フカ谷から国体コース・東尾根へバリエーションルートを歩く 吉和冠山(1,339.0m)

広島県廿日市市吉和町

2014年6月15日(日)    山の会の例会(門久参加)

 

 

 

 

 

 

〈フカ谷最奥部のゴルジュに掛かる〉

 

 

 

所属する山の会の例会登山で吉和冠山のバリエーションルートを歩いてきました。

南麓の一軒家からフカ谷を詰め、下山はクルソン岩近くから国体コースに乗り、

最後は国体コースから外れて東尾根を辿って潮原温泉近くに出るコース採りを行いました。

特に下山ルートは注意深い読図が要求される山域でしたが、メンバー全員の真摯な取り組みにより

企図したコースをほぼ辿ることが出来て満足の行く山行とすることが出来ました。

 

《山行記録》

一軒家(チェーン着脱場)8:43・・・・8:47林道車止め・・・・9:07ワサビ田・・・・9:10林道終点・・・・9:11フカ谷入渓・・・・9:15沢装備9:26・・・・9:36大龍頭ノ滝(左を巻く)・・・・9:50大龍頭ノ滝を越える・・・・10:08滝・・・・10:10休憩10:18・・・・10:38林道跡出合・・・・10:45林道跡終点10:47・・・・10:53ゴルジュ(岩塔)・・・・10:57ゴルジュ越える・・・・11:03休憩11:14・・・・11:30太田川源流の碑11:38・・・・11:39縦走路出合・・・・11:48オオヤマレンゲ自生地11:55・・・・12:02吉和冠山(1,339.0m)12:34・・・・13:03汐谷ルート分岐(クルソン岩方面へ)・・・・13:17国体コース分岐13:18・・・・13:27 1,129m独標・・・・13:45北東方向へ舵を切る13:50・・・・13:55現在地確認(右に舵を切る)13:59・・・・14:02現在地確認(左に舵を切る)14:06・・・・14:12尾根に乗る・・・・14:18 906m独標・・・・14:26三等三角点(898.6mピーク)14:30・・・・14:38新設林道14:51・・・・15:04林道出合(汐谷)15:05・・・・15:10林道終点駐車場

〔総所要時間:6時間27分、昼食・休憩等:1時間51分、正味所要時間:4時間36分、歩行距離:9.7q、累積標高差:973m、‐970m

 

 8:43 一軒家

  国道186号線の一軒屋のチェーン着脱場にメンバー12名が予定より30分以上も早く集合。メンバーの殆どは前夜立野キャンプ場でツェルトでのビバークの実践訓練を行っての2日目の行事であった。私はこの日だけの参加。梅雨の時期ながら青空の見える好天の下、この日は先ずは林道の末端まで歩いて登ることに。暑さが心配されたが、歩いてみると湿度があまり高くないことからそれ程の暑さでもなかった。順調な林道歩きで約30分で入渓ポイントに到達した。

 

 

〈一軒家のチェーン着脱場〉

〈フカ谷入口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道車両止め

 

 

         〈今日は林道終点まで歩こう!〉

 

 

 

〈開花寸前のササユリ〉

〈コアジサイが開花!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈採り入れ中のワサビ田>

 

 

 

 

〈ウツギ(卯の花)〉

〈林道終点〉

 

 

 9:11 フカ谷入渓

  フカ谷に入って直ぐに渓流歩きの装備を整えた。ヘルメット、手袋は必携で、沢靴を履く人、荒縄で滑り止めを狙う人などそれぞれであった。この日の私は荒縄派。出発して直ぐにF3に出合い右に巻いた。その先は歩き易い沢筋が続いていたが、10分もせぬ間にフカ谷随一の滝という大龍頭の滝(F4)に出合った。高さ20メートル程の滝でここはリーダーの後を追って右岸の懸崖を巻いて越えた。面白いルートであったが、事後に知ったところではここは左岸を巻く方が楽なようであった。大龍頭の滝を越えると、徐々に渓流はきつくなって行ったが、かと言って難しい沢でもなかった。F5も高い滝ではなく、流れに足を浸しても一呼吸で登れる滝であった。そのF5の直ぐ上流部の岩壁に囲まれた広い河原で大休憩を取ったが気持ちの良い所であった。廃棄されたワサビ田跡を抜けて登って行くと、ガレた沢筋となってその上で荒れ果てたままの林道跡に出た。

 

 

〈フカ谷に入渓〉

〈今日の滑り止めは荒縄〉

 

 

 

〈この日最初の滝(F3)は右を巻いて上る〉

〈暫し長閑な渓流歩き〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈フカ谷随一のダイリュウズノ滝(F4)に出合った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ダイリュウズノ滝すぐ上流部の谷間〉

 

 

 

〈ここは右岸を高巻いた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈イワベンケイ〉

 

 

 

〈険しくなって行くフカ谷を遡る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈F5の直ぐ上流部で大休憩〉

 

 

 

〈F5は流れに足を浸しながら登った〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈大分詰めて来たな、間もなく林道かな!〉

 

 

 

〈ワサビ田跡を登り行く〉

 

 

 

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〈ナツトウダイ〉

 

 

10:45〜10:47 林道(跡)終点

  フカ谷が林道終点に突き当たると、あとは滝をひとつ越えるだけで稜線直下の平穏な森林歩きとなるとの触れ込みであった。突き当たった林道は、道と呼べる状態ではなく、長い間放置されて瓦礫が転がる水路のようになっていた。フカ谷本流からやや東にずれた枝沢で林道に出合ったようであったので、その林道跡を歩いて本流へと戻った。本流に戻って先に進もうとすると、頭上の右手に高い岩の懸崖が屹立していた。フカ谷の流れはその懸崖の左側でゴルジュとなって下ってきていた。そのゴルジュの最奥に斜めになって落ちているF6があった。フカ谷最後の滝であった。ここを越えたところで大休憩を取った。触れ込み通りに、この先は源流部の平穏な樹林帯となるようで、山野草が繁るその樹林の一端といったところであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道跡、嘗て林道に埋められていた水路〉

〈林道跡を本流へと歩く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道跡の上に屹立する懸崖〉

 

 

 

 

〈懸崖脇から本流が流れ落ちるゴルジュに踏み入る〉

〈右奥がフカ谷最後の滝(F6)〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コケイランと共にギンリョウソウが姿を現していた〉

 

 

 

F6の直ぐ上部の休憩場所に咲くコケイラン〉

 

 

 

〈タニギキョウ〉

〈ニシノヤマタイミンガサ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈最後の滝を過ぎると緩やかな源流の森が広がる〉

 

 

                   〈トチバニンジン〉

 

 

11:30〜11:38 太田川源流の碑

  穏やかな源流部の森林を背の低い笹を掻き分けながら抜けて行くと、旧知の太田川源流の碑に出合った。ここまで登って来ると、稜線は目と鼻の先であった。源流の碑でひと休憩の後、直ぐに寂地山と吉和冠山を結ぶ縦走路に突き当たり山頂を目指した。10分も登るとオオヤマレンゲの自生地で、早咲きの花が既に開花していた。今年はサラサドウダンとオオヤマレンゲが一斉に花開いて、耳聡い登山者が随分と押し寄せてきているようで、登山道でも次から次に登山者と行き交うこととなった。山頂部に上がると、サラサドウダンは鈴なり状態であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈太田川源流の碑〉

〈太田川源流の碑の銘板〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山道脇のオオヤマレンゲが早々に花開いていた〉

 

 

 

 

〈天女の舞姿〉

〈これは立派な花になりそうな蕾〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂部に上がるとサラサドウダンが鈴なりであった!〉

 

 

 

12:02〜12:34 吉和冠山(1,339.0m)

  吉和冠山の山頂部はサラサドウダンと共に登山者も花盛りで、大きな団体などは昼食を摂るスペースを確保するのも困難な状況であった。我々は三角点の建つ山頂広場の通路の両側に並んで陣取ってランチとした。下山路が予断を許さぬ世界であったので、早々に昼食を終えて下山の途に就くこととなった。クルソン岩方面と汐谷コースの分岐まで団体登山者の後に付いてゆっくりと下り、クルソン岩の手前の鞍部まで行って国体コースへと踏み入ることとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂北側の懸崖上の展望所から恐羅漢山、十方山方向を望む〉

 

 

 

〈一等三角点の建つ吉和冠山々頂〉

 

 

 

〈山頂部の一際紅いサラサドウダン〉

〈ウリハダカエデ〉

 

 

 

〈大勢の団体登山者の後に続いて下山の途に!〉

〈汐谷への下山路を分かち国体コースへの分岐を目指す〉

 

 

 

〈ここにも立派なギンリョウソウが!〉

〈コバノフユイチゴ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤマボウシ〉

 

 

 

13:17〜13:18 国体コース分岐

    国体コースの取り付きは踏み跡もなく、この辺りがその筈と見当を付けて薮の中に踏み込んだ。地形を観察しながら鞍部へと下り、1,129メートルピークのある尾根へと踏み込んだ。背の低い歩き易い笹原の尾根が続いていたが、この尾根を下り過ぎると潮原温泉へは下れなくなってしまうので、標高1000メートルまで下って方向転換することとなった。斜度が緩くなって、地形は読みづらいところで、ここはコンパス頼みでの進路変更であった。その後2度、3度と現在地確認をしながら進路を変えて、標高906メートルのピークから898.6メートル三角点ピークへと続く尾根に乗っていることに確信を持てるようになった。そうなれば進行も極めて快調になって行った。

 

 

〈この辺りが国体コース分岐の筈、薮へ踏み入る〉

〈この尾根が国体コース、この上が1,129mピーク〉

 

 

 

〈尾根筋の岩門を抜けて行く〉

〈大分下って来た、この辺りから906mピーク方向へ進路変換〉

 

 

 

〈現在地確認をして正しい尾根筋へ身を移す〉

〈正しい尾根筋の乗って快調に下り行く〉

 

 

14:26〜14:30 898.6mピーク

  898.6メートルピークの三等三角点を笹原の中に見付けた時には大きな安堵感を感じた。国体コースはこのピークから更に北に進んで汐谷に下って行くが、我々はここから東側の尾根伝いに潮原温泉方向に下って行く計画であった。この東尾根はやや背の高い笹原で覆われて斜度はやや厳しかったが笹を掴んで下れば何ていうこともなかった。下り始めて直ぐに造林小屋があったのには驚いたが、さらに下ること5分ほどで造成中の林道が見えてきた時にはもっと驚いた。その新設の林道を越えると綺麗に手入れされた造林地で、その中を下ること10分余で汐谷登山道の車道に飛び出した。

 

 

〈898.6mピーク上の三等三角点〉

〈898.6mピーク直下にあった造林小屋〉

 

 

 

〈東尾根を下ること10分弱で造成中の林道に出合った〉

〈地図にない造成中の林道に一旦下りて、更に尾根筋を下る〉

 

 

 

〈よく整備された造林地を下って行く〉

〈里の物音が聞こえ始め、下山口が近いことを気付かせてくれた〉

 

 

14:04 車道出合(汐谷)

  車道に飛び出したのは潮原の廃タイヤ工場からヘアピンカーブを2つほど上ってきたところで、読み通りの地点であった。メンバーの殆どは潮原温泉へと車道を下って行ったが、私はTさんと共に回送用の車を停めてある登山口へと車道を上って行った。

 

 

〈潮原温泉に近い汐谷の車道に出た〉

〈この車道を下れば、直ぐに潮原温泉に出る〉

 

 

〔山行所感〕

  バリエーションルートを歩く吉和冠山への山行は楽しい一日であった。軌跡図を眺めていると、その一日を幾度も反芻することが出来る。曲折する地点でメンバーが考えたこと、下した判断が何であったかが改めて鮮明に蘇って来るようである。反省点も多いが、常にベストを狙って前進しているのが良い。そして大勢では狙った通りのルートを辿ることが出来ていた。見事であった。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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