ミヤマキリシマ咲く九重を訪ねる  平治岳(1,642.8m)

大分県玖珠郡九重町・竹田市

2014年6月9日(月)     チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈平治岳山頂尾根を埋める満開のミヤマキリシマ〉

 

 

 

昨年は訪ねるのが遅きに失した九重のミヤマキリシマであったが、

今年は何があっても見頃の間に訪ねておこうと決心をしていた。

その見頃としてはここ数日が最後のチャンスと思えたので、

日曜日で高速道の料金割引が効く前日の昼前に広島を出て長者原で車中泊を決め込んだ。

この日の天気予報は曇りだったが、雨の心配はないようであった。

早暁に起きて、車で吉部(よしぶ)に走りミヤマキリシマと言えば平治岳(ひいじだけ)、その山頂を目指すこととした。

 

《山行記録》

吉部駐車場5:38・・・・5:45鳴子川・・・・5:50山道(巻き道)入口・・・・5:55休憩6:00・・・・6:40大船林道出合・・・・6:46大船山4号集材路入口・・・・6:59平治岳北登山口・・・・7:33展望岩7:39・・・・7:51北平治7:54・・・・8:39平治岳(1,642.8m)9:16・・・・9:39南峰9:55・・・・10:19大戸越(うとんごし)(昼食)11:02・・・・11:35吉部方面分岐・・・・12::29大船林道出合・・・・12:34鳴子橋・・・・12:36左岸登山道分岐・・・・13:13暮雨の滝入口・・・・13:18暮雨の滝13:40・・・・13:44左岸登山道に復帰・・・・14:36坊ガツル方面登山口・・・・14:42吉部駐車場

〔総所要時間:9時間04分、昼食・休憩等:2時間12分、正味所要時間:6時間52分、歩行距離:12.9q、累積標高差:±1,052m

 

 5:38 吉部

  月曜日の早朝であるが、吉部の有料駐車場には次から次に登山者の車がやって来ていた。平日でこうなのだから、昨日までの週末の混雑が予想出来るようであった。身支度や装備を整えて午前5時半過ぎに平治岳に向かって出発した。暫く大船林道を行き、鳴子川を渡ってから200メートルほどで林道を外れて鳴子川右岸の森の中を巻いて行く登山道に入った。40分程森の中を行くと再び大船林道に出た。そこで駐車場で隣り合って車を停めた単独行の老紳士と遭遇した(この老紳士とそこから山頂近くまでご一緒することとなった)。数分間林道を辿ると、左に大船山第4号集材路が分岐していたのでそこへ入った。

 

 

〈吉部の有料駐車場〉

〈鳴子川を渡り暫し大船林道を行く〉

 

 

 

〈大船林道から巻き道に入る〉

〈この時期いつも咲いているコガクウツギ〉

 

 

 

〈ニシノヤマタイミンガサが林床に群生する〉

〈再び大船林道に出合う〉

 

 

 6:46 大船山4号集材路入口

  集材路を10分余行くと平治岳北登山口で登山道が左に分岐していた。そこから暫く谷間を緩く登って行き平治岳山北尾根に達すると、今度はクロボクの泥濘の険しい急坂が続くこととなった。山上の夢のように美しい花園に至る前に、まったく正反対の悪夢のような荒れた泥んこ道で修練をしなければならないのだ。この日は前日の午後に強い雨が降ったとのことで、殊の外酷い状態であった。それでも平治の尾まで登ってくると、例年であればひと足早くミヤマキリシマが迎えてくれるのであるが、今年は虫害が酷く花が咲いているのは数株だけでほぼ壊滅状態であった。枯れたような株の中には沢山の尺取り虫の姿が確認出来た。心晴れぬまま、なおも続くクロボクの滑り易い泥んこの坂道を登って行った。

 

 

大船山4号集材路入口、ここから左手に入る

〈集材路を離れて山道へ(平治岳北登山口)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈途中の展望岩からガスに巻かれた男池方面を望む〉

 

 

 

〈泥んこの道の先に危なげな梯子が架かる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈平治の尾(北平治)から平治岳を仰ぐ〉

 

 

 

 

〈平治の尾のミヤマキリシマは虫害でほぼ壊滅状態〉

〈雨の後のクロボクの悪路を平治岳へと登り行く〉

 

 

 8:39〜9:16 平治岳(1,642.8m)

  吉部から3時間を要して平治岳の山頂に到達した。ここからはそれまでとは全くの別の世界で、満開のミヤマキリシマの世界に酔うだけであった。さながら地獄から極楽へ自助努力で登って来たようであった。平治岳の山頂の西斜面、南斜面を覆うミヤマキリシマは満開の状態で、早咲きの花がやや色を失いかけているところであった。完全無垢な花園であったのは先週の半ば頃であったのではと思われた。とは言え濃厚なピンクの絨毯が如き群落にはただ圧倒、感動するだけであった。西斜面の先っぽのテラスまで行き、山頂を発ったあとも南峰までの道すがらずっと続いているミヤマキリシマの饗宴に酔いしれるだけであった。

 

 

〈平治岳山頂〉

〈山頂広場から南峰を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三俣山をバックに満開のミヤマキリシマで埋められた山頂尾根〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂尾根から坊ガツル方面を俯瞰する〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂尾根西端から山頂方向を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山上の花園に遊ぶ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ピンクの絨毯越しに大船山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈平治岳山頂部から南峰に続くピンクの帯〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南峰手前の鞍部から平治岳山頂部を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈同じく鞍部から平治岳山頂方向を見上げる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ピンクの絨毯を敷き詰めたかの如き山頂直下の斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈濃密な花の群落の中を登り行く登山者たち〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ツクシドウダンも満開!〉

 

 

 

 9:39〜9:55 南峰

  南峰に至れば、山頂直下の坊ガツルを望む急斜面に咲くミヤマキリシマと平治岳山頂部を振り返って絨毯を敷き詰めたような山頂斜面を堪能すると共に、南面の大戸越(うとんごし)へ下る斜面のミヤマキリシマを俯瞰することが待っていた。今年はどの方角のミヤマキリシマも美しく、心揺すぶられるものであった。どの方向も濃厚なピンクの群落が斜面を埋めており、飽きることがなかった。登山者も多かったが、やはり平日の混み具合は週末のそれとは比較にならないもので、人混みを苦にするほどではなかった。ここでもただただ花を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

〈南峰直下の急斜面越しにガスを被った三俣山を望む〉

 

 

 

 

〈南峰から平治岳山頂を見上げる登山者〉

〈平治岳山頂の混雑をアップで覗く〉

 

 

 

〈南峰の急斜面から鳴子川沿いの草原を俯瞰する〉

〈週末は賑わったという坊ガツルのテン場もすっかり寂しい風情〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈三俣山が姿を現した写真を一枚追加・・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ミヤマキリシマ満開の三俣岳山頂尾根を見納め!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大戸越を挟んだ平治岳南面と北大船山北面の大眺望〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈まだミヤマキリシマが美しい南斜面の先に大戸越を俯瞰する〉

 

 

 

 

〈曇り始めた大船山を仰ぎながら大戸越へと下り行く〉

〈白いミヤマキリシマの花〉

 

 

 

〈サワフタギ〉

〈マイズルソウ〉

 

 

10:19〜11:02 大戸越(うとんごし)

  南峰から下山路を辿って大戸越に下った。広々とした峠でいつもながらに沢山の登山者がゆっくりと座り込んで休憩を取っておられた。我々もちょっと早かったが、朝が早かったこともあったのでここで昼食を摂ることとした。またこの先大船山に登る予定であったが、あまりにも平治岳のミヤマキリシマが見事であったので大船山に登ってまたミヤマキリシマを見る理由がなくなったように思い、山上がガスに巻かれがちとなってきたこともあってそれを取り止めることとした。ゆっくりと食事をして、食後は昨年と同様に平治岳の西麓の巻き道を辿って吉部へ下山することとした。

 

 

 

 

 

 

 

〈大戸越から平治岳南面を見上げる〉

 

 

 

 

〈大戸越から坊ガツルに向かう道を採る〉

〈ミツバツチグリ〉

 

 

 

〈満開のミヤマキリシマ〉

〈大戸越から三俣山を望む〉

 

 

 

〈クロボクの荒れた道を下り行く〉

〈坊ガツルへの道から吉部への巻き道に入る〉

 

 

 

〈シャラの木の森を抜けて行く〉

〈立派なブナの樹が繁る〉

 

 

11:29 大船林道出合

  平治岳西麓の巻き道を経て大船林道に出てから、ちょっと坊ガツル方面に入って行き鳴子川を渡ってから鳴子川左岸を行く登山道を辿って吉部へ下った。久し振りに通る吉部と坊ガツルを最短で結ぶ登山道であったが、往年と比べてちょっと荒れた感じは否めなかった。それでも、ハリギリやカツラ、サワグルミなどの巨木が続く道は興味深かった。大船山に登らなかったので時間的な余裕もあったので、これも久し振りで暮雨の滝にも寄ってみた。滔々と川幅いっぱいに水が落花する様は心地良いものであった。火山灰で真っ黒になっていた靴も洗わせてもらった。登山道に復帰して下って行くと吉部への最後の下りが特に険しいが、ここの急斜面に新しい道が拓かれていたが、雨の後に下るのはちょっと怖いくらいの滑り易い急坂であった。ここは旧来の隣の尾根を経由する道を採るのが妥当と思った。

 

 

〈大船林道に出た!〉

〈鳴子川を渡る鳴子橋は木橋〉

 

 

 

〈鳴子川左岸を行く登山道に入る〉

〈路傍に咲くハルリンドウ〉

 

 

 

〈登山者と時折擦れ違う静かな登山道〉

〈バイケイソウの花も満開〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ハリギリの大木〉

〈カツラの大木〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈鳴子川に懸かる暮雨の滝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈木漏れ日射す滝壺に落下する暮雨の滝〉

 

 

 

 

〈ナルコユリ〉

〈チャルメルソウ〉

 

 

14::42 吉部

  大船山に登っておれば吉部への下山は午後5時を回る時刻になったのであろうが、この日は午後3時にならない時間に下山出来た。まだ駐車場には沢山の車が停められていた。荷物を片付けてから長者原に走り、九重西鉄ホテルの「花山酔」で温泉に浸かったあと広島への帰路に就いた。

 

 

〈吉部の登山口で大船林道に出る〉

〈平日ながらも満杯に近い有料駐車場〉

 

 

〔山行所感〕

  今年の平治岳のミヤマキリシマの出来は決して最高の部類ではなかったのであろうが、個人的には殊の外濃厚で綺麗に感じ心揺すぶられた。前日に長者原まで来ていて休養十分であったことよるのかも知れないが、過去にここまで美しいと思ったことはなかったように思う。春から夏にかけて、色々な花が今年は美しく見事であった。ミヤマキリシマもその同じ延長線上にあるのであろう。ほぼ毎年見に来る花であるが、飽きることなく見られるのがまた楽しい。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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