お好み焼きに書いたラブレター
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皆さん、こんにちわ紅つばさです。
あたし、今幸せです。
だって、好きな人と、右京様といつでもいっしょにいられるんですもの。
これ以上の幸せはありませんわ。
「こんにちわ〜」
お好み焼きやうっちゃんののれんをくぐって店に入ってきたショートカットの女子高生。
「あら、あかねちゃんやない。いらっしゃい。」
右京は笑顔で言う。
その姿を心配そうに見つめるつばさ。
右京様はもう大丈夫だろうか?
無理して笑ってるんじゃないか?
そんなことを考えているつばさ。
つばさの視線に気づいたのか、右京がつばさの方をみた。
「何見てんねん。働き〜」
つばさは、右京のためにただ働きをしていた。
だけど、つばさは“右京様のお役に立てるなら”と、とても喜んでいた。
「あれ?今日は乱ちゃんは一緒とちがうん?」
右京がそう言うと、あかねが言いにくそうにうつむいた。
「乱馬とは、婚約解消したの…」
「なんでやっ??あかねちゃん」
右京は驚きのあまり鉄板の上に手を置いてしまう。
「…あっちぃ!」
「右京様!」
慌てて、右京の手に水をかけるつばさ。
「気をつけてくださいね、右京様」
「ありがと…。」
「えへっ♪」
右京様、可愛すぎですvv
幸せに浸っているつばさ。
「それで、話戻るねんけどなんでなん?何で乱ちゃんと婚約解消したん?」
「あたしが、あまりにも子供だったの。」
「へ?」
「少し、一人で考えたくて、だから家もでたの。」
「そうかぁ、んで今はどこに?」
「ん、九能先輩のところ。」
「九能?大丈夫なんそれ?」
「うん。九能先輩かわったよ。なんか大人って言うか。」
「いまいち想像できんわ。」
「あっそしたらあたしはこの辺で。」
「そうか、ほな又きてや。」
「うん、じゃあね。」
そう言うとショートカットの少女は帰っていった。
「なんやろうなあ、つばさ?“子供過ぎて”ってうちよう分からんわ」
首をひねりながら右京はかたずけをし始める。
「そうですね、俺にも良くわかんないですが…。」
「乱ちゃん大丈夫やろか?」
「右京様、他の男の名前をいうなんてひどーい。せっかく二人っきりなのに〜」
「はは、あんたもそろそろ帰り。塾やろ?」
「でも〜」
帰りたくなさそうな顔をしているつばさに右京は荷物を渡す。
「わかりました、じゃあまた。」
5分後、店のドアが開く。
「すみません、今日はもう終わりで・・・つばさ?何やってんねん。塾は」
「やっぱり今日はサボります。」
「何で?」
「だって、なんか心配で・・」
「だれが?」
「右京様…。」
「なんで、うちが心配やねん。」
「だって右京様、平気じゃない時ほど強がって見せるし。」
もしかして、あかねさんとあいつ(乱馬)が婚約解消したのが自分せいだと責めているんではないかと思うと、つばさは塾になどいけなかった。
「大丈夫や、うちかて多少は強くなったつもりや。」
そう、言いながら右京は薬指にはめたつばさから貰った指輪を触っていた。
「そや、おなかすいたやろ?ちょっと待ってってやお好み焼きやいたるわ。」
「ほら、焼けたで。」
そういって差し出されたお好み焼きにはソースで“好き”とかかれてあった。
「右京様、これ…」
「これ食べてさっさと塾行き。」
そういった右京の顔は赤くなっていた。
思えばこれが、右京様が俺にはじめて好きって言ってくれた時なんだ。
この後の俺ってば舞い上がって塾どころじゃなかった。
やっぱり、俺は幸せ者です。
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