岩の山を結ぶ縦走路を行く 烏帽子岩山(410m)・天狗城山(293.4m)

広島県呉市・広島県安芸郡坂町

2013年12月7日(土)  「山の自由人」5名+門久

 

 

 

 

 

 

〈烏帽子岩山のアイゼン尾根を登る〉

 

 

 

「山の自由人」の忘年会に先立つ昼間に烏帽子岩山から天狗城山まで縦走しようというので参加した。

両峰ともに岩の峰であるが、烏帽子岩山へはアイゼン登高するという。

“岩の尾根にアイゼン?”と疑問に思いつつも12本爪のアイゼンをザックに入れて集合地の天応駅へと向かった。

知らぬことには先ずはチャレンジせねば話も始まらないと思いつつ・・・!

 

《山行記録》

天応駅9:22・・・・9:30広島呉道路ガード・・・・9:31烏帽子岩登山口・・・・9:40アイゼン尾根分岐(アイゼン装着)9:53・・・・10:48烏帽子岩山(410m)11:09・・・・11:15焼山方面好眺望地11:18・・・・11:27上山(391.7m)11:28・・・・11:39中山(379m)(昼食)12:06・・・・12:25呉市野外活動センター12:28・・・・12:43車道出合・・・・12:48深山の滝入口12:51・・・・12:57深山の滝13:01・・・・13:13天狗城山分岐・・・・13:40尾根上分岐13:54・・・・14:11中天狗(335m)・・・・14:35天狗城山(293.4m)・・・・14:36蛙岩14:43・・・・15:02バイン岩・・・・15:12天狗城山登山口(西条登山口)15:14・・・・15:25呉ポートピア駅

〔総所要時間:6時間03分、昼食・休憩等:1時間38分、正味所要時間:4時間25分、歩行距離:9.8q、累積標高差:+924m922m

 

 9:22 天応駅

   天応駅へ向かう電車の中でメンバーが皆揃った。天応駅からはアイゼン尾根を登ってからゲレンデに下り岩登りのトレーニングを行うという佐伯山の会の方々の先導を得て山へと向かった。広島呉道路のガード下を潜り、住宅帯の中にある登山口から頭上に高く聳える山を眺めつつ上って行くと、墓地の前から山道となってまだ紅葉が綺麗に残る中を岩山の麓へと入って行った。

 

 

JR呉線天応駅、今日はこの駅からスタート〉

〈駅の裏手の街中にある烏帽子岩登山口〉

 

 

 

〈烏帽子岩に向かって住宅街を登って行きます〉

〈山中に入るとまだ紅葉の世界〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈樹間に烏帽子岩を抱く大岩壁が聳える〉

 

 

 

9:40〜9:53 アイゼン尾根分岐

  烏帽子石山は一般ルートとて岩との格闘を覚悟せねばならない厳しい道と聞いているが、この日はそれとは違うアイゼン尾根というアイゼンワークを習得するために拓かれた岩尾根を辿るという。一般ルートが岩峰に取り掛かる手前から右に外れて、烏帽子石山の山頂部へ直登する尾根を辿るようであった。分岐でアイゼンを装着してアイゼン尾根へと入った。尾根の取り付きは灌木の中の急登であったが、やがて灌木と岩が混淆するようになり、大きな露岩をアイゼンで登ったり越えたりして登って行った。左手に烏帽子岩の大岩壁が望める所まで登って行くと、こちらの尾根筋にも険阻な岩壁が次から次に続くようになった。その頃になると岩とアイゼンの爪の良き関わり合いにも慣れてきたようで、何とか円滑にそこを登って行けた。アイゼンの前爪が岩によく利くのは驚きであった。無事にアイゼンでの岩尾根歩きのデビュー戦を終えて、1時間足らずの時間で山頂広場に立つことが出来た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アイゼンを装着する〉

〈アイゼン尾根に取り付く〉

 

 

 

〈アイゼン尾根を仰ぎ見る〉

〈尾根に取り付いた直後に麓を俯瞰する〉

 

 

 

〈慎重に岩場に取り付く〉

〈岩と灌木の混淆地帯を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈左手に烏帽子岩が屹立する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈本格的な岩場に入ったようだ!〉

 

 

〈アイゼンの前爪が岩を掴む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈険阻な岩壁が待ち受けます!〉

〈ここは果敢にチャレンジ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈慎重に登って行きます〉

 

 

〈随分と慣れて来た感じです!〉

 

 

 

〈アイゼンを利かせて垂直の斜面を登り行きます〉

〈天応の街とその背後に聳える天狗城山を望む〉

 

 

10:48〜11:09 烏帽子岩山(410m)

  烏帽子岩山の山頂でアイゼン尾根を登らなかったメンバーを待ってから先に進むこととなった。佐伯山の会の方々は、その前にゲレンデへ下って行かれた。この先の道筋はその殆どは中国自然歩道に指定されているので、まず迷う心配はなかった。右手に焼山の大団地群から熊野町にかけての大きな風景を眺めながら尾根道を行き、いったん鞍部に下って登り返すと三等三角点のある上山(じょうやま)であった。そこからも牧歌的な尾根道が続いた。上山の次のピークの中山の頂に広場があったので、そこでランチタイムを取ることにした。ランチ後には一気に呉市野外活動センター(キャンプ場)へと下った。

 

 

〈麓から1時間足らずで烏帽子岩山々頂へ到着〉

〈山頂から遙かに灰ヶ峰を望む〉

 

 

 

〈烏帽子岩山を後に尾根筋の中国自然歩道を北へと辿る〉

〈尾根道の右手には焼山の団地群が望めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三等三角点の立つ「上山」の山頂

〈尾根道を更に進む〉

 

 

 

〈中山のピークでランチタイム!〉

〈中山から望む焼山、灰ヶ峰〉

 

 

 

〈稜線上から天狗城山、中天狗のピークを望む〉

〈こちらはテレビ塔の建つ絵下山〉

 

 

 

〈野外活動センターに向け階段道を下る〉

〈下り行くとまだ紅葉が残る!〉

 

 

12:25〜12:28 呉市野外活動センター

  呉市野外活動センターは見事に整備されたキャンプ場であった。冬の季節ゆえに来場者の姿はなかったが、植木の枝払いをする係員の姿があった。ここで中国自然歩道を方向を北へと変えて一旦焼山と天応を結ぶ車道に下った。5分程その車道を焼山方面へと上がって行くと、「深山の滝」のバス停があり、その先に深山の滝から絵下山へと続く遊歩道の入口があった。

 

 

〈良く整備された呉市野外活動センター〉

〈野外活動センターから焼山天応線の車道に下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分間ほどの車道歩き

 

 

〈「深山の滝」のバス停〉

 

 

12:48〜12:51 深山の滝入口

  大きな自然石の門柱の建つ「深山の滝入口」から、見事に整備された遊歩道が滝まで続いていた。呉市はかなりの精力をこの滝の振興に投入しているようだ。案内によれば、深山の滝は幅20メートル、高さは下段14メートル、上段10.5メートルの二段の滝で、一枚の岩盤上を流れているとのこと。見た目にも美しい滝であった。暫し滝見物をしてから、二艘木へと続く登山道に入った。道は滝を越えると大屋川の源流域に流れに沿って続いていた。滝の直ぐ上に「呉市・坂町境0.6q」の指導標があったが、そこまで10分程の時間を要した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深山の滝入口〉

 

 

〈良く整備された遊歩道が滝まで続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二段の深山の滝〉

 

 

 

 

〈深入の滝を後に中国自然歩道を二艘木方面へ〉

〈木漏れ日の静かな谷間を行く〉

 

 

13:13 天狗城山分岐

  深山の滝から天狗城山へは中国自然歩道を二艘木まで辿って絵下山からの縦走路に乗るのが順路のようであるが、滝上から600メートル程行ったところで左に道を採ると呉市と坂町の境界線上の尾根を行く踏み跡が拓かれていてショートカット出来る。その分岐には壊れかかっているが、手製の道標も立てられている。市町境のショートカット道は、やや荒れ気味ではあったが、歩く登山者もそれなりにいるようで比較的よく踏まれていた。25分弱の時間で絵下山からの縦走路に合流出来た。合流点で暫しコーヒータイムを取った。後はメンバー皆既知のルートで、中天狗までの尾根筋を快調に進み、中天狗からの大下りも無難にこなして、この日最後のピークの天狗城山へと登って行った。

 

 

〈壊れた案内板が立つ天狗城山分岐〉

〈やや荒れた市町境の尾根筋を辿る〉

 

 

 

〈絵下山、二艘木からの縦走路に出合う〉

〈右手に峠島、似島を見る>

 

 

 

〈羊歯の尾根を行く〉

〈中天狗を通過、天狗城山はもうすぐ!〉

 

 

14:35 天狗城山(293.4m)

  四等三角点の建つ天狗城山の山頂広場は駄々広くて北側の小屋浦方面に眺望が開ける以外は極めて散文的なところである。一方で山頂から天応側への下山口には蛙岩という大きな岩があり、その上に立つと北方向を除いて遮るもののない大眺望が拡がっている。朝方登った烏帽子岩山も天応の街を挟んで対峙していた。いつまでも見ていたいような眺望であった。天狗城山からの下山道も岩の中の道である。しかし、用心して下っていけば烏帽子岩山に比べれば危険度は遙かに低い。とは言え、蛙岩から登山口まで30分程の時間を要したので、難路は難路である。

 

 

〈四等三角点の建つ天狗城山々頂〉

〈山頂から小屋浦、広島湾を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下の蛙岩から大眺望を見る〉

 

 

 

 

〈天応の街、烏帽子岩山の眺望〉

〈呉ポートピア沖の瀬戸を挟んで江田島と対峙する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈露岩の中に延びる下山道〉

〈前方に屏風岩が見えてきた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈奇岩“バイン岩”〉

 

 

〈露岩帯を抜けると登山口は近い〉

 

 

15:25 呉ポートピア駅

  無事に登山口に下山して、セーラー万年筆の工場前など天応の街を抜けて国道31号線に出、国道沿いにJR呉線の呉ポートピア駅まで歩いた。午後3時台の呉ポートピア駅に停まる広島駅行きの列車は午後3時45分の1便しかなかった。身の周りの片付けなどをしながら、その電車を待って忘年会会場のある広島市内へと向かった。

 

 

〈広島呉道路を俯瞰しながら長い階段道を下る〉

〈登山口に登山案内が立つ〉

 

 

 

〈天応の街を抜けて呉ポートピア駅へ〉

〈呉ポートピアの園内には散策する人影が見られた〉

 

 

〔山行所感〕

  久々の呉線沿いの山歩きは新鮮であった。いつでも行けるとまだ登っていなかった烏帽子岩山にも登れたので大満足であった。初めての登攀がアイゼン尾根からとは、ちょっと破天荒で、また一般道で登り直してみないといけないようだ。 とは言え、この山へのアイゼン山行は得難い機会であった。そのチャンスを与えて頂いた人達には感謝を申し上げたい。今回の馬蹄形の縦走路は、多様な景観に恵まれて面白いルートであった。夏はちょっと暑いかもしれないが、四季折々にのんびりと歩いてみることをお勧めしたい。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

〔BACK〕

〔HOME〕

 

 

 

 

 

 

 

 

Ads by TOK2