好天に誘われて雪深い西日本最高峰へ 石鎚山(1,982m)

愛媛県西条市・上浮穴郡久万高原町

2014年2月23日(日)        門久単独

 

 

 

 

 

 

 

〈成就ルートから見上げる冬の石鎚山々頂部〉

 

 

 

前日に皿ヶ嶺から仰ぎ見た石鎚山塊の眺望が素晴らしかった上に、

天気予報はこの日も好天を約束してくれていたので、

ここは石鎚山へ行かない選択肢はないぞとばかり、早暁に起き出して登山口の西ノ川へと車を走らせた。

 

《山行記録》

石鎚登山ロープウェイ成就駅8:08・・・・8:32成就社(参拝)8:38・・・・8:52石鎚山遥拝の鳥居・・・・8:59八丁・・・・9:07衣類調整9:18・・・・9:55前社森(試し鎖)下・・・・10:01一軒茶屋10:07・・・・10:30夜明峠・・・・11:08二の鎖小屋11:10・・・・11:53石鎚山(弥山)(昼食)12:23・・・・13:00二の鎖小屋13:03・・・・13:27夜明峠・・・・13:44一軒茶屋・・・・14:25八丁・・・・14:36石鎚山遥拝の鳥居・・・・14:58成就社・・・・15:24石鎚登山ロープウェイ成就駅

〔総所要時間:7時間16分、休憩・昼食等:0時間58分、正味所要時間:6時間18分、歩行距離:9.7q、累積標高差:±1,245m〕

 

8:08 石鎚登山ロープウェイ成就駅

 このシーズンの石鎚登山ロープウェイの下谷駅始発は午前8時。登山者とスキー客で満員となったゴンドラは定刻より2分早く出発した。山上の成就駅から成就社までは参拝者向けに参道がきれいに除雪されていた。そこを歩くにはアイゼンも必要なかった。20分強で成就に着いて成就社に参拝した。遥拝殿から仰ぎ見る石鎚山は雪と氷で真っ白で神々しかった。神門を潜って石鎚山への登山道へと入った。八丁の鞍部まではほぼ下りであった。八丁の手前の遥拝の鳥居から仰ぎ見た石鎚山も凛として神々しいものであった。

 

 

〈登山者、スキーヤーを運ぶ石鎚登山ロープウェイ〉

〈除雪された成就社参道〉

 

 

 

〈背後に石鎚山が控える成就〉

〈成就社〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈成就社遥拝殿から望む石鎚山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈神門を潜って石鎚山へと向かう〉

 

 

〈八丁に向かって下り行く〉

 

 

 

〈八丁の手前にある「遥拝の鳥居」〉

〈遥拝の鳥居から仰ぎ見る石鎚山〉

 

 

8:59 八丁

 八丁の鞍部を過ぎると本格的な上りとなる。急坂を登り始めると直ぐに体温が上がってきて衣類調整が必要になった。衣類調整と併せてここでアイゼンを装着した。前日の皿ヶ嶺のパウダースノーと異なり固く湿った雪にアイゼンがよく利いた。40分程で前社ヶ森の基部の一軒茶屋に着いた。ここで暫し休憩がてら行動食を摂った。谷をはさんで瓶ヶ森の眺望が素晴らしかった。一軒茶屋を出ると登山道の勾配は一際厳しくなった。夜明峠までの間、暫しの試練の場であった。その峠に近付くと瀬戸内海岸の市街地や燧灘が望めるようになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「八丁」の鞍部〉

 

 

 

〈八丁付近から石鎚山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「試しの鎖」の掛かる前社ヶ森〉

 

 

 

〈八丁からは急坂が始まる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈前社ヶ森の基部にある一軒茶屋から望む瓶ヶ森〉

 

 

 

 

〈樅の枝から垂れる氷柱〉

〈西条市街地と燧灘を望む〉

 

 

10:30 夜明峠

  夜明峠に上がると眼前に石鎚山の北面が目一杯に拡がり、いよいよ核心部に入って来たことを確信できた。峠には雪上訓練のテント(4張)が張られていた。ここは好眺望の地であるのでのんびりとしたい所であるが、これから先には一層厳しい所が待つ筈なので気持ちを引き締めて登り続けることとした。二の鎖小屋までの上りも意外に厳しい坂道であった。二の鎖小屋に着いて鳥居が背丈ほどだけの高さを残して雪に埋もれているのを目にして先ず驚いた。そこからはいよいよ弥山への上りとなった。鎖の掛かる尾根を避けて迂回路を採った。先ず現れた桟道はほぼ雪に埋もれて先っぽだけが断崖の上に飛び出していた。そこを用心して越えると、息が上がる程の長い直登の急坂が雪の中に続いていた。下って来る登山者が言うには、「ここはまだ序の口でその先の先はもっと厳しい」と。弥山の小屋や頂上社の建物が近く感じる所まで上がって、弥山の肩への最後の上りを残すだけとなった。ここが難所中の難所で、半分だけ張り出した桟道を恐々と辿り、直角に近い凍った懸崖にアイゼンで穿かれたステップを辿って長々と登って行くことを強いられた。そこを登りきると弥山山頂の一角であった。

 

 

 

 

 

 

 

〈夜明峠から石鎚山を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈凍てついた石鎚山北壁を見上げる〉

 

 

 

 

土小屋ルートの尾根筋の先に岩黒山、筒上山を望む

〈夜明峠を振り返る、その先に瓶ヶ森が控える〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二ノ鎖小屋直下から弥山を見上げる〉

〈半ば雪に埋もれた二の鎖小屋の鳥居〉

 

 

 

〈天狗岳、南尖峰の北壁〉

〈矢筈岩付近〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雪に埋もれた桟道の先っぽを伝う〉

〈最後の弥山の肩までの上りが最難関〉

 

 

11:53〜12:23 石鎚山(弥山)

  弥山の山頂に着いて驚いたことは、沢山の登山者の姿があると想定していたものの意外にも閑散としていたことであった。先客は2人だけで、ほぼ一緒に上がった男女2人組を合わせて山頂にいるのは5人だけであった。ちょうど先陣の人達が下山の途に就いた直後であったのであろう。その静かな山頂からは周囲360度の大眺望が開けていた。遠く剣山・三嶺の山塊や中国地方の山の連なりも確認出来た。風も殆どない好天であったので山頂広場で昼食を摂った。食後は直ぐに下山の途に就いた。厭な感じを否めなかった弥山の肩からの下りを何とかクリアーした(ピッケルを忘れて来ていたが、ここはやはりピッケルが必携である)。二の鎖小屋まで下ると、もうさほど危険なところもないので肩から力が抜けた。夜明峠から八丁までの長いアイゼンでの下りは久し振りに膝に堪えた。

 

 

〈石鎚神社頂上社〉

〈弥山々頂の吹き溜まり〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈弥山から最高点の天狗岳を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西ノ冠岳、二ノ森方面の眺望〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈瓶ヶ森から伊予富士にかけての尾根筋を遠望する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈伊予富士の遙か先には三嶺、剣山の山塊が望めた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚三角点ピーク、西ノ冠岳を望みながら下山の途に就く〉

 

 

〈雪に埋もれた桟道の下りは要注意〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈二ノ鎖小屋の鳥居は人の背丈ほど出ているだけ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夜明峠への尾根を下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈夜明峠から石鎚山を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈石鎚山らしい「登山者心得」〉

 

 

〈「八丁」への大下り〉

 

 

14:25 八丁

  八丁の鞍部まで下ってくるともう80パーセントは山行を消化した気持ちになった。とは言え成就までの緩やかな上りを意外に長いものに感じたのは、心に隙があったためであろうか。長い下りから緩やかではあるが上りにギアを切り替えるにのに、歳々アジャストする能力が落ちてきているようにも感じる。成就まで上がると、あとはロープウェイ駅まで下りだけであった。

 

 

〈「八丁」にあった第28番八丁坂王子社〉

岩黒山、筒上山、土小屋を仰ぎ見る

 

 

 

〈神門を潜ると成就〉

〈成就の町並み〉

 

 

15:24 石鎚登山ロープウェイ成就駅

  ロープウェイ成就駅でアイゼンを外して乗り場に行ってみると、ボーダーを中心に乗客の列が出来ていた。その列に並んで改札を待っていると臨時便が出ることとなった。スキー場へのお客を中心に冬の季節も乗客にも恵まれて臨機応変な運行をしているようであった。ロープウェイに乗れば8分でもう下界の人間に戻ることが出来るのは便利この上ないが、横着にも感じられる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロープウェイ乗り場はすぐそこ!

 

 

 

〈参道をロープウェイ乗り場へと下る〉

 

 

〔山行所感〕

  好天に恵まれて期待通りに素晴らしい雪の石鎚山を楽しむことが出来た。やはり躊躇することなく、出掛けてきて良かったと思う。とはいえ、二の鎖小屋から上の弥山への道中はやはり厳しいものがあった。ちょっとでも悪天であれば、今日のような調子にはいかなかったであろう。冬の石鎚山は厳しい世界であると心に刻んでおくことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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