入学式が終わり少女は無事中学生となった。
少女の名は鞠。
何処にでもいるただの、平凡な女の子。
公務員の父と専業主婦の母、そして今年小4になる少々生意気な弟の4人家族の家。
少女の胸は不安で一杯だった。
なにしろこれから、教室という場所に行かなければならないのだ。
少女はつい最近、この街へ引っ越したばかりで知り合いは一人もいない。
新しい学校、教室、そしてクラスメート・・・・。
これらが、少女を不安にさせないはずはない。
少女は、人見知りが激しくあんまり自分の意見を上手く言えない子なのだ。
「鞠、そしたら、母さんは帰るけど、大丈夫??」
入学式が終わってぞろぞろと帰宅する父兄たち。
少女の母もそのうちの1人だった。
心配そうに、鞠に話し掛ける、少女の母。
「大丈夫よ母さん。心配しないで」
少女の母も少女の性格は良く分かっている。
だからこそ、少女は心配をかけまいと少し強気に見せた。
「新入生集ごーう。」
体育の先生っぽい人が多いな声で新入生を招集させる。
どうやらこれから、教室に入るらしい。
――――友達出来ると良いな・・・、無理かもしれない・・・・。
あたりはすでに、同じ小学校同士がグループを作っている
少女は、泣きそうだった・・・。
「ねえ、大丈夫??、先生呼ぼうか??」
後ろに並んでいた、女の子が鞠に話し掛ける。
「ううん。大丈夫・・・。」
「良かった〜ねえ、あたしと友達にならない??あたし、加奈。あなたは??」
加奈は手を差し出して言う。
「私、鞠、よろしく」
少女は恥ずかしそうにそう言いながら、加奈の手を握り返した。
コメント:いかかでしたか??鞠ちゃんのようにこういう風に不安になってしまうことってやっぱりあると思うんです。
実際、あたしも初対面の人とかと話すときは緊張しますしね。
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