サラサドウダン、早咲きのオオヤマレンゲ咲く尾根を歩く  恐羅漢山(1,346.4m)・旧羅漢山(1,344m)

広島県山県郡安芸太田町・島根県益田市匹見町

2014年6月13日(金)      門久単独

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山〜旧羅漢山の稜線を彩るサラサドウダン〉

 

 

 

次々と花の咲く初夏である。

恐羅漢山〜旧羅漢山のサラサドウダンの咲きっぷりが気になる頃を迎えていたが、

県北の天気予報は連日不芳でなかなか確認に行く気持ちにならなかった。

この週末の天気は好転する見込みであったが、別の予定が入っていて恐羅漢山へは行けそうになかった。

週末前日のこの日、午後には天気が好転するとの予報が出たので、

夕刻から会合の予定があったものの、唯一のチャンスと考え、

ちょっと遅めに広島の家を出て、牛小屋高原から急ぎ足で旧羅漢山までピストンしてきた。

 

《山行記録》

牛小屋高原駐車場10:55・・・・10:56登山口・・・・11:26スキー場最上部・・・・11:53立山尾根分岐(稜線)・・・・12:01恐羅漢山(1,346.4m)・・・・12:21平太小屋原・・・・12:36旧羅漢山(1,344m)12:54・・・・13:06白いサラサドウダン13:09・・・・13:20旧羅漢山(1,334m)13:35・・・・14:08恐羅漢山(1,346.4m)14:11・・・・14:17立山尾根分岐・・・・14:37スキー場最上部・・・・15:00登山口・・・・15:01牛小屋高原駐車場

〔総所要時間:4時間06分、休憩等:0時間39分、正味所要時間:3時間27分〕

 

10:55 牛小屋高原

  牛小屋高原の駐車場には一台のセダンが停められているだけであった。まだガスに覆われた恐羅漢山の山上は静かそうであった。支度を整えてから立山尾根コースを登ることとした。キャンプ場に入ると、ブタナやニガナ、ノコギリソウなどが芝のゲレンデに咲いていた。スキー場の最上部から立山尾根の樹林帯に入った。6月も中旬を迎えて森の緑も一層色濃くなってきていた。路傍には例年通りにニョイスミレが沢山咲いていた。このルート沿いにもサラサドウダンが咲いている筈と注意して登って行くと、立山尾根ルートを3分の2ほど登ったところでちょっとした群落に出合った。満開を過ぎてかなり散り始めていたが、花が沢山付いており稜線上のサラサドウダンに期待が膨らんだ。

 

 

〈恐羅漢山登山口〉

〈ガスが掛かった稜線部を仰ぎながらスキー場を登る〉

 

 

 

〈ノコギリソウ〉

〈ブタナ〉

 

 

 

〈スキー場上部から牛小屋高原を見下ろす〉

〈ナツハゼ〉

 

 

 

〈立山尾根の樹林帯に入る〉

〈ニョイスミレ〉

 

 

 

〈サラサドウダンが登場〉

〈ナルコユリ〉

 

 

 

〈ホウチャクソウ〉

〈立山尾根分岐で稜線登山道に出合う〉

 

 

 

〈クルマムグラ〉

〈ガスに巻かれた稜線部〉

 

 

12:01 恐羅漢山(1,346.4m)

  山野草を見ながら登山道を辿って、登山口から1時間余で恐羅漢山々頂に到達した。まだ薄いながらもガスに包まれた無人の山頂であった。この日の主目的はこの山頂ではなくまだ先にあったので、山頂には留まらずそのまま先に進んだ。旧羅漢山への尾根筋はガスで眺望はなかった。さて目的のサラサドウダンはどうかと探しながら尾根道を行くと、次々に高い樹に咲く花を見付けることが出来たが、足元を見るともうかなり散った花弁が積もっており、樹に付いた花はちょっと寂しげであった。そんな状態の群落が2〜3続いた頃、旧羅漢山の方向から来るご夫婦にお会いした。「今年のサラサドウダンはちょっと寂しいですね」と問いかけてみると、「いいえ、よく咲いて出来は良いんではないですか」との返事が返ってきた。水越峠経由で登って来られたというこのご夫妻は、更に旧羅漢山のオオヤマレンゲに100個を超える蕾が付き早くも開花していることや、山頂から水越峠へ少し下ったところで真っ白なサラサドウダンに出合ったことなどを話してくれた。ご夫妻と分れて旧羅漢山に向かって行くと、俄かにサラサドウダンの花の付き具合が多くなって行った。それまでに見た恐羅漢山寄りの群落とはまったく違った出来であった。平太小屋原へ下って独特の湿地の風情を楽しんで旧羅漢山へと登って行った。

 

 

〈恐羅漢山々頂〉

〈オオカメノキ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈頭上を紅く染める〉サラサドウダン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サラサドウダンの今年の出来もなかなか良いようだ!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈やや白味がかったサラサドウダン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この時期のこの山域での主役はやはりこの花〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今がピークの頃か、鈴なりになった花弁!〉

 

 

 

 

〈タンナサワフタギも満開!〉

〈梅雨時によく似合う平太小屋原の湿地〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈今年もモリアオガエルが水溜まりに産卵していた

 

 

                 〈バイケイソウ(蕾)〉

 

 

12:36〜12:54 旧羅漢山(1,344m)

  旧羅漢山の山頂にももう一組のご夫婦連れの登山者に姿があり、ちょうどランチタイムの最中であった。夕刻の行事予定もあったので、午後3時までには下山したかったので、ご夫妻へは簡単にご挨拶しただけで足元にオオヤマレンゲが咲く岩の上へと赴いた。山頂部のサラサドウダンはもうかなり散って岩の上に散り落ちた花弁の厚い層が出来ていたが、まだ咲いているものもあって、それらの一部はオオヤマレンゲとコラボしていた。オオヤマレンゲの蕾はゆうに100を超えていた。その内の10個ほどが既に開花していた。オオヤマレンゲとサラサドウダンを同時に見れる幸運を喜びながらそれらを写真に納めた。15分余りをその岩の上で過ごしてから、先のご夫妻から聞いた白いサラサドウダンを探しに水越峠への登山道を少し下ってみることとした。10分ほど下って行くと、それらしい株を見付けた。今まで見たうちでは最も白いサラサドウダンであった。この間に失敗が一件あった。山頂で撮ったオオヤマレンゲの写真が全部モノクロになっていた。モノクロで撮る操作をした覚えはなかったが、何らかの調子にそんなモードに変わっていたようだ。旧羅漢山の山頂に戻って再度撮影をすることとなった。

 

 

〈旧羅漢山々頂〉

〈山頂部の岩の上から山頂部を俯瞰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サラサドウダンとオオヤマレンゲのコラボ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈気の早いオオヤマレンゲが開花していた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天女の舞い姿〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈揃い咲く姿は華麗である!〉

 

 

 

 

〈今年は豊年のようだ、100を超える蕾が開花を待っていた〉

〈これらの蕾が一斉に咲く姿も見てみたいものだ!〉

 

 

 

〈旧羅漢山々頂から水越峠への登山道〉

〈水越峠側もサラサドウダンが満開であった!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈たわわに花を垂らすサラサドウダン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈真っ白なサラサドウダンに出合った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈森の中の至宝のように白く輝く花であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスが晴れてきて十方山が姿を現した〉

 

 

 

〈ブナの緑も濃さを増していた〉

 

 

14:08〜14:11 恐羅漢山(1,346.4m)

  白いサラサドウダンを求めて水越峠方面へ下ったり、写真の撮り直しをしたりと予定外の行動をとったので、時間が押してゆっくりとランチタイムを取る余裕がなくなってしまった。昼食は旧羅漢山から恐羅漢山への戻りの尾根道で行動食で摂ることにし、おむすびを頬張りながら歩いた。恐羅漢山の山頂はこの時も無人であった。飲み物を簡単に摂ってから直ぐに下山の途に就いた。

 

 

〈恐羅漢山々頂に戻ってきた〉

〈稜線上はまだガスに包まれていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サラサドウダンお花を下から覗き込んでみた〉

 

 

 

〈往路と同じ立山尾根を下る〉

 

 

 

〈ニガナの黄色の花に覆われた恐羅漢スキー場ゲレンデ〉

〈牛小屋谷の先に深入山を望む〉

 

 

15:01 牛小屋高原

  予定ぎりぎりの午後3時に牛小屋高原に下山した。登山者用の駐車場には、昼前に停まっていたのとは別の車が一台停められていたが、私が愛車の元に戻った時にもうそこを発って行かれた。登山者ではなかったようであった。山上は曇天下でガスもかかっていたが、下山した頃になってやっと青い空が見えるようになっていた。このまま好天が続き、翌日からの週末に多くの登山者が青空の下でサラサドウダンやオオヤマレンゲを見ることが出来ることを願うばかりであった。

 

 

〈牛小屋高原に下山〉

〈恐羅漢エコロジーキャンプ場センターハウス&ふれあい広場〉

 

 

〔山行所感〕

   天気の回復を横目で睨みながらの遅い時間でのアプローチに想定外の山中での行動などで、夕刻の行事予定を意識しての慌ただしい山行となってしまったが、この時期らしい花々にたくさん会えて収穫の多い半日を過ごすことが出来た。オオヤマレンゲが早くも咲いているのには驚ろかされたが、そのオオヤマレンゲが旧羅漢山で100個を超える蕾を付けたというのは更なる驚きであった。広島県内の他のオオヤマレンゲの自生地が荒れて行く中で、元は最も地味であった旧羅漢山のそれが、最も充実した自生地になったと言えるかも知れない。

 

 

 

 

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