紅葉の散る山稜を歩く 高杉山(1,148.6m)・天狗石山(1,191.8m)・三ツ石山(1,163.4m

広島県山県郡北広島町・島根県浜田市

2014年10月30日(木)     チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈高杉山々頂から紅葉した東面と大暮谷を望む〉

 

 

 

西中国山地の深まる秋を楽しむべく、高杉山を中心にした山域を訪ねた。

5年ぶりに高杉山東面の「癒しの森」のブナ林の美林を歩きたいとの企図があったのであるが、

訪ねてみると山の様相は随分と変わっており、想いとは異なる山行となったのではあるが、

この山域が持つ多様な側面を存分に楽しめたように思う。

 

《山行記録》

深山10:14・・・・10:16林道細見大塚線・・・・10:47作業道分岐・・・・11:14集材路分岐(分岐不明瞭)・・・・11:33湧水ヶ所入口(50m)11:35・・・・11:36湧水ヶ所11:44・・・・11:47地下水ヶ所11:49・・・・12:06尾根道出合・・・・12:24高杉山(1,148.6m)13:04・・・・13:22「地下水ヶ所400m」の標識・・・・13:33ホン峠・・・・13:44天狗石山西尾根出合・・・・14:06天狗石山(1,191.8m)14:10・・・・14:19林道出合・・・・14:23キナイ原分岐・・・・14:30広場14:35・・・・14:48三ツ石山(1,163.4m)14:52・・・・15:06林道出合・・・・15:14キナイ原分岐・・・・16:10天狗橋(天狗石山荘)・・・・16:16深山 

〔総所要時間:6時間02分、昼食・休憩等:1時間05分、正味所要時間:4時間57分、歩行距離:134q、累積標高差:±925m

 

10:14 深山

  山行の出発点は大暮谷の最奥の集落である深山(みやま)。なかなかに良い駐車場所がなく、深山の尾関神社近くの路側のスペースに何とか愛車を停めることとした。天然記念物のツガの古木が繁る尾関神社に参拝してから山行を開始した。深山から高杉山の東面を巻いて細見まで延びている林道細見大塚線に入った。一般車の通行は制限されているようで、車が走って来る心配のない林道である。路傍の林の樹々は所々紅葉して美しかった。晴れ渡った空の下、秋色の阿佐山や高杉山などの山々も望めて林道歩きの単調さを和らげてくれた。

 

 

〈深山の尾関神社〉

〈林道細見大塚線への入口〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉が眩しい林道細見大塚線を暫し辿る〉

 

 

   〈樹林の中はなかなかの色合いであった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈林道から阿佐山の雄姿を仰ぎ見る〉

 

 

 

 

〈林道を上りカーブを回り込むと天狗石山が姿を現した〉

〈好天下、陽光に輝く紅葉〉

 

 

10:47 作業道分岐

  舗装道路の林道を約30分歩いたところで右手に作業道が分岐している。入口に「モデル水源林」の略図が掲げられている。この辺りから奥が「阿佐山モデル水源林」に指定されているようである。作業道に入ると直ぐにゲートがあり、そこを越えるとかつては気持ちの良いダートの道が続いていたのであるが、5年ぶりに訪ねた今回はその道路は背丈を超えるススキに覆われており、そのススキを掻き分けながら進んでいく難行となった。谷の最奥までその作業道を行くと、作業道が南に方向方向転換する所から右に鋭角に分岐する集材路が谷の奥に向かって延びている筈であったが、その入口が直ぐには分らなかった。5年の間にこの集材路はブッシュに埋もれていたのであった。何とか集材路跡を見付けて辿って行ったが、荒れ放題で完全にブッシュ化したところもあり進行に難渋した。それでも20分ほどで「湧水ヶ所」の入口に到達したので、ここで荒れ果てた集材路を歩くことを諦めて、谷間の湧水地を訪ねてから、そのままブナ林の林床のヤブを分けて高杉山の北尾根に上がることとした。高杉山東面の「癒しの森」を抜けるルートからは外れてしまうが、こちらの方が断然に歩き易いルートと言えた。20分程の薮漕ぎで尾根道に出て、高杉山の山頂へと歩を進めた。

 

 

〈林道から作業道が分れる〉

〈作業道入口のゲート、背後の山は高杉山〉

 

 

 

〈ススキの繁る作業道〉

〈高杉山の東面は紅葉のピークが過ぎた直後のよう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高杉山東面を望みながら谷の奥へと進む〉

 

 

 

〈完全にススキに埋もれた作業道〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈谷筋まで進むと、一際紅葉が映える一画があった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヤブ化した高杉山へ続く集材路入口〉

〈集材路は荒れ放題〉

 

 

 

〈ブッシュに埋もれた集材路〉

〈深い森の奥のブナ〉

 

 

 

〈「湧水ヶ所」への入口〉

〈湧水ヶ所:樹の根元から水が湧き出す〉

 

 

 

〈道のない森の中に立つ道標〉

〈「地下水ヶ所」:岩盤の下から水の湧き出す音が聞こえる〉

 

 

 

〈荒れた集材路に嫌気して、樹林の中のヤブを登って行く〉

〈樹林で出会ったミヤマシキミ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈美しいブナ林を登り行く、尾根筋は近い!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈黄金色に紅葉したブナ〉

 

 

 

 

〈高杉山の北尾根に出た〉

〈高杉山北尾根に残っていた紅葉〉

 

 

12:24〜13:04 高杉山(1,148.6m)

  高杉山北尾根まで上がると、もうその辺りから山頂部にかけての紅葉は終わっていた。高杉山の三角点からちょっと外れた展望岩に上がると、紅葉前線はずっと下の大暮谷近くまで下っているようであった。高杉山々頂でランチタイムとした。西側のユートピアサイオトスキー場の最上部の芝の広場で弁当を広げた。展望岩からも、スキー場の広場からも、西中国山地の名峰群の大眺望が開けていた。この眺望が高杉山の魅力と言える。食後は時間が許せば阿佐山方面に足を延ばすこととして天狗石山へと向かった。北尾根に引き返してホン峠まで下り、そこから天狗石山の西尾根に登り返してから天狗石山へと歩を進めた。ホン峠で少しばかり紅葉を見ることが出来たが、天狗石山の山域にかかるともうブナ林は完全に葉を落としており、下生えのクロモジの黄葉だけが目立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高杉山々頂直下のブナ林〉

 

 

                    〈高杉山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高杉山々頂から毛無山方面を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈高杉山々頂から西中国山地の名峰群を眺望する〉

 

 

 

 

〈高杉山々頂の高み〉

〈準備整ったスキー場のりフトの先に才乙の集落を望む〉

 

 

 

〈リンドウ〉

〈高杉山を後にして天狗石山を目指す〉

 

 

 

〈高杉山北尾根から天狗石山を望む〉

〈高杉山北尾根に立つ道標、地下水ヶ所までは薮漕ぎである〉

 

 

 

〈ホン峠〉

〈ホン峠付近の紅葉〉

 

 

 

〈天狗石山西尾根に出合う〉

〈天狗石西尾根出合から高杉山を振り返る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈紅葉したクロモジの下生えが見事な天狗石山のブナ林〉

 

 

 

14:06〜14:10 天狗石山(1,191.8m)

  天狗石山の山頂部の岩場の樹々も完全に葉を落としていた。登り行く登山道から山頂の展望台が見えるのはこの時期からで新鮮な景観であった。山頂に佇むこと数分で先に進むこととした。既に午後2時を回っており、日の短いこの時期ゆえにここから阿佐山を回って明るいうちに深山に下ることは無理であることは自明のことであった。そこで三ツ石山まで足を延ばしてから引き返してキナイ原から林道を歩いて深山へ下ることとした。天狗石山東面のブナ林を抜けて鉄塔群が点在するキナイ原に出て、ススキの中に延びる車道を辿った。車道はキナイ原の真ん中辺りでススキの原の中に開けた広場に出てその先に道は消えていた。三ツ石山への山道がその広場への入口の左手からススキの原の中に延びていた。ススキ原は直ぐに尽きて、湿っぽい杉林の中へと入って行った。平らかな林の中を進んで行くこと10分程で三ツ石山の山頂のポールが目に飛び込んできた。

 

 

〈樹々が葉を落とし、天狗石山々頂の展望台が岩場越しに望める〉

〈天狗石山々頂の三等三角点〉

 

 

 

〈天狗石山々頂からキナイ原を望む〉

〈天狗石山頂からキナイ原へと下る〉

 

 

 

〈キナイ原側の天狗石山登山口〉

〈キナイ原〉

 

 

 

〈ススキ原の中の一本道を行く〉

〈キナイ原から天狗石山頂を振り返る〉

 

 

 

〈キナイ原の広場、駐車場に利用しているのであろうか?〉

〈登山道は広場手前のこのアンテナの足元から延びている〉

 

 

 

〈三ツ石山へはススキを掻き分けて進む〉

〈草原を抜けると湿っぽい樹林の中の道となった〉

 

 

14:48〜14:52 三ツ石山(1,163.4m)

  三ツ石山々頂の杉林を中心とした雰囲気は天狗石山や高杉山のそれとは全く違っていた。偉大な阿佐山の山域に入ってきたことを感じさせてくれた。もう10年くらい阿佐山の山域を歩いておらず、この日もそこに入って行く時間的な余裕がなくなったが、また近いうちに歩いてみたくなった。ともあれこの日はキナイ原へ引き返して、深山へと下る林道を歩いた。林道を下りながら地形図を見て、キナイ原に引き返すことなどせずに、三ツ石山の山頂からヤブ漕ぎをして林道に直接下りてくる選択肢があったことに気付いた。時既に遅しではあったが、その方が格段に近道であることは明白であった。約1時間時折ショートカットなどをしながら林道を下った。

 

 

〈阿佐山への縦走路上にある三ツ石山の山頂〉

〈山頂のブナの樹〉

 

 

 

〈三ツ石山の山域は山深い雰囲気の杉の樹林帯〉

〈登山道は苔の道〉

 

 

 

〈キナイ原のススキの原に戻った〉

〈キナイ原分岐から深山に下る林道〉

 

 

 

〈紅葉前線まで下ってきた〉

〈紅葉した森の中を下り行く〉

 

 

 

1時間程の林道歩きが続く〉

〈天狗石山荘まで下ってくると深山は近い〉

 

 

16:16 深山

  6時間余の山行を無事に終えて深山へ下った。この日は山中で誰にも会うことはなかった。人気を感じたのは、林業の作業中のチェーンソウの音を聞いた時だけであった。夕暮れに近く陽が西に傾き日陰となった大暮谷川の沿岸は紅葉に包まれていた。

 

 

〈深山に無事下山〉

〈紅葉した大暮川〉

 

 

〔山行所感〕

  紅葉を求めての山行であったが、紅葉前線は西中国山地の谷間まで下っており、全般的には紅葉の散った山稜歩きといった風情であった。高杉山東面の「癒しの森」をメインに据えよう企図したが、悪路に阻まれてその山域に入ることが出来なかった。もっとも、その森もすっかり葉を落としていたかも知れない。結果的に、高杉山東面と山頂、天狗石山、キナイ原、三ツ石山といった山域を歩いたが、各ポイントともそれぞれ個性を持っており、大変に多様な山容を楽しことが出来たように思う。阿佐山、大暮毛無山を含めて、この山域の個性ある山々を引き続き愛しんで行きたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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