機
械
化
工
廠
1/8 「寿 まさら」製作マニュアル。
このページでは「機械化工廠」がイベントで販売した1/8「寿 まさら」のフィギュアを製作する時のマニュアルです。
基本的には一般に市販されているガレージキット(レジンキット)の製作方法と同じですが、
ここでは、1/8「寿 まさら」のキットに対応した説明をします。(全8回。)
● アイテムの完成品は「こんてんつ」→「まさらのお部屋」(まさらっぷ・フィギュアぎゃらりー)→
「寿 まさら」
で見る事が出来ます。
● 第0回目 ●
0回目は、製作以前にしなければならない事や、揃えなければならない道具についてです。
なお、これから説明する内容はガレージキット(レジンキャスト・キット)の製作に慣れていない方を
対象にしていますので、慣れている方には、いささかくどいと思われる言いまわしも有るかと思いますが、
この点ご容赦下さい。m(_ _)m
○ 道具
良い道具ほど値段が高いので(;_;) 必要十分にして最低限の費用で済むように説明していきます。
(なお、今後の説明は全てこういう方向でいきます。)
安い道具でも大事に使えばン十年は持ちます。(^_^;
・ニッパー
ご存知だと思いますが、硬いものを切断する道具。
これは模型店などでは☆二つのマークの物が有名ですけど割高です。
(メーカ品にこだわる人はこれでも全然かまわないのですけど。)
なので、ホームセンター等で求めた方が同じ機能でも安いです。
ニッパーと言っても、電工ニッパーと、プラ(スチック)ニッパーとありますが、これは刃の形状が違います。
この場合プラニッパーを買いましょう。 (パッケージに書いてあるはすです。)
・ラジオペンチ
ニッパーと同じ所に売っています。(すぐ隣かも。) 小型のもので良いです。
(なお5〜6本入って2000円程度の物がありますが、品質がかなり落ちるので 強度的に不安が残ります。ご注意下さい。)
・カッター
あるいはデザインナイフ。 これは本人が使いやすい方で良いです。 替え刃も忘れずに。
・サンドペーパー
色々種類があります。ちょっと高めなのですが耐水ペーパーという種類の240、320、400、という番号を各5枚程度。
(これで足りるか、余るかはなんとも言えませんが、とりあえず。)
番号が少ないほど粒子が荒いです。(ペーパーと略します。)
・アルミ線。
アルミニュウムの針金。
直径は2ミリが望ましいです。(無ければ1.5ミリ。)
長さは20cmもあれば十分過ぎるのですが、そんなに短いのは中々ないです。(..;
(園芸用品を売っている店でも買えます。)
・真鍮線。
真鍮の針金。(WAIV社製で、¥200程度。) 直径は1ミリが良いです。(無ければ0.8ミリ)
これは模型店で売っています。長さは10cmもあれば十分ですが、バラ売りはしていないので1袋購入して下さい。
・ドリル刃
上のアルミ線に合わせた直径のものにしましょう。 直径が違うと困ります。
2本。(例えば、2ミリと、1ミリが必要。)
・ピンバイス
ドリル刃を固定して握りやすくして使う道具。手回しドリルと思ってください。
これはドリル刃に合わせて下さい。パッケージに、使用できる直径の許容範囲が書いてあります。
上の2種類の直径を一つのピンバイスで兼用できる物もありますが場合によっては2本必要です。
○パテ
絶対に必要なものとして「瞬間接着剤」があります。
これは低粘度と高粘度とあります。本来の接着としての用途以外にもパテ代わりに使う事が出来るので
高粘度の方が良いでしょう。
・ポリパテ(ポリエステル・パテ)
模型屋さんに行くとチューブに入って売っています。(¥1200前後) チューブ入りは単位重量当たり割高なのですが、
ガレージキットを沢山作る人やフルスクラッチ(素材から製作)する人以外はコレで十分です。
なお、多いものは1キロ缶、4キロ缶、10キロ缶などもあります。
私は1キロ缶を使っていますが4〜5年持ちます。(^_^;
・エポパテ(エポキシ・パテ)
これも模型屋さんに売ってます。ホームセンターでもかなりの種類があります。
セメダイン社の物が使いやすいのですが、ポリパテがあれば必要無いですのでどちらか選択してください。m(_ _)m
・プラパテ(タミヤ社製。チューブ入り、¥200程度)
これは、チューブから出してそのまま使うのではなく。溶剤(シンナー)で溶かして粘度を調整して使う場合が多いです。
これを「溶きパテ」と言っています。 使うかどうかは好みですが、あれば便利です。
これでとりあえず製作にかかれますが、塗装をするために簡易型のものでもエアブラシ塗装が出来る道具、
エア源(缶 OR コンプレッサーと、ハンドピース)が必要になります。簡易型なら総額3000円程度。
コンプレッサーを含め、一式をそろえると数万円になりますが、値段分の性能を発揮してくれます。
○ 心構え。
「そんなのいるんかい!?」と、思われてしまいますケド、別に説教をしようというのではありません。 m(_ _)m
「ガレージキット製作は時間が掛かりますので地道に作業を進めて下さい。」
理由は、それぞれの作業に掛かる時間が長いのと、パテの硬化時間など急ごうとしても避けられない ”待ち” 時間があるからです。
ですから、可能なら毎日1時間でも、30分でもいいから作業時間をとって少しずつ進めていくのがベストです。
● 第1回目 ●
やっと第1回目にたどりつきました。(^_^;
基本的にはガレージキットの一般的製作の方法と同じなので模型雑誌等で特集を組んでいたらそれも参考になります。
それでは先ず製作の前に箱を開けたらインストを良く見てパーツが全部揃っているか確認しましょう。
もし、最初から入っていなかったら大変な事です。私にご連絡下さい。m(_ _)m
全部ありましたか? それでは始めます。
○ 下地加工の概要。
パーツを良く見ると湯口(ゆぐち)と呼ばれる樹脂を型に流し込んだ後(ゲートともいう)の出っ張りがあります。
他にもパーティングラインという型の合わせ目がありますから、これを取り除かなければなりません。
ガレージキット(レジンキット)に共通した事ですが、これらの出っ張りやラインは全てのパーツの
何処かに必ずありますので、ご注意ください。
湯口はニッパーで切りますが、パーツぎりぎりで切らずに1〜2ミリ残して切るようにしましょう。
ぎりぎりだと切りすぎてパーツが欠けてしまう可能性があります。
その後残った部分はカッターで少しずつ削ぐように削っていき、ぎりぎりになったら荒めのサンドペーパー
(以降ペーパーと省略)で落としていきます。(240〜320番)
パーティングラインは線状に突かへこんだ状態で残っている事が多く割と簡単に落とせるのですが、
中には型ずれして大きく段差になっている部分もあります。
こんな時は無理に落とさずにパテを使って段差を埋めるように盛ってしまい後から整形しましょう。
荒めのペーパー(240〜320)を掛けて、大きな出っ張りが無くなってきたら400番のペーパーを掛けて仕上げます。
なお、パーツの中には明らかな気泡の穴が開いているものがありますから、これもパテで埋めるしかありません。
一つのパーツに湯口削りと、パーティングライン消し、気泡埋めと言う作業をしなければなりませんので、
一つずつ良く見て何をしなければならないか考えてから作業しましょう。
パテ盛りはその日の作業を止める直前に盛っておいて、翌日にペーパー掛けするようにすれば
硬化時間を待たなくて済む分効率が良いです。
たぶんこの作業をするだけで1週間〜2週間はかかると思います。
場合によっては 一つのパーツに、同じ事を何回も繰り返さないといけない事もあります。
でも、これが終われば後は塗装ですから作業は半分終わった訳です。
がんばって仕上げてください。 m(_ _)m
● 第2回目 ●
下地加工のパーツごとの注意点。
1回目では下地加工の概要を説明しましたが、ここではパーツ毎の注意点を書いていきます。
○ まさら本体。(全15パーツ)
・顔。
首の下と頭頂部の湯口、耳の気泡抜き、耳の下側のパーティングラインを重点的にペーパー掛けしましょう。
最初は大きな出っ張り(バリ)をニッパーで切った後、240か320番のペーパーでやすります。
バリが小さくなったら400番に切り替えてやすっていきます。
それから頭頂部付近と、顔の裏側の丸い ”へこみ” は私が組み立てた時に芯を通した名残ですので、
このまま残しておけば芯の位置決めの目安になります。 (これは ”仮組み”の所で説明します。)
・後ろ髪。
これは顔の後ろに付きます。明らかに不要な出っ張りはバリですので取り除いてください。
パーティングラインもありますので、見逃さない様にマジックインキ等で色を付けておくと良いかもしれません。
マジックは黒だと色が濃すぎるので、ピンクかオレンジのような暖色系の薄い色の方が良いです。
・もみあげ。
上下4箇所の湯口があります。先端の細くなった部分のバリは折れてパーツの必要部分まで
持って行ってしまうことがあるので慎重に作業して下さい。
もし、折れたらその時点で瞬間接着剤で繋げましょう。その部分が無くなってしまったら、
パテを盛って整形するしかありません。
・前髪。
2箇所に湯口があります。小さいのが他にも一箇所。
これは比較的処理し易いパーツですので上に書いた事と同じ処理の仕方になります。
・おさげ。(左右)
後ろ髪を接続する部分と先端の3つに別れた部分付近に湯口があり、また気泡もあります。
バリを取り除いた後でパテ埋めをしてください。
パーティングラインも、長手方向全域に入っていますのでペーパー掛けして下さい。
・エリ。(前後)
このパーツは型抜きの問題で前後に割らなければならなかったパーツで、本来は一体です。
(仮組みの時点で接着してしまいます。)
前側のエリの真中付近に丸いへこみがありますが、これは仮組みの跡です。
前後ともに、湯口とパーティングラインの処理をして下さい。
・リボン。
前側のエリに付くパーツです。 両端に湯口があります。
パーティングラインは薄い側のエッジにありますので削り過ぎて平らな面を作らないように注意しましょう。
・上半身。
数ヶ所に湯口があるのでご注意下さい。
下半身(右足)と繋ぐ場所にある穴が塞がっているものもありますのでナイフでえぐっておいてください。
多少穴が大きくなりすぎても、入れば大丈夫です。
袖や胸のボタンに小さな三角のバリがありますので、見逃さない様にして下さい。
・腕。(左右)
パーツに比べて大きめのバリがありますので丁寧に作業して下さい。m(_ _)m
・スカート。
前後がありますが、内側に「F」という文字のあるほうが ”前” になります。
型抜きの都合でスカートの上側ウエスト部分に気泡があります。パテ埋めして下さい。
上半身を通す穴の中心に棒がありますが、これは取り除いてください。
細かい気泡が数ヶ所あるようですが、これはキットによって場所も大きさも違う場所にあります。
気が付いたら埋めて下さい。
・右足。
腰と一体になっています。
湯口、パーティングラインのほかに左足を差しこむための穴が塞がっている可能性がありますので
ナイフでえぐっておいてください。 この際、穴が大き過ぎても大丈夫です。
なお、このパーツとスカートを挟んで上半身が繋がるか確かめておいてください。
・左足。
湯口、パーティングラインの処理です。足首付近のボタン状パーツに気泡が開いている可能性が大きいです。
足首の輪状ディティール(かかと側)にも三角のバリがありますので切りとって下さい。
○ UFO(全9パーツ)
全てのパーツの湯口。パーティングラインの処理です。
UFOは形状の割りにのパーツが多いのは塗装分割線で分けてあります。
こうすると塗装する時にマスキングして色分けする必要無いので楽ができます。
インストにある名称の「本体上」、「本体下」のパーツは薄くなっている ”ふち” の部分に
気泡が出来やすくなっていますので、ご注意下さい。
○ 第3回目へ続く。
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