長崎・佐賀県境・多良岳山群のピラミダルな最高峰 経ヶ岳(1,075.7m)

長崎県大村市・佐賀県鹿島市

2014年1月13日(月) 成人の日    「山の自由人」5名+門久

 

 

 

 

 

 

〈黒木から仰ぎ見る経ヶ岳〉

 

 

 

雲仙遠征の3日目は、広島へ戻る前に長崎・佐賀県境の多良岳山群の一座に登る計画としていた。

目指すはその山群の最高峰の経ヶ岳である。

折良ければ、周囲360度の眺望と共にこの山でも素晴らしい霧氷を楽しめるという。

帰路の長駆もあるので、午前5時半前には雲仙温泉の宿を出て、長崎県大村市黒木の登山口へと向かった。

 

《山行記録》

黒木駐車場7:42・・・・8:04(衣類調整)8:07・・・・8:45水場8:51・・・・9:47つげ尾(稜線)9:56・・・・10:23アイゼン装着10:34・・・・10:44経ヶ岳(1,075.7m)11:19・・・・11:52平谷越・・・・12:03そうめん滝12:05・・・・12:24経ヶ岳直登道分岐・・・・12:30舞岳登山道分岐・・・・12:34中山越12:42・・・・13:38八丁谷(林道終点)13:40・・・・13:45新しい防堰堤(行き止まり)・・・・13:55八丁谷(林道終点)・・・・14:11駐車場・・・・14:14駐車場・・・・14:29黒木駐車場

総所要時間:6時間47分、昼食・休憩等:1時間16分、正味所要時間:5時間31分、歩行距離9.4q、累積標高差:±1,045m

 

 7:42 黒木

  この日の天気は晴、朝の黒木の空は朝焼けの紅に染まっていた。3箇所ほどある駐車場の内で、登山口に最も近いところに車を停めた。地元の単独の登山者が先に支度を整えておられたので、少しばかり情報を頂いた。駐車場を出て暫く車道を下ると左手に登山口があった。登山から大払谷に入る細い車道が続いていた。数軒の民家の間を抜けて棚田となった高みへと上がって行くと登山道は車道を離れて棚田の縁に延びていた。棚田が終わると車道もなくなり、後は長い大払谷を上り行く山道となった。上る程に山道は大きな岩がゴロゴロとする急坂となり登る者を苦しめた。 頭上の樹間に時に経ヶ岳の頂上部が望めたが、人の認識を超えるような高みに鎮座するピラミダルな鋭峰で、その位置と姿に圧倒されそうであった。途中に灌木の枝に柄杓を引っ掛けた水場があったが、将にここだけはオアシスのように登山者を安堵させてくれた。登山口から我慢我慢の2時間を費やして尾根上の「つげ尾」に到着した。

 

 

〈朝焼けの黒木の上空〉

〈経ヶ岳黒木登山口〉

 

 

 

〈暫し棚田の縁を登り行く〉

〈杉林を抜け岩がゴロゴロとした山道へ・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈遙かの高みにピラミダルな経ヶ岳の山頂部が覗く、ヤレヤレ・・・・〉

 

 

 

 

〈水場:柄杓で甘露を頂く〉

〈長い長い岩の急坂が続く〉

 

 

 

〈道をロストしないよう、山名標識が次々と現れる〉

〈行く手に空が拡がってきた、間もなく稜線に出るようだ・・・!〉

 

 

 9:42〜9:56 つげ尾

  つげ尾で暫し休憩を取っていると、地元の山慣れした3人のグループが登って来られて、この先の「9合目辺りではアイゼンが要るかも知れない」との情報を頂いた。つげ尾からは尾根道であるが、ピラミッドのような山であるので当然に急坂続きと覚悟していた。ガイドブックには「岩や木の根をつかみながら岩尾根をよじ登る」と記されていた。登るほどにそれまでなかったアイスバーンとなった路面が出て来た。暫く用心をしながら登っていたが、梯子で上る急斜面に来てアイゼンを履いて安全を確保した。アイゼンが要る区間は短かったが、最後の山頂直下の岩場は将にガイドブックが言う通りの状態の岩場であった。

 

 

〈稜線上に出たところが「つげ尾」〉

〈づげ尾から尾根歩きとなる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根歩きもなかなかの急坂だ!〉

 

 

〈足元が凍ってきて、アイゼンは履いた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アイスバーン状態の登山道を恐々下る登山者〉

 

 

〈山頂直下の岩場の急坂〉

 

 

10:44〜11:19 経ヶ岳(1,075.7m)

  経ヶ岳山頂に到着すると3組ほどの先客の姿があった。ここでちょっと早いランチタイムとしたが、その間にも多くの登山者が山頂を行き交った。我々と同じつげ尾経由と、反対方向からと様々であった。いずれにしても、この山は地元では人気の山であることは間違いないところであった。山頂からは360度の眺望が得られたが、この日は生憎と地域全体が靄に包まれており、残念ながら眺望が利かなかった。楽しみにしていた雲仙岳も霞の彼方であった。また、もう一つの冬の風物詩の霧氷もこの日は山域の何処にも結んでいないという情報であった。まあ良い天気で寒くなかったことがこの日の良かったところであろうか。30分余の山頂での寛ぎの時間を持ってから、道を東へと採って平谷越経由で八丁谷へ下山することとした。平谷越までの尾根筋は岩場の多い難路であったが、平谷越から中山越までの道は経ヶ岳の東面をトラバースする樹林の中の歩き易い道であった。途中で氷結したそうめん滝に出逢った。

 

 

 

 

 

 

 

まあ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈多くの登山者が行き交う山頂広場〉

 

 

 

〈一等三角点のある経ヶ岳山頂〉

 

 

 

〈生憎の靄で、この方向にある雲仙岳は見えなかった〉

〈朧げに見える五家原岳(1,057.3m)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈難路が続くが、条件が整えばこの辺りは霧氷が素晴らしいという〉

 

 

 

〈山頂から平谷越への下りもまた急坂だ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈平谷越:ここを右折して黒木へと戻る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中山越への巻き道沿いにあった氷結した「そうめん滝」〉

 

 

 

 

〈こんな所も難なく通過〉

〈明るい照葉樹の森を下って行く〉

 

 

12:34〜12:42 中山越

  中山越はこの山域では要所の十字路で、多く登山者は経ヶ岳と多良岳を結ぶ道を行くようであった。我々は帰広の都合もあるので、ここから黒木へのショートカットのウナギテ沢経由の八丁沢へのルートを採った。踏み跡の様子から判断して、そんなの多くの登山者に利用されているルートとは思えなかったが、幾度もの渡渉や沢歩きを要したものの大した難もなく無事に歩き通せた。このルート途中で、朝方につげ尾でアイゼン情報を頂いた紳士が多良岳に登った後に再度経ヶ岳に登っているところに再会した。聞けば、経ヶ岳に年間108回登る猛者(今年はこの日で10回目)とのことであった。八丁沢に下ると、黒木からの林道が延びてきていた。その林道を辿って黒木まで下ったが、途中でやっと下界から眺められる経ヶ岳を目にすることが出来た。やはり山頂部を岩壁でガードされたピラミダルな山であった。

 

 

〈中山越は山中の十字路だ!〉

〈中山越からウナギテ沢に下り八丁谷へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈幾度かの渡渉を繰り返す〉

 

 

 

〈ウナギテ沢に懸かる小さな滝〉

 

 

 

〈林道の終点部に出ると八丁谷だ〉

       〈八丁谷から金泉寺、多良岳方面への登山道が分岐する〉

 

 

 

〈林道を黒木へと下り行く〉

〈林道沿いの駐車場越しに経ヶ岳、舞岳を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ピラミダルな経ヶ岳の雄姿〉

 

 

14:29 黒木

  午後2時半、7時間弱の山行を無事に終えて黒木の駐車場に下山した。見上げる空は青々として、我々が山上にいた時にあった靄は何処かに吹き飛ばされたようであった。我々はちょっとTPOが合わなかった不運を甘受するしかなかった。身支度を整えてから、国道444号線の平谷黒木トンネルを佐賀県側に抜けたところにある平谷温泉に向かった。

 

 

〈黒木の集落から渓谷の奥を見通す〉

〈駐車場へ戻ってきた〉

 

 

〔山行所感〕

  3日間の九州は雲仙への遠征を全員で無事に終えて、この日の夜遅く帰広した。3日間の通しでは天気は決して良くはなかったが、3日間とも我々が山頂にある間は山はどうにか良い顔をしてくれて我々を喜ばしてくれた。我々もそのラッキーを心から楽しむことが出来た。雲仙岳の霧氷のように、全国の山々には四季折々に多くの美しい景観がある。また折に触れて、許されるならそんな美観に逢いに出掛けてみたいものである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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