花の端境期の山を歩く 皿ヶ嶺探索

愛媛県東温市

2014年6月16日(月)  門久単独

 

 

 

 

 

 

〈皿ヶ嶺の森を白く染める満開のヤマボウシ〉

 

 

 

所用で四国へ渡ったこの日の午後、2週間ぶりに好天の皿ヶ嶺を歩いてみました。

初夏の花々がお花畑から姿を消して、花の山も花の端境期を迎えてやや寂しい表情ですが、

細部を観察しながら歩けば何か発見もあるかなと思いつつ、山頂は外しながらも

のんびりと色々な探索も加えながら上林峠を経由して周回してみました。

 

《山行記録》

上林森林公園駐車場13:53・・・・14:03風穴14:14・・・・14:36直登道分岐・・・・15:23ベンチのある休憩所1528・・・・15:45竜神平15:50・・・・16:10三差路・・・・16:29上林峠・・・・16:47林道出合・・・・17:20水の元・・・・1735林道出合・・・・17:40上林森林公園駐車場

〔総所要時間:3時間47分、休憩等:0時間21分、正味所要時間:3時間26分、歩行距離;6.6q、累積標高差:±649m〕

 

13:53 上林森林公園駐車場

  午後の上林森林公園の駐車場には広場への駐車分を含めて10台近い車が停められており、梅雨の晴れ間ゆえか平日にしては山中は賑わっている感じであった。風穴に続く車道を右回りに歩いて登り始めた。杉の木立の下生えの草地は青々をしてきたが、そこを彩る花々は随分と少なくなっていた。やはり主要な花々の端境期を迎えて、やや寂しい感じであった。

 

 

〈晴れた午後ながらも霞む皿ヶ嶺〉

〈上林森林公園の広場〉

 

 

 

〈緑増す林床〉

〈萼が紅いヤマボウシ〉

 

 

14:03〜14:14 風穴

  花の端境期とは言え、この時期には風穴にはヒマラヤの青い芥子(メコノプシス)が咲くので訪ねてみた。風穴の中に5輪、穴の縁に置かれたプランターに一株2輪の花が咲く盛況であった。平日の午後ゆえに登山者の姿はこの辺りにはなく、静かに青い芥子と対峙出来た。また涼風が流れる風穴の周りでは、コンロンソウやクルマムグラなどがまだ綺麗に咲いていた。

 

 

〈風穴に咲くニシノヤマタイミンガサ〉

〈ヒマラヤの青い芥子が風穴の中に5輪、縁に1輪咲く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こちらは風穴の縁で咲いていた〉

 

 

 

〈風穴の中で背伸びしたように咲く青い芥子〉

 

 

 

〈風穴の涼しい風に吹かれてコンロンソウがまだ咲いていた〉

〈クルマムグラ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ウマノアシガタ〉

 

 

 

〈ナルコユリ〉

 

 

14:14 皿ヶ嶺登山口

  風穴を後にして正面登山道を登り始めた。斜面にジグザグを描く登山道に入ると、ギンバイソウやニシノヤマタイミンガサなどの大きな葉でお花畑は埋められていたが、その中で咲いているのは地味なサワルリソウくらいであった。ギンバイソウの蕾はまだまだ硬いようであった。そのギンバイソウが咲き始めるまで、お花畑は開店休業といったところなのであろう。ただ、その開店休業の斜面に一筋の踏み跡が続いていたのでその先を見てみるとバイケイソウの花が群れて咲いていた。前回訪ねた時に地元の登山者から「皿ヶ嶺のバイケソウは蕾までで花は開かないのですよ」と教えてもらったが、この一角だけは別のようであった。

 

 

〈登山道を花を探しながらのんびり歩く〉

〈コチャルメルソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈サワルリソウ

 

 

      〈サワルリソウが今はお花畑の主役〉

 

 

 

〈花の数がめっきり少なくなった登山道〉

〈ギンバイソウが小さな蕾を付けていた〉

 

 

 

〈ハナイカダも実を付けていた〉

〈皿ヶ嶺ではバイケイソウが開花することは珍しいと言う〉

 

 

14:36 直登道分岐

  このところよく登っていた十字峠経由の直登道を右に見送って竜神平への正面道を採った。道は皿ヶ嶺の北面を巻いて緩やかに登って行った。このルートでも路傍に際立った花々はもう見られなくなっていた。それでも草陰やブッシュ、頭上や崖下の森の中などを注意深く観察していると、この時期でも様々な小さな花や花木を見付けることが出来た。森の中を満開のヤマボウシが白く染めているのは見応えがあった。高集積のヤマボウシの花は迫力満点であった。いつも立ち寄るベンチのある休憩所の周りには簾の如きにシロドウダンの花が咲いていた。その他にも多数の花々。それらを追っていると何と時間がかかったことか・・・、直登道分岐から竜神平へ着くまでに1時間10分程の時間を要していた。

 

 

〈直登道の分岐〉

                      〈竜神平への正面登山道を採った〉

 

 

 

〈ヤマアジサイの蕾も膨らんできた〉

〈ウワバミソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈コゴメウツギ〉

 

 

 

〈岩にビッシリと付着したイワタバコ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤマトウバナ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈満開のヤマボウシ〉

 

 

 

 

〈ヤブウツギ〉

〈ナワシロイチゴ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈シロドウダン〉

 

 

 

 

〈ツルアジサイ〉

〈ガマズミ〉

 

 

 

〈コバノフユイチゴ〉

〈ヤマシグレ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈アオテンナンショウ〉

 

 

 

〈ブナの古木〉

 

 

15:45〜15:50 竜神平

  午後4時近くの竜神平には他に登山者の姿はなかった。2週間前に比べて草原の緑はずっと濃くなっていた。湿地性の花々が見られるかなと思い原っぱの中にちょっと足を踏み入れてみたが、まだまだの状況であった。その原っぱの中に異様な花が咲いていた。カンゾウ!どなたかがここに植えておられたようだ。皿ヶ嶺にはやはり似合わない花のようである!? 時間が押していたので早々に竜神平を撤退して先に進んだ。遅い時間であったが、上林峠を経由して水の元まで下ることとした。上林峠への道にコツクバネウツギやタニギキョウなどの小さな花が咲いていた。

 

 

〈竜神平〉

〈草地で繁り始めたハンカイソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈こんな花が咲いていた・・・、ヒメカンゾウ!?〉

〈うろこ雲に覆われた竜神平〉

 

 

 

〈遅い時間ではあるが上林峠へと回る〉

〈クロフネサイシンは実を付けていた〉

 

 

 

〈コツクバネウツギ〉

〈タニギキョウ〉

 

 

16:29 上林峠

  ブナの森の緑も濃くなってきた上林峠を素通りして水の元への道を採った。路傍には終わりかけのフタリシズカやウワバミソウソウなどの地味な花ばかりであった。梅雨の時期で北面から湧き出てくる水が多いようだ。谷間に水音がこだまするように響いていた。渓流部に掛かる度に渓の上方を覗き込んでみたが異常も特別な花々の姿を確認することもなかった。下り行くと上林トンネルの北口から延びて来ている林道に出合った。この林道は長い間人の手が入らず林道跡という風情であったが、この日は「国有林林道維持修繕工事」の看板が出て久々の工事が進行中のようであった。この林道から更に下って天狗の庭に差し掛かり、ちょっと踏み跡などを辿ってみたが特別なものなど見付かる筈もなく、遅い時間だけに急ぎ足で水の元へと下っていった。

 

 

〈上林峠〉

〈フタリシズカ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈オオキヌタソウ

 

 

                   〈トチバニンジン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈懸崖に咲くコガクウツギ〉

 

 

 

 

 

〈ミズタピラコ〉

〈水の元への途中で横切る林道、維持工事が行われていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天狗の庭、今は花の少なく静寂そのもの〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈色付いてきたヤマアジサイ〉

 

 

 

〈アカショウマ〉

 

 

17:20 水の元

  午後5時を大きく回った水の元に登山者の車はなかったものの、水汲みの車が一台停まってご夫婦で沢山のペットボトルに水を詰めておられた。水汲み場の上のお花畑を抜けて杉の木立の中を登って車を停めていた上林森林公園の駐車場へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈水の元の直ぐ上のお花畑も今は花もなく・・・〉

 

 

 

〈水の元〉

 

 

17:40 上林森林公園駐車場

  午後6時前の上林森林公園の駐車場にはわが愛車が残っているだけであった。周囲の植え込みには、植生のウツギ類やツツジが如何にも梅雨の最中ですよといった表情で咲いていた。荷物を片付けて早々に山を下った。

 

 

〈広い駐車場に一台だけが残っていた〉

〈植生のハコネウツギ〉

 

 

〔山行所感〕

  梅雨の晴れ間に花の端境期の皿ヶ嶺を歩いた訳であるが、ヒマラヤの青い芥子を除いてこの山を象徴するような花々の姿はなかったが、山中をよく観察するとこうした時期にも沢山の種類の花々が咲いたり、咲く準備をしていた。流石に「花の山」と言われるだけの山であると改めて感心した。今回もいつもながらの急ぎ足での山行であった。もっと時間を掛けて色々と探索しながら歩いてみたいとこれもいつもながらに思ったところである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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