 

 

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