スプリング・エフェメラル 2015

2015年3月2日(月)

 

 

 

 

 

 

〈セツブンソウ=広島のこの時期のスプリングエフェメラルの代表はやはりこの花であろう〉

 

 

 

春先あるいは春の季節に、はかなくも短い命を惜しむように一瞬だけ美しく山野に咲き、

咲き終わると密やかに消えてゆく小さな花たちを

スプリングエフェメラルと総称する。

今年も広島の山野にそれらの花々が咲き始める季節がやって来た。

「寒い!寒い!」と言っている間に、今年は意外にも早く県北の山野で花開き始めたようであった。

3月に入って初めて好天に恵まれたこの日、妖精のようなそれらの花々に逢たくて備北へと車を走らせた。

 

 

福寿草

広島県庄原市総領町下領家

 

国道432号線の道の駅「リストアステーション」の田総川(たぶせがわ)を挟んだ対岸に植栽の福寿草の園地がある。

セツブンソウと一緒に花開くようにと地域の人達が丹精込めて育てている。

今では、田総川の左岸の遊歩道沿いにも植栽地が広がり観光客を喜ばせている。

この日、道の駅に車を停めて福寿草を楽しみながら上流部のセツブンソウ自生地へと散策した。

 

 

 

 

 

 

 

〈福寿草が育つ田総川沿いの園地〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈黄色の花は春の喜びを感じさせる〉

 

 

 

 

〈福寿草は太陽光の下でその花を開きます〉

〈キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈福寿草の花言葉は「幸福を招く」「永久の幸福」「回想・思い出」〉

 

 

 

 

セリバオウレン

広島県庄原市総領町下領家

 

セツブンソウが咲く前から早春の山裾に咲く白色の清楚な花である。

その楚々とした清涼感が春の新鮮味を漂わせる感じがする。

将に純白の春の妖精である。

この日、セツブンソウが自生する北面斜面を訪ねた時、先ずその姿を見せてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

〈純白の清楚な花が魅力のセリバオウレン〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花言葉は「揺れる心」〉

 

 

      〈キンポウゲ科オウレン属の多年草〉

 

 

 

セツブンソウ

広島県庄原市総領町下領家

 

この時期のスプリングエフェメラルの主役はと言えば、やはりセツブンソウであろう。

今年は2月の中頃から咲き始めたようで、

総領町にある7箇所の公開自生地のうち唯一の南向きの自生地のセツブンソウはもう花期を終えたとのことであった。

道の駅にある案内所で見頃の所をお聞きして、下領家の山根さん宅西の自生地を先ず訪ねてみた。

 

 

 

 

 

 

 

〈北斜面の山裾に群落をなして咲くセツブンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈可憐な花々の揃い踏み〉

 

 

 

 

〈花言葉は「気品」「ほほえみ」「光輝」「人間嫌い」〉

〈キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈標準は5弁の萼を持つが、時にかような八重の萼の花弁に出逢う〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈その他にも4枚の萼、6枚の萼を持つものなど多様な花弁が見られた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈良く手入れされた山裾に雪が積もったかのように真白く咲く〉

 

 

 

 

セツブンソウ

広島県庄原市総領町中領家

 

リストアステーションの案内所を訪ねた時、

中領家の谷山さん宅裏の自生地では斑入りのセツブンソウの花が見られると聞いたので足を延ばしてみた。

ここも北向きの山裾で、見事に管理された斜面にこれまた見事なセツブンソウの花園が広がっていた。

 

 

 

 

 

 

 

〈ピンク色の彩りのあるセツブンソウ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈この自生地にはこのピンクの斑入りの花が意外に沢山あった〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈勿論、ごく普通の花も見事に咲いていた〉

 

 

 

 

〈ここにも八重の花が見られた〉

〈一本だけクリーム色の花を見掛けた〉

 

 

 

ユキワリイチゲ

広島県三次市吉舎町安田

 

セツブンソウと並ぶこの時期のスプリングエフェメラルの代表格の花はユキワリイチゲであろう。

JR福塩線の備後安田駅に近い、上下川右岸の山裾の管理地にその自生地がある。

この花も福寿草と同じく陽光がなければ花弁を開かない気難しいところがある。

晴れた日でも自生地に太陽が当たるのは昼前から午後3時過ぎまで。

従って、開花したユキワリイチゲを見るには晴れた日のその時間帯に訪ねなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

〈陽光の下見事に咲いたユキワリイチゲ〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈名前の通りに春告げ花で、今年は2月中旬にはもう咲いていたと聞く〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈花言葉は「幸せになる」〉

 

 

    〈キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈自生地の斜面に見事に咲いたユキワリソウ〉

 

 

 

 

セツブンソウ・セリバオウレン

広島県三次市吉舎町安田

 

吉舎町安田のユキワリイチゲの自生地の上下川を挟んだ対岸の植林地の中に、

やはりスプリングエフェメラルの自生地がある。

この日訪ねてみると、セツブンソウとセリバオウレンの花を見付けることが出来た。

この一角を訪ねたのは5〜6年振りといったところであったが、その間に花々の数は確実に増えてきていると感じた。

ここも立派な自生地として発展していって欲しいものだ。

 

 

〈花の数を増やしているセツブンソウ〉

〈やや小振りであったが、ツインの花が健気に咲いていた〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈セリバオウレンの花、雌雄異株の花と聞くがその両方の花が見られた〉

 

 

 

 

その他の花々

 

スプリングエフェメラルの仲間ではないものの、

次のような花々にこの日出逢うことが出来た。

 

 

〈ミツマタ:庄原市総領町下領家

〈タチツボスミレ:三次市吉舎町安田〉

 

 

〔山行所感〕

   2年振りに備北のスプリングエフェメラルを訪ねた。平日にも拘わらず大勢の観光客が訪ねていた。ここは平地の立地なので、多くの人達が訪ねることが出来る。こうして、早春の妖精たちに出逢って、間近に迫った春の訪れに心躍らせることとなった。県北の山にはまだ雪が残っているが、三寒四温の中で足早に雪融けが進み、もう一か月も経てば里では春本番を迎えることとなる。スプリングエフェメラルたちは、我らが心を完全にその春の季節に連れて行ったようである。

 

 

 

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