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『婚約解消!?』
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あたしは乱馬が好き。
普段どんなに憎まれ口を言っても。
それでも好き。
何でかなんて考えたことなかった。
それでいいと思ってた。
だけどそうじゃないって思ってしまった。
ある日乱馬が言った。
「俺、あかねが好きだから」
嬉しかった。
だってあたしも好きだったから・・・・・・。
「うっちゃんやシャンプー、小太刀にはちゃんと言ったから」
「それってどーいうこと??」
「気持ちにはこたえられないって―――…」
あたしは乱馬に好きになってもらって嬉しかった。
だけど、他の人は??
右京だってシャンプーだって小太刀だって・・・・。
乱馬のこと本当に好きだったと思うよ。
その人らを傷つけてまで乱馬を手に入れてよかったの?
それで嬉しいの?
―――わからないわ。
もうわからない。
恋ってみんなが幸せなものだと思ってた。
誰も傷つかないで映画やドラマのようにみんなに祝福されるものだと思ってた。
あたしって子供だ。
そんなこと今の今までわかんなかった。
「あかね?」
何の反応もしないあかねに乱馬は覗き込む。
「ごめんなんでもない…。」
そう言うとあかねは自分の部屋に入っていった。
「あかねー、入るよ?」
夕ご飯にも顔を出さなかった妹を気遣って天道家の次女なびきがあかねの部屋へと入る。
勿論、乱馬から千円もらった後である。
「お姉ちゃん。」
……。
「なるほど、そーいうこと、ね」
あかねから事情を聞き、納得するなびき。
「じゃあ聞くけど、あかねはどうしたいの?」
姉からの予想外の問いに戸惑うあかね。
「乱馬くんが右京やシャンプー、小太刀と仲良くしててもいーわけ?デートしてても?」
あかねは首を横に振る。
「嫌だよっ。」
「じゃあ、これでよかったじゃない。」
「それも、嫌なの!誰かの不幸の上にある幸せなんて…」
「ガキね。」
なびきは冷たく笑う。
「ちがうっ。」
「ちがわない。いい?あんたは右京たちを乱馬くんが振ったのを嫌だと思うかもしれない。だけどね、今のままの関係が続いたほうが彼女達にとってもつらい事だということに気づきなさい!」
きびしい、口調でいうなびき。
さすが、姉!
「もう、これ以上は千円じゃ足りないわ。後は自分達でかんがえなさい。」
そういってなびきは部屋を去ってしまった。
千円?何のこと?
「おい、なびきっ」
ドアの外で声が聞こえる。
「乱馬…?」
「よう。」
バツが悪そうに出て来るおさげの少年。
「聞いてたの…?」
「え?いや、あの…うん。」
「そう…。」
それきり、少女は言葉を発しない。
少年も発っせない。
そして、数十分後。
ようやく少女の口が開いた。
「ごめん、少し一人で考えさせて。」
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