■五木トラ・プロジェクト■
 
 依頼者から依頼を受け、制作した作品をこのサイトに載せることはしていない。いつも持ち歩けるよう、デザインした看板の写真なりマスコットキャラクターなどの仕事をプリントアウトしたものをA4ファイルに入れている。第一に商用サイト契約ではないし、自分自身の宣伝は控えたいという気持ちも少なからず、ある。
 しかしながら世の中にはいろいろな人がいるもので、「これは是非、君のサイトに載せた方が良いぞ」という依頼者からの強い要望があり、載せることとした。
 
 さてその依頼とは、なんと、実作業期間三日で軽トラックに絵を描いてほしいというものだった。
 依頼の打診があったのは2005年の9月はじめ。白石カヤック冒険団を組織している五福さんからの依頼だった。岡山県は笠岡市の白石島を拠点としており、そこでいつもお世話になっている「民宿はらだ」さんにプレゼントするので、ただの軽トラックでは味がないという想いであった。私も両氏にはたいへんお世話になっているので、これはいっちょうやったろか! という姿勢で挑んだ。
 私の仕事? のセールス・トークは、「キャラクターや名刺から屋外大壁画まで」という喧伝なので、これはうってつけである。しかも車に直接絵を描くなどとは今までにやったこともなく、こんな面白いことを他の人に渡してなるものかという思いもあった。決して、巷の若者がやっているようなカッティングシートを使った貼り込みではなく、あくまで「絵を描く」作業である。しかも、最短自賠責保険の五日間のうち実作業は三日間。スムースかつ大胆に味付けし、そして海に似合うものに仕上げたいという心構えで挑んだ。
 
 そしてその具体的な作業期間は、2005年9月13日(火)の午前中に自賠責申請を済ませ、午後、広島県は福山市の私の家に持ち込まれ、16日(金)の午後までに全てを仕上げ、午後のフェリーで岡山県は笠岡市の白石島へと運送する。このようなスケジュールのもと、作業が始まった。
 提示された予算は五万円。その中ですべてを賄わなければならない。もちろん私の懐もだ。
 私の仕事? は、すべて友人知人からの依頼である。なので、どうしても友情価格となってしまう。結婚式の案内やディスプレイの制作を、出すことの出来ない御祝儀と相殺したこともある。本来であればウン十万円は頂戴したいものだったけれど、致し方無しである。どこかのデザイン会社に頼めば五万円かかるものを二万円で仕上げるとか……。
 
 兎にも角にもこれは、そのすべての記録である。
 
 
■抜き型の作成■ ■作業前の車の状態■ ■汚れをや錆を落とす■
■車体を被う■ ■色を塗る■ ■出来上がり■
■白石島行きフェリー■ ■民宿はらだにて■
 
 

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