霧氷の花咲く冬の雲仙 妙見岳(1,333m)・国見岳(1,347m)・普賢岳(1,359.3m)

長崎県雲仙市

2014年1月12日(日)      「山の自由人」5名+門久

 

 

 

 

 

 

〈国見岳から望む平成新山〉

 

 

 

雲仙遠征の2日目は今遠征のメーンイベントの雲仙岳本峰への登攀。

妙見岳、国見岳、普賢岳に加えて平成新山への新登山道で立岩の峰にも登って

霧氷見物をしようとの目論見であった。

前日に九千部岳から霧氷がビッシリと着いた尾根筋を見ていたので、

心ウキウキと登山口の池の原園地へと赴いた次第。

 

《山行記録》

池の原園地7:51・・・・8:33仁田峠8:38・・・・9:23雲仙ロープウェイ妙見岳駅9:37・・・・9:44展望所9:51・・・・9:56妙見神社9:58・・・・10:00妙見岳(1,333m)10:04・・・・10:07妙見神社・・・・10:10アイゼン装着10:20・・・・10:38国見岳分岐・・・・10:52国見岳(1,347m)11:07・・・・11:18国見岳分岐・・・・11:33鬼人谷口11:34・・・・12:16鳩穴分れ12:17・・・・12:18湯江川源流(昼食)12:41・・・・12:43鳩穴分れ・・・・12:58立岩の峰13:14・・・・13:31霧氷沢分れ・・・・13:35霧氷沢13:40・・・・13:42霧氷沢分れ・・・・13:59普賢岳(1,359.3m)14:07・・・・14:23アイゼンを外す14:28・・・・14:41紅葉茶屋・・・・14::59薊谷・・・・15:20雲仙ロープウェイ仁田峠駅15:23・・・・15:30仁田峠15:39・・・・16:07池の原園地 

〔総所要時間:8時間16分、昼食・休憩等:2時間08分、正味所要時間:6時間08分、歩行距離:9.6q、累積標高差:±1,096m

 

 7:51 池の原園地

  この朝は近場なので宿でゆっくりと朝食を摂ってから登山口の池の原園地へ。駐車場には先客の車もあり、女性二人連れの登山者が先に出発していった。我々も身支度を整えて出発した。仁田峠まで急坂の遊歩道が続いていた。衣類調整をしながら登った。仁田峠に着いたのが午前8時半を少し回った時刻で、早出の観光客の車が駐車場に車を停めていた。雲仙ロープウェイ仁田峠駅横からミヤマキリシマの株の多い急斜面を登り行く登山道に入った。45分で山上の妙見岳駅に着いた。暫し休憩の後、途中で駅の上の展望所に寄ってから妙見神社を経由して妙見岳へと急いだ。展望所で早速に霧氷とご対面出来た。

 

 

〈妙見岳を望む池の原園地〉

〈急坂の遊歩道を仁田峠へと登る〉

 

 

 

〈仁田峠に到着〉

〈ミヤマキリシマの株を縫って妙見岳への急坂を登る〉

 

 

 

〈観光客の多い山域ゆえこの各所にこの注意書きが〉

〈仁田峠を見下ろす〉

 

 

 

〈ロープウェイ妙見岳駅から仁田峠、野岳(1142m〉を望む〉

〈展望所からガスの立ち雲仙岳の峰々を望む〉

 

 

 

〈妙見神社〉

〈妙見岳への尾根から国見岳の南斜面を望む〉

 

 

10:00〜10:04 妙見岳(1,333m)

  妙見岳の山頂にも見事な霧氷があった。霧氷の先に見える筈の国見岳や平成新山は残念ながらガスの中に隠れてしまっていた。妙見岳山頂から一度妙見神社へ引き返してから国見岳へ続く道を採った。暫く妙見岳の裾を巻いている登山道は完全にアイスバーンとなって凍っていたので、ここで躊躇なくアイゼンを装着した。妙見岳を巻いてから尾根道を進んで行くと、それまで周囲を覆っていたガスが見事に晴れて、行く手に国見岳が、右手に平成新山が姿を現した。普賢岳は何処かと捜したが、地元の登山者からここからは見えないと教えてもらった。国見岳分岐から国見岳への道に入り、直ぐに鞍部となって山頂への急斜面の登りに取り付いた。山頂まで思った程の時間を要せず、15分足らずの時間で山頂に立てた。

 

 

〈妙見岳山頂〉

〈妙見岳山頂の霧氷〉

 

 

 

〈妙見神社横から国見岳への道に入る〉

〈アイスバーン状態の登山道、この後アイゼンを履いた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈国見岳への尾根道、遠く平成新山も望める〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈平成新山をアップで〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈眼前に聳える国見岳〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈振り返れば霧氷を羽織った妙見岳が美しい〉

 

 

 

〈国見岳への急斜面を登る〉

 

 

10:52〜11:07 国見岳(1.347m)

  国見岳山頂は10人も登山者が集えば誰かこぼれ落ちそうなくらいに狭いところであった。その山頂にも見事な霧氷の花が咲いていた。特に霧氷越しに見る平成新山は見事なものであった。ただ前日に九千部岳から見た程には霧氷が発達していないように思ったが、その答えは国見岳を下りて鬼人谷口への道すがら広島県庄原市出身で福岡に在住するという登山者から教えてもらった。前夜の風向きがいつもとは反対で、日頃霧氷が着く西斜面はこの日は壊滅状態で、日頃見ない北面にそれが着いているとのこと。初めての我々には見事と映る氷の花も、地元の方々には「えっ、どうして!」と落胆の光景とのこと。

  鬼人谷口から2012年5月に開通した平成新山の新ルートに入った。一方通行のルートで立岩の峰を経由して普賢岳まで行けるという。鳩穴分れまでの間は平成新山の西面を巻いて北面に達し、そこから北面の急坂を一気に立岩の峰まで登って行くルート取りであった。路面はほぼアイスバーン状態で、火山岩の間を行く難路であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂の気温はマイナス7℃〉

 

 

 

〈国見岳山頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈国見岳山頂部の霧氷越しに平成新山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈国見岳の北面に着いた霧氷〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷が薄く着いた平成新山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈噴気が見られる平成新山々頂部をアップで・・・〉

 

 

 

 

〈平成新山を仰ぎながら鬼人谷口まで下る〉

〈鬼人谷口、ここから立岩の峰への新登山道が分岐します〉

 

 

 

〈アイスバーン状態の新登山道を鳩穴分れへとトラバース〉

〈氷室や蚕の卵の保管に使われた風穴〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鳩穴分れ、ここら立岩の峰への急坂を登る〉

 

 

 

〈アイズバーンの難路が続く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈溶岩ドームに近い平成新山の山頂部への立入は禁止〉

 

 

〈山頂部は岩石の山〉

 

 

12:58〜13:14 立岩の峰

  立岩の峰に近付くと岩屑が累々とした平成新山が目の前に現われた。山頂部は当然のことながら警戒区域として立入禁止で、頑丈な柵が設えられていた。立岩の峰の周辺は草地の台地で、天気が良ければここでランチタイムなどを取れば快適なところと思えた。ここから見る平成新山は圧巻であった。また噴気口から出る蒸気が忽ちに霧氷を結んでいる景観も珍しいものであった。ピーク上の展望所から平成新山と反対の方向を見れば、普賢岳の溶岩ドームとその山塊が見えた。その北向きの斜面のほぼ全面が霧氷に包まれており、そこへこれから踏み入ることに期待が高まった。実際にそこに入ってみると、途中で一度ガスに巻かれたりもして、霧と微細な氷の世界を満喫出来た。圧巻、圧巻の連続であった。その興奮と共に普賢岳の山頂へと登って行った。

 

 

〈立岩の峰から平成新山を仰ぎ見る〉

〈立岩の峰は絶好の休憩場所だ!〉

 

 

 

〈北に面した斜面に着いた霧氷〉

〈噴気口から出た蒸気は忽ち霧氷となる〉

 

 

 

〈この時期の山頂部は凍て付く季節だ!〉

〈平成新山の山頂に横たわる船形の巨岩〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈立岩の峰から普賢岳を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷沢付近の斜面に着いた霧氷〉

 

 

 

〈立岩の峰を後に普賢岳へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈古い溶岩ドームに霧氷がビッシリと付着する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈何か怪物が安座!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスに巻かれるとより幻想的に・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスと霧氷に巻かれた活火山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷の峰を行く!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷の道から平成新山を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈氷の造形〉

 

 

 

〈霧氷沢〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈朧な陽を浴びて〉

 

 

 

 

〈ガスが開ける平成新山〉

〈普賢岳山頂直下で憩う登山者〉

 

 

13:59〜14:07 普賢岳(1,359.3m)

 普賢岳――名高い山であるが、ここまで来るまでなかなかに姿を見せてくれず、随分と遠い山であった。今では平成新山が出来て、山群の中でも高さで他を凌駕する訳にもいかなくなったが、その平成新山を眺めるに持って来いのピークと言える。ここからは立岩の峰から見えない新山の溶岩ドームを間近に見る事が出来る。国見岳も谷を挟んで、ここからは随分と高度感のあるピークとなっている。この山頂で、若い男女のグループがとても健気に若いお嬢さんの誕生日のお祝をやっていた。可愛く純粋であったので、山頂にいた登山者も皆でハッピーバースデーの歌を斉唱したのは心楽しいものであった。その普賢岳を後にすると、あとは下山するだけとなった。紅葉茶屋に向かって山頂部を離れると、急坂の道から直ぐにアイスバーンが消えたので、長い間履いていたアイゼンを外して足軽やかに下って行った。

 

 

〈普賢岳山頂〉

〈一等三角点のある普賢岳山頂の岩塊の広場〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂直下も霧氷で彩られる〉

 

 

 

〈普賢岳山頂から平成新山を望む〉

 

 

 

〈噴気の上がる平成新山溶岩ドームを遠望〉

〈平成新山の一角から上がる噴気〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈霧氷越しに国見岳を眺める〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈氷と霧に包まれた冬の国見岳〉

 

 

 

 

〈紅葉茶屋への下るに従って霧氷が消えて行く〉

〈アイスバーンが消えてアイゼンを外した〉

 

 

14:41 紅葉茶屋

  紅葉茶屋の分岐からは薊谷を下った。朝方に妙見岳から見下ろしたガスに巻かれた薊谷はただ深く、不気味ささえ感じたが、谷から見上げるその妙見岳は、急峻で先程歩いた山とは思えないほどに高さを感じる山であった。ここは大雲仙岳の妙見カルデラの底とのことなので、往年の大雲仙岳はどんなに大きな山であったのか想像の領域を超えそうに思えた。その薊谷を下って行くと、ベンチが沢山ある休憩所から道は谷を離れて、妙見岳の南面をトラバースして仁田峠へと向かう形になった。樅の樹の多い斜面を抜けて行くと、普賢神社のある雲仙ロープウェイの仁田峠駅前に出た。仁田峠で甘いものなどを頂いてから、朝方に登って来た遊歩道を池の原園地まで下った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉茶屋に立つ道標〉

 

 

〈妙見岳を見上げる深い谷〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈薊谷の休憩所〉

 

 

 

〈薊谷を下る〉

 

 

 

〈樅の木が多い仁田峠への巻き道〉

〈普賢神社が祀られたロープウェイ仁田峠駅に下山〉

 

 

 

〈仁田峠で甘酒を買求めて暫し休憩〉

〈池の原への遊歩道を下る〉

 

 

16:07 池の原園地

  山上で大勢の登山者に出会ったが、池の原園地の駐車場に戻ってくると停められている車は数台だけであった。仁田峠の駐車場は駐車時間は1時間以内にしてくれと掲示してあるので、登山者は専らここの駐車場を使うとばかり思っていたが、どうもそうではないようだ。それは観光のオンシーズンの話で、この冬の季節は霧氷があっても仁田峠の広い駐車場が満杯になって困るということは先ず起こらないだろうから、仁田峠まで車で上がってもさほどの問題はないいうことであろう。とは言え素晴らしい山行を終えて、無事に下山することが出来た。まだ、夜の宴会に備える体力だけは残っていた。

 

 

〈朝は気付かなかったがこんな標識があった〉

〈池の原園地の駐車場へ下山〉

 

 

〔山行所感〕

  今回の遠征の主目的の雲仙岳の霧氷を存分に楽しむことが出来た山行であった。決して満艦飾の霧氷ではなかったようであるが、初陣の我々には満足のいくものであった。特に、普賢岳北面を覆い尽くした霧氷群は圧巻であった。また、地域に大被害をもたらした普賢岳の大噴火から、早くも4半世紀が経つことに改めて気付いた。時が過ぎ去って行く速さもさることながら、あの甚大な被害をもたらした自然が内包する猛威を忘れてはならないことを思い起こした。初夏のミヤマキリシマ、冬の霧氷・・・、いつかまた再訪出来る機会があることを念じつつ・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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