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第4日(6:50〜16:49)(三重県尾鷲市〜三重県尾鷲市)
JR賀田駅(6:50)〜古川橋(9:20)〜羽根の五輪塔(9:41)〜羽後峠(9:41)〜三木峠〜八十川橋(9:53)〜道標(9:55)〜沓川橋(11:14))〜名柄一里塚〜十五郎茶屋跡(11:40)〜三木峠五十丁石〜三宝荒神堂(16:47)〜九木峠(16:47)〜桜茶屋一里塚跡(16:47)〜尾鷲節歌碑(16:47)〜三重県立熊野古道センター(16:47)〜尾鷲節歌碑(16:47)〜矢ノ川橋〜矢の浜道〜JR尾鷲駅

 この日はこれまでの3日間で遅れた日程の調整をして、JR尾鷲駅で打ち止めに出来るよう、前日、停まったビジネスホテルが駅の近くだったので、チェックアウト後に、駅のコインロッカーに重い荷物を置いてから電車に乗り、JR賀田駅に戻って前日の続きを歩き始めた。
 JR賀田駅のすぐ近くの消防署の裏に小川があり、JR紀勢本線のガードをくぐると、裏の山に庚申塔が残っていた。
 消防署に戻った後、古川橋を渡り、羽後峠を歩いたが、羽後峠への山道は舗装された道路でところどころ分断されていたが、「熊野古道」の文字が入った黄色の幟があったので、道を間違うことは無かった。羽後峠への山道には五輪塔、秋葉権現の祠、高く長い猪垣が残っていた。猪垣とは猪などが作物を荒らさないように高く設けられた石垣のこと。
庚申塚

 羽後峠を下ると、すぐ三木峠を上るのだが、「熊野古道」の黄色の幟が見つからない。ガイドブックを見ると国道と一旦、合流するみたいだが、三木峠への道を示す道標も幟も見つからない。三木峠はバスが通る国道にあるのかと思いつつ15分くらい歩いただろうか、左手に三木峠を下って国道と合流する道が見えてきた。まあ、大した距離では無いし、諦めてそのまま先を急ぐと後悔しそうなので、三木峠を示す案内板にしたがって道に入ることにした。、10分くらいで三木峠を示す案内板があり、そのまま下ると、民家の裏を通って、バス停の前に出た。そのバス停は三木峠の登山口を示す案内板があったが、まさか民家の裏を通るとは説明も無いので想像していなかった!結局、同じ道を戻って三木峠を下ったが、途中で民家のおばさんが「道が分りますか、一緒に歩きましょうか?」と言ってくれたが、来た道をそのまま戻るので「ありがとうございます!大丈夫です!分ってますから…」と礼を言って、急いで戻った。途中には木が伐採されて、一部禿山と化した斜面からは賀田湾が見えた。
三木峠

 八十川橋を渡ってJR三木里駅を指す方を歩くと道標があり、そこから斜めに国道に向かって歩くと沓川橋に出た。橋を渡ると海水浴場になっており、少し歩いて左を行くと名柄の集落に出る。しかし、ここでは予期せぬものに遭遇した!何とこの集落と峠を降りた集落は熊野古道世界遺産化には反対で、生活道路でもある古道歩きの余所者に対する痛烈な皮肉を込めた歓迎の言葉が木の板に書かれていた。そして、いざ峠を上り始めると、峠の木には時折、白いスプレー・ペイントで世界遺産反対と行政への批判が吹き付けられていた!
名柄一里塚

 それはそうと、私は江戸時代と明治時代に使われた道の分岐では江戸道を通ったのだが、十五郎茶屋までの急な上り坂はさすがにしんどかった!また、山道に残る一里塚跡というのは初めてだったが、この道が重要な街道になっていた証拠でもあるのだなと感じた。八鬼山山頂手前のさくらの森エリアからの見晴らしは良かった!山頂を越えると三木峠・五十丁石があり、登山口まで丁石を兼ねた地蔵尊が34体現存するという。三宝荒神堂は説明板では西国観音霊場第1番札所青岸渡寺の前札所になるという。 三宝荒神堂の少し先には、茶屋の跡があり、石垣と湧き水、小さい社の跡が残っていた。
十五郎茶屋跡三宝荒神堂九鬼峠の道標

 九鬼峠を越えると蓮華石と烏帽子石という二つの岩が並んでおり、さらに行くと桜茶屋一里塚がある。伊勢路には一里塚が多く残るのは、巡礼道としてより、街道として位置付けられていたようである。一里塚から七曲が続き、それを過ぎると、行き倒れ巡礼の碑がある。
蓮華石と烏帽子石桜茶屋一里塚七曲


 九鬼峠を降りて向井の集落に近付くに連れ、木だけではなく、石にカラー・スプレーが吹き付けられ、それを隠すためにまたカラー・スプレーで吹き付けるという、何とも自然には迷惑な光景が見られた。ごっとん石と書かれた木の札がぶら下がっていたので、気をつけてみると、石畳で一つだけ大きな平べったい石があって、そこを踏むと「ごっとん」と音がするので、「ごっとん石」と呼ぶようである。
ごっとん石

 登山口を出て、道なりにしばらく歩くと石油のタンクが見えてくるが、道をV字型に曲がるところに尾鷲節歌碑がある。ここを道なりに真っ直ぐ行くと、近くに三重県立熊野古道センターがあるので歩いて立ち寄った。当日は尾鷲市内の中学校が集まって演奏会があったようで、事務所がある本館は中学生と家族で一杯だった!この古道センターは三重県の熊野古道資料を収集・展示しているようだが、常設展示は熊野詣で、熊野の自然と生活を扱っていたが、どちらかというと船を利用した熊野古道ということに重きが置かれている気がして、山歩きが中心の和歌山県の中辺路にある熊野古道館とはだいぶイメージが違う!また、熊野古道センターは博物館と公民館を兼ねたような感じで少なくとも私には期待はずれだった…
尾鷲節歌碑

  熊野古道センターから尾鷲節歌碑に戻り、矢ノ川の対岸に石油タンク群を見ながら歩き、矢ノ川橋を渡る。その後、地図では道を真っ直ぐ歩いて中川の橋を渡るように書いているが、矢ノ川橋を渡ってすぐの交差点に道標が有り、矢ノ川道の道標がある。気にしないで通り過ぎたが、石碑のあるところに旅館があり、旅館の角の道に、例の矢ノ川道の道標があるので、どうにも気になった!時計を見ると、JR尾鷲駅で名古屋行きの特急に乗る時間まで少し余裕があったので、道標にしたがって歩くと、民家の中をくねくね歩きながら、何と(!)、あの矢ノ川橋を渡ってすぐの交差点の道標に戻った!


 少し寄り道をしたので時間的余裕が少なくなってきたので、慌てて旅館のある角の戻って、その後は道を真っ直ぐ歩いて中川橋を渡り、某銀行の角で左に曲がると、JR尾鷲駅に辿り着く道に出た。
 止せば良いのに、何か尾鷲のお土産を買う気になって、熊野古道センターを寄ったのと駅前の通りで尾鷲の和菓子を買った。和菓子屋の奥さんが綺麗な方で熊野古道を歩いていると言うと驚き感心して「応援していますから頑張ってくださいね!」と言われると一期一会だし、社交辞令だろうが、言ってもらえるだけ嬉しかった!!お蔭で、名古屋行きの特急電車に危うく乗り遅れそうになった…コインロッカーに置いていた荷物を出そうとしたら、鍵がなかなか見つからず、カラータイマーでピンチを知らせるウルトラマンの如く、胸がどきどきしてきたが、電車が5分近く遅れて余裕で乗れたのは観音様がくださった奇跡かもしれない…

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