北面のブナ、ミズナラの古木の間を逍遥する 臥龍山(1,223.4m)

広島県山県郡北広島町

2015年2月15日(日)   月光さん+チャコ&門久

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山からブナの巨木の森を抜けて下る〉

 

 

 

写真愛好家の友人を案内して臥龍山の北面を歩いてきた。

たっぷりと積もった雪の山を思う存分に歩いて雪景色を楽しみながら写真に納めようというのが今回の山行の趣旨であった。

千町原から臥龍山に登るのは6年振りだったので、馴染みの山ではあるものの今回はとても新鮮に感じた。

 

《山行記録》

町道十字路9:28・・・・9:39千町原登山口・・・・9:59渡渉点10:00・・・・10:05衣類調整10:08・・・・10:39衣類調整10:44・・・・11:17菅原林道終点11:19・・・・11:37臥龍山(1,223.4m)(昼食)12:32・・・・12:53西峰(天望岩)13:00・・・・13:31菅原林道出合13:37・・・・14:25渡渉点14:27・・・・14:46千町原登山口・・・・15:00町道十字路 (10,119)

〔総所要時間:5時間32分、昼食・休憩等:1時間21分、正味所要時間:4時間11分、歩行距離:6.9q、累積標高差:±529m〕

 

 9:28 町道十字路

  かきつばたの里に近い町道の十字路の除雪されたスペースに車を停めさせてもらった。この日の朝は他に車はなく停められたのは我々の車だけであった。登山支度を整えてから雪に覆われた町道を歩いて千町原登山口へと向かった。たっぷりの雪で足があまり沈まなかったので壺足で歩いた。千町原登山口から眺める臥龍山には雲が垂れこめており、山頂部はガスに包まれているようであった。天気予報は好天を約束していたのだが、そこまで芳しくはないようであった。千町原には前日に踏まれたものであろうか、しっかりとしたトレースが山へと延びていた。

 

 

〈車を停めた町道十字路から千町原方面を望む〉

〈千町原登山口から雲が垂れこめる臥龍山を仰ぐ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北東の方角に青空が覗いていたのが唯一の救い〉

 

 

 

 9:59 渡渉点

  千町原登山口から20分ほど山に向かって歩いて行くとウマゴヤ谷を流れる渓流に出合った。先行していた2名の男性登山者が渡渉するところであった。我々も続いて渡渉した。渓流を渡ると臥龍山北面の山域に踏み込むこととなる。ここにもしっかりとしたトレースが延びており、我々は壺足のまま登って行った。暫くはミズナラを中心とした森であった。枯れ木に雪が積もり、いろいろな物に似たオブジェとなっていて楽しませてくれた。上空は徐々に青空となってきて、雪の森をより美しくしてくれた。登って行くに従って斜度が増してきて、林相もブナの森へと変わって行った。ブナの古木も多く、それらを追いながら登って行くといつしか菅原林道の終点部へと飛び出した。渡渉点から1時間17分の時間を要していた。写真タイムをかなり取った結果である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ウマゴヤ谷ルートにはしっかりとしたトレースがあった〉

 

 

 

〈ウマゴヤ谷の渓流を渡る先行の登山者〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雲中の枯木のオブジェが何かを語っているよう・・・!〉

 

 

 

〈ミズナラの林の上空が晴れてきた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈登山者が去った雪原は野兎達の運動場のよう〉

 

 

      〈枯れ枝に雪を抱きて・・・、春を待つ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの古木が林立する尾根筋を登り行く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈老木も健気に枝を伸ばす〉

 

 

 

11:17〜11:19 菅原林道終点

  菅原林道は厚い雪に覆われており、終点部にある雪霊水の汲み場もその雪に埋没してしまっていた。早々にその終点部を後にして山頂へと向かった。暫くはちょっと斜度のきつい斜面が続くのであるが、厚い雪面にはっきりと刻まれたトレースをキックステップで登って行っていると、さほど斜度を感じることがなかった。頂上部は少し前までガスに包まれていたが、我々が山頂に近付いて行く頃にはそれは晴れた。山頂部の灌木にはその置き土産の新しい霧氷が付き、樹々が淡い乳白色を帯びていた。驚いたことに、その霧氷は山頂部に陽光が一瞬射すと、幻のように瞬く間に消えてしまった。平生であれば、菅原林道終点から10分ほどで山頂に着くのであるが、霧氷見物などで時間を喰って2倍近い時間をかけての到着となった。雪のシーズンではこの日初めて山頂まで壺足で登り切った。

 

 

〈菅原林道の終点を通過する〉

〈「雪霊水」の水汲み場は完全に雪の下〉

 

 

 

〈臥龍山々頂はまだ薄曇り〉

〈山頂直下の樹木に霧氷がついていた!〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈真新しい樹氷が付着した枝〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ブナの古木も霧氷の衣を着たようだ〉

 

 

 

 

〈山頂はもうすぐだが、霧氷見物でなかなか到達出来ず!〉

〈樹間から八幡の集落を望む〉

 

 

11:37〜12:32 臥龍山(1,223.4m)

  臥龍山々頂で最も驚いたのは、2メートルを超える高さのある大岩が殆ど雪に埋もれていたことであった。今年の雪の多さを想像出来るかと思う。先行していた男性2人組は猿木峠方面へ去った後で、山頂は我々が独占する形であった。山頂部南側の雪面が見事に踏み固められていたので、そこで昼食を摂ることにした。その頃になって、山頂部にも青空が広がってきて陽光に照らされ始めた。陽光に照らされた山頂部は、どこを見ても絶景であった。我々が昼食を始めた頃に、1組のご夫婦が千町原方面から登って来られ、山頂大岩の傍で昼食を摂ってから、我々よりも一足早く西峰方向へと発たれた。我々も、その後を追うように広々とした稜線部の雪原にスノーシューやワカンを履いて踏み出した。

 

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山々頂の大岩は雪に埋もれていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈美しい雪景色に囲まれて山頂でランチタイム〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈青空の下、溜め息も出る雪景色〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈どちらを向いても絶景が広がる臥龍山々頂〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈昼食後、山頂部の雪原を渡って西峰へ向かう〉

 

 

                  〈ミニ・モンスター〉

 

 

 

〈靄の先に深入山が潜む〉

〈臥龍山々頂部を背に西峰へと向かう〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈臥龍山の上空は好天気に・・・!〉

 

 

 

12:53〜13:00 西峰(展望岩)

  我々に先行していたご夫婦は西峰のピークの手前で北へ踵を変えて下って行かれていた。我々は展望岩のある西峰のピークまで足を延ばした。展望岩は厚い雪の下で、その高みはまるで雪原のような小高い丘になっていた。そこからは聖湖やその後背の山々などの絶景が望める筈であったが、この日は濃い靄に巻かれて眺望は殆ど効かなかった。早々に西峰を後にして、その北面斜面を千町原へ向けて下って行くこととした。北面には広々とした緩斜面が広がっており、ブナの古木が多い森となっていた。それらの古木を巡りながら、気持ち良く下って行った。菅原林道に出合うまで30分間程もブナの森を逍遥したが、ここのブナの古木、巨木群は特筆ものだと感じた。雪の季節でなければ、なかなか出逢えない樹々ではあるが、また訪ねてみたくなった森であった。

 

 

〈西峰のピーク〉

〈選手宣誓のオブジェ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈雪に埋もれた展望岩からの眺望も春霞()の中〉

 

 

 

 

〈西峰のピークから北方向に下るこの斜面を下ることに・・・〉

〈無垢の雪原が広がる斜面〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈広々とした雪原を気持ち良く下る〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈巨木たちの競演が始まった〉

 

 

    〈はっきりと目を開いた人面のフィギャー〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈「三重連」と名付けたブナの巨木群〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈豊かなブナの森に冬の日射しが差し込む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈獣の足跡の続く森〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈冬日の美しさに暫し足を止めた〉

 

 

 

 

〈この山域のブナ林の見事さに改めて感服した〉

〈雪が消えれば入り難い森の歩行に満足する!〉

 

 

13:31〜13:37 菅原林道出合

  菅原林道はまるで穢れのない雪の帯で、それが臥龍山の北面を巻いて延びていた。出合ったところはお馴染の林道脇に立つブナの巨木の直ぐ西側で、そこから北へ下っている尾根筋にまた入って千町原へと下って行くこととした。西峰手前から北へ進行方向を変えておられたご夫婦も、我々と同じ狙いのようで、ひと足早くこの尾根筋に踏み込んでおられた。ただ、ここは広い尾根で、我々はお二人のトレースを追うようなことにはならず、尾根筋に別のトレースを刻んで下って行った。下って行くに従って、ブナが少なくなって、ミズナラを中心にした森へと変わって行った。この尾根筋の末端部まで下ってくると沢が入り組んできて複雑な地形となり、そこに踏み入って難渋する危険性があるが、最後にちょっと迷いかけたものの、直ぐに尾根上に上って進路を確かめて、目標としていた朝方の渡渉点の直ぐ下流部に上手く出ることが出来た。その渡渉点へ回り込んでも良かったのだが、まだ下流部にも渡渉出来る所があるだろうと暫くウマゴヤ谷の渓流の左岸に沿って下って行った。見込み通り直ぐに新しい渡渉点を見付けることが出来て岸へ渡り、直ぐに朝方辿ったトレースに出合うことが出来た。千町原登山口までは至近のところであった。

 

 

〈誰も歩いていない菅原林道に出逢った〉

〈お馴染の林道脇のブナ巨木にも出逢った〉

 

 

 

〈菅原林道から北面斜面を下る〉

〈ここも広々とした雪原が広がる〉

 

 

 

〈ブナが少なくなり、ミズナラを中心にした森となった〉

〈雪の中でユズリハの緑が新鮮であった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈渓流に出逢うと千町原は近い〉

 

 

 

〈ゆっくりと雪の中を歩きを楽しむ〉

 

 

 

〈渡り易い瀬を見付けて渡渉した〉

〈朝方辿ったトレースに戻った〉

 

 

14:46 千町原登山口

  千町原登山口に戻って周回してきた臥龍山を振り返ると、山もまた濃い靄に包まれてしまったようで、精彩を欠いた模糊とした景観を呈していた。そこから車を停めている町道十字路までの雪の道は朝方に比べると足跡、穴ぼこまみれとなっていた。この日は登山者は多くなかったようであるので、ここまで足を延ばす観光客も多いのであろうかと思えた。暖かくなって、その道の雪は水分を多く含み重たくなっていた。

 

 

〈千町原登山口から周回してきた臥龍山を振る返る〉

〈千町原登山口に立つ案内標識〉

 

 

 

〈登山者や観光客の足跡が刻された雪の町道〉

〈水面が現れたカキツバタ園〉

 

 

15:00 町道十字路

  我々が車を停めた十字路に着く直前に、一台か二台かの車が帰って行くのが見えた。残されていたのは、我々の車1台だけであった。先に帰って行かれたのは、山頂でお会いし同じ北面の尾根を下られたご夫婦であったのだろう。我々も早々に仕舞支度をし、深入山いこいの村ひろしまに立ち寄ってコーヒーを頂いてから家路に就いた。

 

 

〈雪に埋もれた農村風景〉

〈町道十字路に無事下山〉

 

 

〔山行所感〕

  6年振りに訪ねた冬の臥龍山北面であった。西峰からの北面を歩いてみて、沢山のブナの古木、巨木が生育する豊穣なブナ林の拡がりに改めて臥龍山の凄さ、良さを見出してファンになることが出来た。ここの森は実に素晴らしい。いろいろな事情もあって、暫く臥龍山から足が遠のいていた感はあるが、今後はまた度々訪ねることとしよう。四季折々に楽しい山だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この日の軌跡〉

 

 

 

 

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