紅葉の那須ルートから描く周回路(第2弾) 十方山(1,318.9m)・丸子の頭(1,236.3m)・内黒峠

〜藤十郎(1,192m)・前三ツ倉(1,312m)・奥三ツ倉(1,322m)・彦八の頭(1,1519m)・彦八(1,166m)〜

広島県山県郡安芸太田町・廿日市市吉和

2013年11月5日(火)      チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈那須ルート尾根筋の爛熟した紅葉〉

 

 

 

文化の日の振替休日を含む3連休が明けると皮肉なことに上天気となった。

この好天を無駄にするのは勿体ないと紅葉見物を兼ねた山歩きに出掛けることとした。

紅葉前線の下降具合を見計らって、行き先は那須登山口からの十方山とした。

十方山への那須ルート沿いで紅葉を楽しみ、下山は内黒峠経由の周回路を採ることとした。

4年前の11月に仰天さんと歩いたルートの第2弾といったところであった。

 

《山行記録》

十方山那須登山口9:01・・・・9:47尾根上9:48・・・・10:00老ミズナラ10:01・・・・10:37藤十郎(1,192m)11:41・・・・11:08前三ツ倉(1,312m)11:09・・・・11:10那須分れ・・・・11:26奥三ツ倉(1,322m)・・・・11:37論所・・・・11:51十方山(1,318.9m)12:15・・・・12:23論所・・・・12:35奥三ツ倉(1,322m)・・・・12:49那須分れ・・・・13:15丸子の頭(1,236.3)13:17・・・・13:41藤本新道分れ13:43・・・・13:48カサゴヤのキビレ・・・・14:11彦八の頭(1151.9m)・・・・14:25彦八のキビレ・・・・14:41彦八(1,166m)14:43・・・・15:10内黒峠15:13・・・・15:55井出ヶ谷川支川砂防堰堤15:57・・・・16:06津波橋・・・・16:11風小屋林道出合・・・・16:32十方山那須登山口

〔総所要時間:7時間31分、昼食・休憩等:0時間41分、正味所要時間:6時間50分、歩行距離:15.2q、累積標高差:±1,260m

 

 9:01 那須登山口

  登山口は那須集落の奥の風小屋林道の終点にあった。この日は長いルートなので、取り急ぎ身支度を整えて出発した。登山口から約20分後に植林帯を抜けると綺麗な黄葉の林が目に飛び込んできた。谷間の中程の巻き道を登るにつれて紅葉の色合いが増して行き、巻き道から左90度曲って尾根筋へ上がる急坂に掛かると色合いは最高潮を迎えてくれた。瘤のあるブナの樹を過ぎて尾根筋に達すると、そこは空気までもが錦色に染まらんとする絶頂の世界であった。尾根道は直ぐに胸突きの急坂となり、左手の自然林は絵具の箱をひっくり返したような紅葉の盛りでを迎えていた。急坂を登る程に葉の付き具合が減って足元に落葉の絨毯が拡がってきた。葉の落ち始めた森の紅葉もまた一興があって良いものであった。尾根筋の急坂が終わり藤十郎の山頂手前の平坦な台地に出ると、俄かに落葉の森になってしまっていた。

 

 

〈十方山那須登山口〉

〈登山口の路傍に咲くリンドウ〉

 

 

 

〈植林帯を抜けると紅葉の森が待っていた!〉

〈巻き道を行く程に色合いが増して行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ここで直角に左折して尾根筋への急坂に入る〉

 

 

〈登山道を黄葉が覆う!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈斜面をブナの美林が覆う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈瘤ブナの先には錦色の紅葉の尾根筋が待つ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大気まで錦色に染まったかような尾根の紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈絵具箱をひっくり返したような色合いだ!〉

 

 

〈尾根筋の上部で輝くカエデの大木〉

 

 

 

〈急坂に立つ老ミズナラ越しに周りの紅葉を眺める〉

〈葉を落とし始めた森に残る紅葉も美しい〉

 

 

 

〈老ブナが独り枝に黄葉を湛えていた〉

〈急坂の尾根を登り切ると葉を落とした森が拡がる〉

 

 

10:37〜11:41 藤十郎(1,192m)

  この日最初のピークである藤十郎まで登ってくると、山相はガラッと変わっていた。周囲は名残りの葉が少し残るだけの裸の森であった。小休止の後先に進んだ。広々とした平坦な森が拡がり、登山道は緩やかな上りとなって前三ツ倉のピークへと続いていた。葉を落としたブナの古木の森も美しかった。緩慢な上りではあるが、前三ツ倉に近付くにつれてやや斜度が上がる。その辺りから4年前にはなかった景色が行く手に現れて来た。周りの笹が登山道に覆い被さり始め、それが長々と続くこととなった。深い所では身体全体が笹原に埋もれてしまった。もう何年もの間この登山道の笹は刈られていないようであった。この間登山者の数も減ってきていたのであろうか。山頂部に大きな岩のある前三ツ倉のピークの手前でやっと薮から抜け出せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈藤十郎(1,192m)のピークに到着〉

 

 

〈藤十郎に立つ老ミズナラ〉

 

 

 

〈緩やかなブナ林の中の踏み跡を登り行く〉

〈行く程に笹が踏み跡を覆い始めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈前三ツ倉の頂上〉

 

 

 

〈前三ツ倉直下は深い笹原を分けて登った〉

 

 

11:10 那須分れ

  前三ツ倉のピークの直ぐ先で内黒峠からの縦走路に出合った。そこには「那須分れ」の道標が立っていた。ここを左に採って、笹とブナや灌木に覆われた緩やかな尾根を抜けて十方山に向かった。奥三ツ倉のピークを越えて論所の掘り割りまで一気に下った。論所近くの森のブナの樹の上に今年の熊棚を見付けた。論所を越えて水場のある鞍部を抜けると、10分ほどの緩やかな上りを経て十方山の山頂広場に出た。

 

 

〈那須分れ〉

〈十方山へと続く稜線部の登山道〉

 

 

 

〈奥三ツ倉のピークを通過〉

〈カエデの紅葉が残るブナ林を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十方山の老杉群が美しい〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈十方山々頂直下のブナ林も素晴らしい!〉

 

 

 

〈論所の掘り割りを通過〉

 

 

11:51〜12:15 十方山(1,318.9m)

  十方山の山頂には3組の登山者の姿があった。皆さん三々五々広場に散らばってランチタイムの最中であった。この日の我々は先の道程がまだ長かったので、手早く昼食を摂ってから内黒峠へと向けて出発した。那須分れまでは来た道を引き返す形になったが、そこから内黒峠への縦走路を採った。前三ツ倉山からの下りでは、これから行く彦八までの尾根筋が一望出来た。更にその先には深入山や臥龍山も望めた。縦走路中の随一の眺望と言えると思う。一旦下ると、あとは平坦な尾根筋を渡ってから丸子の頭の小ピークへと歩を進めた。

 

 

3組の先客のあった十方山々頂広場〉

〈先客のキャップが掛かった山頂標識〉

 

 

 

〈吉和冠山、寂地山方面を望む〉

〈霞んだ大気の奥に大峯山の稜線を望む〉

 

 

 

〈奥三ツ倉まで戻ってきた!〉

〈那須分れを直進して内黒峠への縦走路を採る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈縦走路の下りから臥龍山、深入山、彦八方面を眺望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸子ノ頭越しに恐羅漢山を望む〉

 

 

〈この老杉も縦走路の名物〉

 

 

13:15〜13:17 丸子の頭(1,236.3m)

  丸子の頭の山頂からは南に前三ヶ倉、奥三ツ倉の小ピークを望んだだけで早々に先に進むこととした。藤本新道分れまでは通い慣れた道になりつつある。その間は、ブナ林が美しい標高1,152メートルの小ピークを越えることと、藤本新道分れの手前に下りの急坂があることを除いて特に特色がある訳ではなかった。藤本新道分岐を過ぎてカサゴヤのキビレに下るとその先には彦八の頭への急坂が待っていた。それまでの牧歌的でもあった登山道の佇まいからエネルギーの消費の多い上りの厳しい道筋に変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈丸子の頭の山頂広場〉

 

 

〈辛うじて葉の残ったブナの樹の下を行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈行く手に彦八、彦八の頭の山体が迫ってきた〉

 

 

 

1,152mピークのブナ林も見事である〉

 

 

 

〈藤本新道分れ〉

〈カサゴヤのキビレに向けて下り行く〉

 

 

 

〈カサゴヤのキビレから彦八の頭を仰ぐ〉

〈カサゴヤのキビレ付近の紅葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈彦八の頭へと続く長い坂道〉

〈登路脇で黄金色に輝くブナの葉〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈彦八の頭直下のビューポイントから恐羅漢山、砥石郷山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの紅葉の極み!〉

 

 

 

14;11 彦八の頭(1,151.9m)

  四年前にはあった彦八の頭の道標を今回は見ることが出来なかった。何かの調子で見損ねたのであろうか。彦八の頭からは山頂尾根の横川側を巻いて彦八のキビレへと下って行った。彦八のキビレからも彦八の山頂に向けて標高差100メートルを超える長い急坂が待っていた。十方山からカサゴヤのキビレまでの区間に比べて、カサゴヤのキビレから内黒峠までの区間はアップダウンが厳しく別の山を歩いているような気になった。彦八やその先の小ピークからは内黒峠が眼下に望めた。植樹林を中心にした林を抜けて一気に尾根筋を下れば彦八のピークから内黒峠までは意外に近い感じであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈彦八の頭付近から東郷山、天上山方向を望む〉

 

 

〈暫し平坦な尾根道が続く〉

 

 

 

〈彦八のキビレから彦八のピークを仰ぐ〉

〈彦八山頂部のブナ林〉

 

 

 

〈彦八山頂〉

〈内黒峠の先のピークは天上山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋に立つミズナラの古木〉

 

 

 

〈内黒山、内黒峠を見下ろす〉

〈植林地の中に残るブナ林〉

 

 

 

〈樹間に内黒山の斜面が迫ってきた〉

〈杉の植林を下るともう内黒峠だ!〉

 

 

15:10〜15:13 内黒峠

  十方山々頂から3時間弱で内黒峠へ到達出来た。午後3時過ぎにここを通過出来れば、那須までの下りが楽になるというものであった。峠から那須までの道は登山道としても生活道としても今ではあまり利用されていない道と言えよう。内黒峠からの取り付きは峠から戸河内側に車道を下って最初のガードレールの端っこである。そこから踏み込むと草ぼうぼうの法面があり、テープに導かれて草を踏みしだいて行くと杉林へと導かれた。杉林からははっきとした踏み跡が続いていた。植林の杉林を抜け、渓流に沿った高みの踏み跡を辿って行った。一部に崩落箇所や荒れた箇所はあったが、危険を感じる程ではなかった。ただ内黒峠から50分程下ったところで大規模な砂防ダム工事が進んでいた。砂防ダムから先は工事車両用の車道が整備されていたのでそこを辿った。

 

 

〈内黒峠に建つ加藤武三の記念碑〉

〈内黒峠〉

 

 

 

〈那須への道の取り付きはこの草叢を分けて行く〉

〈草叢を抜けると植林の中に踏み跡が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こんな崩落地もあるが、何とか歩ける道が続く〉

 

 

〈古い道だけに路盤はしっかり〉

 

 

 

〈かつての生活痕の石垣群が続く〉

〈谷筋に大きな砂防ダムが築かれていた〉

 

 

 

〈工事用の車道を下り行く〉

〈かつてはここまで車道が来ていた津波橋〉

 

 

16:32 那須登山口

  工事車両用の舗装道を辿り那須集落のすぐ上手のうらおれ橋詰に下山した。そこからは朝方車に上がった風小屋林道を歩いて登山口の駐車場へと戻った。約1キロメートルほどの距離であったが、実感としてはもう少し長い距離に感じた。この間20分程の時間を要した。とは言え日没までまだ余裕がある時間帯に下山出来たことを喜ばねばなるまい。

 

 

〈那須集落のすぐ上手の「うらおれ橋」に帰着〉

〈林道風小屋線を歩いて駐車場まで約1キロメートル〉

 

 

 

〈紅葉した日没の迫る山の端〉

〈登山口付近も石垣群の真っ只中〉

 

 

〔山行所感〕

  今回の山行の目的であった、那須ルートの紅葉見物と内黒峠経由の周回の二つを首尾よく成就出来て満足であった。那須からの尾根筋の紅葉は見事であった。登山道の様子などと観察すると、このところこの那須ルートを利用する登山者数は減少しているのでは・・・・との危惧の念を持った。前三ツ倉のピーク手前の登山道に被さる笹もそんな事情から放置されているのかも知れない。那須ルートには多様で見事な植物も見られ、多くの人達に歩いてもらいたい所である。そのためにも早急に整備を図って頂き度いものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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