ガスの中を紅葉の山頂部へ 石鎚山(1,982m)

愛媛県西条市・愛媛県上浮穴郡久万高原町

2014年10月4日()          チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈今年も四国で最も早い紅葉に彩られた石鎚山・天狗岳〉

 

 

 

台風18号が南海上から日本列島を窺っており、日曜日には四国もその影響が必至との予報に

ぞの前日の土曜日にもう山頂部の紅葉が見頃を迎えているという石鎚山を訪ねることとした。

当日の天気予報も悪くはなかったので、2年振りに訪ねる石鎚山の紅葉への期待に心躍った。

しかし、訪ねてみると自然の営みはそんなに単純な筋書きに沿ったものではなかった。

 

《山行記録》

土小屋(10)6:41・・・・7:131ベンチ7:17・・・・7:282ベンチ7:32・・・・7:523ベンチ(東稜基部)・・・・8:27二の鎖小屋8:30・・・・8:58弥山9:07・・・・9:24天狗岳(1,982m)9:31・・・・9:38南尖峰・・・・10:02墓場尾根10:14・・・・10:34南尖峰10:37・・・・11:01弥山11:03・・・・11:25二の鎖小屋・・・・11:533ベンチ・・・・12:122ベンチ(昼食)12:30・・・・12:391ベンチ・・・・13:14土小屋(10) (18,765)

〔総所要時間:6時間33分、昼食・休憩等:1時間02分、正味所要時間:5時間31分、歩行距離:10.7q、累積標高差:±1,087m〕

 

 6:41 土小屋

  前日の夕刻に広島を発って、ガスに巻かれた瓶が森林道経由で午後11時過ぎに土小屋に到着し朝まで車中泊を決め込んだ。早朝の土小屋は相変わらず濃い霧に包まれていた。朝食を摂ってから出発したが、途中の第1ベンチを過ぎたところで一時南方向の景色が開けたが、直ぐにまたそれも霧に閉ざされて、道中ずっと霧の中であった。第3ベンチまで石鎚山の姿を見ることはなかった。

 

 

〈濃い霧に包まれた朝の土小屋〉

〈霧のシコクシラベの登山道を行く〉

 

 

 

〈厚い霧の層から希望の光は洩れてくるのであるが・・・〉

〈登山道はすっかり秋の風情〉

 

 

 

〈第1ベンチ〉

〈第1ベンチを過ぎた辺りで南の眺望が一時開けた〉

 

 

 

〈石鎚山の岩峰は姿を現さず〉

〈リンドウも日射しがなく花弁を閉じたまま〉

 

 

 

〈アキノキリンソウ〉

〈ヒヨドリソウ〉

 

 

 

〈第2ベンチ〉

〈霧は濃くなるばかり・・・〉

 

 

 7:52 第3ベンチ(東稜基部)

  計画では第3ベンチから東稜コースに入って、ツツジの紅い紅葉を楽しみながら南尖峰を目指す積もりであったが、濃い霧の中で山の姿を見ることも出来ないのでそれは諦めて、二の鎖小屋経由の一般ルートを採ることとした。天気が回復すれば、下山時に東稜ルートを採れば良いことであった。北壁下の巻き道を行っていると、俄かに頭上の霧が晴れ始めて、紅葉に彩られた天狗岳の北壁も姿を現してくれた。なかなかに期待も持てる色合いであったが、ちょっと油断をしている間にその景色もまた霧に消された。

 

 

〈第3ベンチで東稜を登ることを諦める〉

〈ガスの中ながら。黄色く紅葉したブナが輝く〉

 

 

 

〈行く手の尾根筋の上空が俄かに晴れてきた〉

〈ミソガワソウ〉

 

 

 

〈崩落する石鎚山北壁の一画の霧も晴れて来たようだ!〉

〈矢筈岩も姿を現してきた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスが晴れた天狗岳の北壁を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈なお霧立つ東稜辺り〉

 

 

 

 8:27〜8:30 二の鎖小屋

  建設中の二の鎖小屋に着く頃には、霧は山の景観を開いたり隠したりしながらも北壁や三の鎖辺りの山肌が見える時間帯が多くなっていた。山頂から下山してくる登山者の情報では、山頂の眺望は絶好とのことで、先への確実な期待感が高まった。この日は鎖ルートは採らず、紅葉に彩られた巻き道ルートを採った。最後の長い桟道を登って行く途中に、山頂直下に拡がる広大な雲海が目に飛び込んきた。弥山山頂直下まで登ると、西側の西ノ冠岳から二ノ森方面の北面にこれまた雲海の広がる美しい眺望を得ることが出来た。

 

 

〈二の鎖小屋辺りは晴れてきた!〉

〈建設中の二の鎖小屋〉

 

 

 

〈霧が立ち昇る石鎚山北壁〉

〈三の鎖辺りは晴れてきた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ガスが晴れた北壁〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉進む北壁直下の樹林〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉に包まれた巻き道の桟道を登る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雲海に瓶ヶ森の頂上部が浮かぶ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西ノ冠岳、二ノ森の北面にも雲海が広がっているようだ!〉

 

 

 

 8:58〜9:07  弥山(1,972m)

  例年通りであれば、この日の弥山山頂は数多の紅葉狩りの登山者で埋まる筈であるが、午前9時前の時間帯ではまだ登山者の数は少なかった。眼前には見事に紅葉の衣を纏った天狗岳が屹立していた。その背後には雲海が滝雲となってダイナミックにうねっていた。台風接近中の難しい天気の日であったが、こんな日ならではのダイナミックな展開であった。移ろい易い天気故に、ここでのんびりしている訳にも行かず、更に天狗岳、南尖峰へと転進することとし、時折ガスが巻く岩の稜線を辿って行った。

 

 

〈弥山に立つ石鎚神社頂上社〉

〈雲海の端は東稜に落ちる滝雲となっていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈山頂部は晴れていて紅葉した天狗岳を見ることが出来た〉

 

 

 

 

〈北壁の紅葉〉

〈霧に隠れる矢筈岩辺り〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西ノ冠岳〜二ノ森の間に雲海がこぼれ落ちる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈天狗岳への尾根筋から見る南壁の紅葉も見事であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ツツジの紅葉に彩られた天狗岳山頂、背後は南尖峰〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉を纏った南尖峰、背後は瀧雲に弄ばれる岩黒山〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰の北壁を風に運ばれたガスが駆け上がって越える〉

 

 

 

9:38 南尖峰(1,982m)

  天狗岳にはきちんと立ち寄ってから南尖峰へ。狭いところなので東稜から登ってくる登山者や、墓場尾根から戻って来た人達などで混雑していた。ガスの流れが濃くなってきたようなので、取り急ぎ墓場尾根へ下ることとした。出来ればガスが空いている間に墓場尾根の写真を撮っておきたかったのであるが、南尖峰から下り始めた頃にはガスは空いていたのだが、下る間にガスが濃くなって忽ちにガスに巻かれてしまった。10分間ほど墓場尾根の岩の上で霧が晴れるのを待ったが一向に晴れる様子はなかった。諦めて南尖峰に戻ったが、墓場尾根だけでなく石鎚山の一帯が完全にガスに巻かれてしまっていた。帰路に東稜ルートを辿る気も失せ、弥山へ戻って一般ルートを下ることとした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰から天狗岳を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈南尖峰の頂で憩う登山者〉

 

 

    〈南尖峰は素通りして墓場尾根へと下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈墓場尾根に到達したものの、ガスに巻かれて眺望厳しい〉

 

 

               〈大砲岩もガスに霞む〉

 

 

 

〈墓場尾根の眺望を諦めて引き返すことに・・・、残念!〉

〈天狗岳の山頂もガスに包まれた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ツツジの紅葉に霧の雫が付着する〉

 

 

   〈ガスを押して弥山からやって来る登山者〉

 

 

11:01〜11:03 弥山

  弥山へ戻ってみるとガスに包まれた山頂広場に数多の登山者の姿があった。例年通りの人出のようであった。下山する道でも、次から次へと登って来る人達と擦れ違った。山頂に果たして全員が身を置くことが出来るかどうかと心配になる程の人達であった。その間、天気は好転する素振りは一切なく、今登って行っている人達には気の毒な天気と言えた。我々は第3ベンチで昼食を取る積もりで下って行ったが、そのベンチが霧の雫でべっとりと濡れており、とても腰を下ろす気にはならず、更に下って第2ベンチまで辛抱することとした。

 

 

〈弥山の山頂は紅葉狩りの登山者で溢れていた〉

〈二の鎖小屋付近〉

 

 

 

〈まだまだ登山者の列が続く北壁下の登山道〉

〈イヨフウロ〉

 

 

12:12〜12:30 第2ベンチ

  第2ベンチは雲海のない南に面しているせいか、ベンチは乾いていた。ここで遅くなったランチタイムを取った。霧は相変わらず濃くなるばかりで、もう石鎚山の山稜を仰ぐことは期待出来なかった。食後は、ガスに巻かれた登山道を足早に土小屋へと下るのみであった。

 

 

〈第2ベンチまで下りて、乾いたベンチでランチタイム〉

〈霧は濃くなるばかり・・・〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この案内板は朝方も昼過ぎもずっと霧の中〉

 

 

    〈雨が降らないのに水溜まりが出来る!〉

 

 

13:14 土小屋

  6時間半余の山行を無事に終えて土小屋へ下山した。朝方に倍する以上の濃い霧の中であった。登山支度を解いてから、帰路は石鎚スカイライン経由としたが、ドライブウェイを走りながら石鎚山を見上げると、ガスで閉ざされているとばかり思っていた山体が見事に姿を現していた。移ろい易い山の天気である、我々の下山と共に天気に俄かに好転したようであった。

 

 

〈一際霧が濃くなっていた土小屋〉

〈石鎚スカイラインから仰ぐ石鎚山、山上は晴れてきたようだ!〉

 

 

〔山行所感〕

  紅葉の石鎚山に移ろい易い天気の下で登ったのは初めてのことであった。台風が接近中の難しい日であったが、霧と雲と紅葉の山の織りなす絶妙の景観を目にすることが出来て満足出来た。欲を言えば、墓場尾根の景観が開いておればもっと良かったのであるが、こちらは残念であった。この日の天気は朝方により早く動き始めた登山者にはより良き眺望を齎してくれたようである。「早起きは三文の徳」。前夜に土小屋に着くのであれば、やはり山頂で御来光を拝むくらいの早出の意気込みが必要なのであろう。心すべきことである。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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