雪崩講習会に参加 深入山(1,152.7m)

広島県山県郡安芸太田町

2015年1月7日(土)〜8日()    門久が参加

 

 

 

 

 

 

〈吹雪の中、雪崩のデブリから掘り出した埋没者を安全地帯へと搬出中〉

 

 

 

2月7日(土)・8日()の二日間、深入山で開かれた雪崩講習会に参加した。

2週連続の深入山となったが、今週は頂上は目指さずに、専ら麓のゲレンデで実技、実地訓練に取り組んだ。

随分と冷え込み、二日目には吹雪になるなど厳しい条件下での講習ではあったが、

こうした機会ではないと仲々経験出来ない多くの事項に取り組めて、得るものの多い二日間となった。

 

主な講習内容

27日(土)  12001530 実技講習 @積雪断面観察、A弱層テスト、B掘りだし訓練(ビーコンなしでのコンパニオンレスキュー)

           19002100 机上座学 @地形と行動判断、Aコンパニオンレスキュー、B質疑応答

           21002300 懇親会

28日(日)   8:001200 実践講習 @ビーコン捜索(単数・複数捜索―発見―掘出し)、Aプローブ捜索

           13001500 実践講習 @コンパニオンレスキュー(ビーコンあり)、A埋没体験とスカッフ&コール

 

 

【第1日(27日(土)】

   午前9時にJR山陽線宮内串戸駅に集合して、同じ講習に参加する4人のメンバーと共に車で会場となる深入山へと赴いた。参加した講習は労山中国地方協議会の「雪崩事故防止講習会」で、参加した受講生は岡山、広島の両県からの11名であった。正午からの簡単な開講式のあと、早速に屋外に出て実技講習が始まった。先ずは積雪断面観察や弱層テストといった課目で、雪をしっかりと観察した。弱層テストでは、各種のテストに取り組んでみたが、あの白い雪の中には意外にも沢山の層があり、その中に雪崩の起点となる層があると思うとやはり不気味な存在でもあるとも思った。午後のセッションの最後にそんな雪を手で掘って埋没した人の救助の訓練を行ったが、雪はとても手で掘れるものではないことを知った。雪山に入る時には、シャベルは必携であると学んだ。

 

 

〈「深入山いこいの村ひろしま」の研修室〉

〈実技、実践講習が中心、早速に屋外のゲレンデへ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈緩斜面を掘って積雪断面観察を行う〉

 

 

 

 

〈深さ毎の雪の温度を計測する〉

〈雪の層毎の堅さを確認中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈円柱テストで弱層テストを実施〉

〈シャベルコンプレッションでの弱層テスト〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈エクステンデットコラム(広幅角柱)テストに備えて角柱を掘りだし中〉

 

 

 

  1日目の午後のセッションを終えて、次の夜のセッションまで時間が十分にあったので、日課のウォーキングも兼ねて宿舎の周りや深入山のゲレンデを散策してみた。夕刻が迫る頃で、山行の人達や雪遊びの家族連れも引き上げた直後で、たっぷりと雪の積もったゲレンデは静寂そのものであった。深入山の中腹のテレビアンテナまで登って行ってみた。

 

 

〈雪の覆われた「深入山いこいの村ひろしま」の周辺〉

〈午後の講習を終えて深入山のゲレンデを散策〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈恐羅漢山、砥石郷山方面は雲の中〉

 

 

 

〈中腹のアンテナ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈深入山の斜面にはボーダーが描いたトレースが残る〉

 

 

 

【第2日(28日(日)】

  2日目の天気予報は不芳であったが、やはり朝から雪が舞っていた。午前のセッションはやはり屋外のゲレンデでビーコンとプローブを使った捜索訓練であった。先ずは受講生一人づつで埋没したビーコンを探し出すビーコン捜索のタイムトライアル訓練。5分以内で捜し出すという条件が受講生には重圧であった。その後はプローブを使った各種の捜索方法を学び、最後に横一例で40p角の捜索を行うフォーマルプロービングに取り組んだ。この頃になってゲレンデは吹雪になり、昼食を挟んでの午後のセッションになっても雪は弱まる気配がなかった。

 

 

 

 

 

 

 

〈宿舎から見た雪の舞う朝の深入山〉

 

 

 

 

〈ビーコン捜索(単数)のシーン〉

〈捜し当てた埋没場所をプローブで捜索中〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈横一列で40p角のプローブ捜索の訓練〉

 

 

午後のセッションはコンパニオンレスキュー。雪崩に巻き込まれて埋没した仲間をグループで救出する訓練であった。我らのグループがまず最初に行うことになったが、初めての体験で何とか終えることが出来たものの、数多の酷評を頂くところとなった。この酷評を頂くところが大切な講習の狙い目で、2番手がそれらを乗り越えて見事なパフォーマンスを見せることとなった。最後に希望した2人を雪に埋める埋没体験。雪に埋もれた人が大声で叫んでも、地表にいる捜索隊にはほぼ何も聞こえないことがよく分った。最後はブリザードの中での訓練となったが、ほぼ予定された課目をこなして無事に講習を終えることが出来た。

 

 

〈山域は猛烈な吹雪となってきました〉

〈コンパニオンレスキューで埋没者をデブリから掘りだしています〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈埋没体験で希望者を雪に埋めています〉

 

 

 

〔山行所感〕

  2日間の講習を終えて最後に受講証書を戴いた。そこに曰く。「この知識と技術を生かして安全登山をより一層追求してください」。今回の講習により得たものは、この登山の安全への思いを深くしたことと装備の重要性を知ったことであった。雪山の三点セット「ビーコン+プローブ+シャベル」がなければ、ほぼ捜索、救助はお手上げだ。だがこれらは決して安くない。それが今は問題だ!

 

 

 

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