白木山塊のバリエーションルートを歩く 中尾山(798m)

広島市安佐北区

2014年1月29日(水)    仁王さん+門久

 

 

 

 

 

 

〈福永八幡コースの尾根筋から無線塔の並ぶ主稜線を仰ぎ見る〉

 

 

 

平日なれど好天の予報に久し振りに仁王さんを誘って未踏の登山道を探るべく白木山へと出掛けることとした。

上りはJR芸備線白木山駅に近い福永八幡宮からのコース、下りは西側の775.4m反射板ピークからの5号尾根を採る計画とした。

白木山という馴染みの山ではあるが、未踏のルートとなるとまた新たな気持ちになれた。

 

《山行記録》

白木山駅8:42・・・・8:58福永八幡宮9:03・・・・9:05(スパッツ装着)9:13・・・・9:27急坂開始・・・・9:35(衣類調整)9:41・・・・10:07地形図「別当山」辺り・・・・10:13超々急登開始・・・・10:21超々急登終わる・・・・10:23巻き道(近道)・・・・10:24コル・・・・10:26「別当山」の手製標識のあるピーク(520m)10:34・・・・10:45 P656m巻き道に入る・・・・10:55コル・・・・10:59林道開削出合11:01・・・・11:06林道開削出合11:07・・・・11:09林道開削地出合・・・・11:17主稜縦走路出合・・・・11:27穴郷林道(車道)出合・・・・11:33 P776m電波塔分岐・・・・11:37電波台専用車道分岐・・・・11:44中尾山(798m)12:23・・・・12:35中尾山下のコル・・・・12:39林道分岐・・・・12:53四差路・・・・13:08送電塔13:13・・・・13:15上原(東亜ハイツ)方面分岐・・・・13:30反射板(P675.4m)13:44・・・・14:16下深川駅方面分岐・・・・14:24送電塔14:25・・・・14:54砂防堰堤・・・・15:03集落(深川2丁目)に出る・・・・15:09善徳寺前・・・・15:12深川橋(三篠川)・・・・15:22下深川駅

〔総所要時間:6時間40分、昼食・休憩等:1時間25分、正味所要時間:5時間15分、歩行距離:12.2q、累積標高差:+1,182m-1,230m

 

 

 8:42 白木山駅

  休日などは白木山登山列車のような趣きを呈することもある列車ではあるがこの朝白木山駅に降り立ったのは我々2人だけであった。駅裏の車道には朝早くから白木山に登った人達の車が列をなして路上駐車をしていた。白木山は平日とて多くの登山者で賑わっているようだ。朝霧に隠れた白木山に背を向けて三篠川に沿って暫し下り、常夜灯のある分岐から芸備線の踏切を渡って登山口のある福永八幡宮の参道へと入った。

 

 

JR芸備線白木山駅からスタート〉

〈朝早くから白木山登山者の車が列をなす〉

 

 

 

〈三篠川沿いの車道から踏切を渡って福永八幡宮へ向かう〉

〈福永八幡宮の参道〉

 

 

 8:58〜9:03 福永八幡宮

  福永八幡宮は桧林に囲まれた静謐な佇まいの中にあった。その境内の左奥から荒れた感じは否めなかったが、薄い踏み跡が山中へと続いていた。羊歯の道と思えたのでスパッツを履いてから尾根末端の緩やかな上り道を辿って行ったが、15分もすると俄かに急な尾根筋となった。暖かくなるとの予報であったので、あまり汗をかかないようにゆっくりとした足取りで登って行ったが、標高230メートル辺りで霧の中に入るとパラパラと雨粒が降ってきた。ザックだけにカバーを掛けて登り続けると、ガスは直ぐに晴れて上空には青空が拡がった。登山道では急坂の途中に棚のような平坦地が何度か現れた。地形図にはこの尾根筋に別当山の表記があるが、そのピーク地点を明示していない。山名の表記地点近くにも棚地があったが何ら標識めいたものもなかった。その先には、それまでにない超々急登が待っていた。張り渡されたロープに頼って何とか登れる急傾斜が10分足らず続いた。その超々急登の先にも棚地があり、直ぐ目の前の低いピークの右側を巻く踏み跡が続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

〈桧林に囲まれた福永八幡宮、登山口はこの左後方〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈荒れ気味の八幡宮裏手の登山道〉

 

 

〈尾根末端の緩やかな登山道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高230m辺りから霧の中へ〉

 

 

〈急坂の途中に棚地が現れる、別当山付近〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈超々急登の先の棚地から目前のピークの右を巻く〉

 

 

 

〈ロープの張られた超々急登りが続く〉

 

 

10:26〜10:34 「別当山」の手製標識のあるピーク

  巻き道で小ピークを越えてその先のコルに出てみると、小ピークの上に先行していた仁王さんの姿が確認出来た。登り返してみるとその山頂部に「別当山」と記された手製の標識が掲げられてあった。地形図上の山名表記地点からなかり西に離れた標高520メートル程の小ピークであり、俄かには信じ難いことであった。果たして別当山の真実の位置は何処か、疑問の残ったところであった。登山道は次の標高656メートルピークの東面をトラバースして北側のコルに出た。そのコルからまた急坂となったが、5分も経たないうちに林道の開削地に出合った。綺麗な桧林から岩がゴロゴロとした開削現場に出るのは楽しいことではなかった。更に尾根筋を辿って行くと、その林道の続きである開削地を2度に亘って横断することとなった。突然の環境の変化に驚きつつ上がって行き主稜上に出ることが出来たが、この福永八幡宮コースの尾根筋の最上部は林道の開削で荒れ果てた所となってしまっているようであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「別当山」の手製の標識の掛かった520m程のピーク〉

 

 

〈尾根上部ほど登山道は明瞭であった〉

 

 

 

〈656mピークの東側を巻いてコルに出る〉

〈656mピーク北側のコルからひと歩きで林道の開削地に出た〉

 

 

 

〈尾根の東方に白木山の山頂部が望めた〉

〈尾根筋の登山道は3回開削中の林道を横切る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈尾根筋の左側に中尾山が覗く〉

 

 

11:17 主稜縦走路出合

  計画では午前11時頃には白木山の山頂にいる筈であったのだが、福永八幡コースの尾根上りに時間を要して40分近いビハンドとなっていた。ここでこの日の白木山登頂は諦めて西に進むことを優先することとした。主稜線上の縦走路を西に行くと10分程で可部から上がってきている穴郷林道に出合った。その交差点から以前にはなかった林道が分岐していた。それが先程出合った開削中の林道への入口であったが、何とその入口は陥没しており車両など通れる状態ではなかった。果たして、あの新しい林道の命運は如何に?そこからは暫し穴郷林道歩きを行い、10分程行った途中から中尾山上の電波塔へと上がる専用道に入った。

 

 

〈2時間余の登攀で主稜縦走路に出合った〉

〈主稜縦走路が穴郷林道に出合う〉

 

 

 

〈穴郷林道出合で分岐する開削中の林道の入口は崩落していた〉

〈穴郷林道から中尾山電波台への専用車道に入る〉

 

 

11:44〜12:23 中尾山(798m)

  昨年4月14日以来の中尾山であった。山頂部全体が柵で囲まれてその中に電波塔が屹立するだけの殺風景な所であるが、金網の柵の外側に少人数なら陽だまりで休憩が出来る芝地がある。この日も風のない心地良い陽だまりでのんびりとランチタイムとした。この先は反射板のある西側の675.4メートル三角点ピークまでは、4月14日に歩いたのと同じルートであった。中尾山下のコルに下りて林道に出て、ちょっと林道を登り返してから西にルートを採り、758メートルピーク北側の四差路まで林道を辿ってから、反射板ピークに至る稜線上の道に乗った。四差路から先に暫く林道が山道と並行して続くが、この道からの眺望は素晴らしいものがあった。主稜線上の道は概して平坦で、途中の送電塔からの眺望も良く、上原方面への道を右に分けて木漏れ日の尾根道を気持ち良く歩いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈電波台の一角の陽だまりでランチライム〉

 

 

 

〈中尾山山頂を占める電波塔〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈中尾山下のコルに下る〉

 

 

〈758mピークの鉄塔を仰ぎ林道を西進する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈四差路から眺望のきく車道を暫し行く〉

 

 

 

〈四差路から758mピークへと急登する車道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈阿武山の先に荒谷山、大峯山が霞に浮かぶ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈眼下には太田川の高瀬堰が望めた〉

 

 

 

 

〈送電線の彼方に井原荒谷山が望む〉

〈堂々とした白木山の先に押手山が続く主稜線〉

 

 

 

〈木漏れ日の稜線の道を行く〉

〈上原方面への分岐に掛かる標識〉

 

 

13:30〜13:44 反射板のある三角点ピーク(675.4m)

  2基の反射板が建つ三角点ピークからは西方向の眺望が素晴らしい。昨年の4月14日にはここから西尾根を下って安佐北区スポーツセンターに近い根の谷川河畔に下ったが、この日は南に下る5号尾根を下る計画であった。その尾根を真っ直ぐに下るとJR芸備線の中深川駅近くに下山出来るが、途中で下深川駅方面へ下る道が分岐しているのでこちらの方を採ることとした。山頂部を出ると、尾根筋に薄いながらも踏み跡が続いていた。それは西尾根に比べようもないくらいに荒れ気味で薄い踏み跡であった。倒木等の障害物は少なくはなかったが、それでも尾根筋はほぼスムーズに歩き通せることが出来た。山頂から25分程下った標高500メートル程のコブで方向を南西から南に変えてやや急になった尾根筋を下って行くと、10分も経たないところで下深川駅方面への分岐に出合った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標高675.4mの三等三角点の建つピーク〉

 

 

〈三角点脇にはニ基の反射板が建つ〉

 

 

 

〈堂々と横たわる阿武山〉

〈可部の街の先に螺山、水越山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈675.4mピークから5号尾根を下る〉

 

 

〈緩やかな尾根筋に薄い踏み跡が続く〉

 

 

 

〈下るに従って徐々に荒れ模様になるも、尾根筋を確実に歩けた〉

〈こんな倒木に迂回を余儀なくされることも・・・〉

 

 

14::16 下深川駅方面分岐

  5号尾根を離れて下深川駅への道を採った。それまでのルートは「広島市の山を歩く(下巻)」(田部戒自著)に情報があったが、この下深川駅ルートついては情報がなかった。分岐から10分もたたないところで送電塔の脚元に出た。太田川や高陽ニュータウンの眺望が優れていた。そこからの下りは電力会社の補修路でよく整備されているだろうと勝手に思い込んだが、下りてきた標高500メートルのコブの南面を暫くトラバースしてから谷間への急傾斜地の下りにかかり、分厚い落葉の中の急坂下りが長々と続くこととなり悪戦苦闘の連続と相成った。全般に何とか道の態はなしているが、荒れ気味で踏み跡は甚だ薄く、とても推奨出来るルートとは言えないところであった。675.4メートル反射板ピークから1時間20分の時間で麓の深川2丁目の集落へ下ることが出来た。

 

 

〈標高430m辺りで下深川駅方面への道が右に分岐する〉

〈我々は下深川駅方面への道を採った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈分岐から直ぐに送電塔に出た〉

 

 

〈尾根のコブの西面を巻き、急坂の下りに〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈踏み跡薄い荒れた道〉

〈厚い落葉の層の下が曲者!〉

 

 

 

〈倒木累々とした斜面を巻いて行く〉

〈厚くて立派な砂防ダムを通過〉

 

 

 

〈深川2丁目の集落に下った〉

〈深川2丁目の街から下り来た谷筋を振り返る〉

 

 

15:22 下深川駅

  深川2丁目の集落で下深川駅への道を聞くと遠くないということであった。教えてもらった道で集落から三篠川の堤防上に上がってみると目の前に可部と中深川を結ぶ県道が渡る深川橋が架かっていた。ここからまた旧知のところであった。橋を渡って県道を中深川方面へ歩き、約10分で下深川駅へ到着することが出来た。連絡良く待ち時間数分で広島駅行きの列車の人となることが出来た。

 

 

〈三篠川に架かる深川橋〉

〈深川橋上から5号尾根上のコブ、その先の675.4mピークを仰ぐ〉

 

 

〔山行所感〕

  白木山塊の二つの未踏のルートを探査することが出来た。やや荒れ気味のルートの探査には思った以上の時間がかかるものだ。そこを歩きながら、白木山塊の多様さ、奥深さを改めて感じさせられた。今回の松永八幡宮コース、5号尾根・下深川駅コースのどちらも他人様にはお勧めしない。後者は特にそうである。白木山塊にはまだまだ未踏のルートが沢山ある。時機に恵まれれば、またそうしたルートの幾つかを歩いてみたい。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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