『セピアの思い出』
舞台は天道家。とある休日の昼下がり
居間で、テレビを見ながらお茶を飲んでるあかね。
縁側で将棋をしている早雲とパンダ親父。
台所で、夕飯の準備をしているかすみ。
そして、本編の主人公である早乙女 乱馬はさっきから自分の部屋で何かをさがしているようでかなり騒がしい様子。
「ないないっ」
ガッシャ―ン何かが割れる音に、もう我慢ならなくなったあかねが2階に上がっていく。
「乱馬―うるっさい!!」
彼女はかなり怒っている様子だが、乱馬はそんなことにも気にとめず、鞄をあさっている。
どうやらあかねが来た事すらきずいてない様子だ。
「なに・・・・。これ」
あかねは驚いた。
何故なら、鞄はもちろんのこと、押し入れ・タンスの中のものがごった返しになっているではないか。
「あっあかねか、おい!写真しらねえか?」
「写真・・・写真か〜そー言えばさっきなびきおね―ちゃんが持っていったような?あっちょっと乱馬っ!」
乱馬はあかねの話を最後まで聞かず、天道家を飛び出した。
乱馬が家を出るとちょうどなびきが帰ってきた
「なびき!!」
「あら〜乱馬君どーしたの、そんなにあわてて?」
「写真!!写真は??」
「写真?ああ〜あれね〜九能ちゃんに売っちゃった」
「なにぃ〜」
「良いじゃないへるもんでもないし。」
なびきはそう言うと家に入っていった
(へる・・・。絶対へる)
乱馬は心の中でそうつぶやきつつも、九能の家に急いだ。
九能の家の前で、乱馬は戸惑っている。
(どうやって中に入ろう)
どうやら不法侵入するらしい。
「乱馬さまぁ〜v」
家の前で悩んでる乱馬に右横から声と同時に黒バラが舞う。
(まさか・・・・・)
乱馬はうんざりした。
なぜなら、こんな登場のしかたをするのは彼女しかいないからだ。
そう、彼女の名は九能小太刀。
あの九能の妹だ。
「どうしたんですの?こんなところで」
まさか、不法侵入をしようとしてましたなど言えるわけがない。
「やだ、私ったら野暮な質問でしたわね、さあ乱馬さま中へお入りください」
小太刀は何か誤解をしているようだが、中には入れるのでまあいいかと乱馬は思った。
「なぁ小太刀、九能は??」
「お兄様ですか?お兄様でしたら庭の方にいらっしゃるはずですわ。あっ乱馬さまぁ〜」
乱馬は庭へ急いだ。
「てぇえい!!、おのれぇ早乙女乱馬め〜」
剣道の練習をしているらしい(?)
どうやらこのまま出て行けそうにない雰囲気だ。
よし。
〜数分後〜
「九能せんぱーいv」
出てきたのはらんまだった。
そう、乱馬では駄目だけどらんまだったら大丈夫と考えたのだ。
「おお〜我が愛しのおさげの女ぁ」
ゲシ!!
抱きつこうとする九能に飛びげりをくらわすらんま。
「愛しいぞーおさげの・・・お・・ん・な・・」
バタッ。
倒れながらもまだらんまに言い寄ろうとする姿に少々寒気を感じながら急いで走っていこうと思ったらんまはふと本来の目的を忘れそうでいた。
そう『写真』・・・。
それなのに当の本人を気絶さしてしまっては肝心の写真のありかがわからない。
「おきろよー九能っ」
むなぐらをつかみ必死に起こそうとしているらんま
「おお〜おさげの女〜」
またしても抱きつこうとする九能を条件反射のようにらんまは殴り、再び気絶させてしまった。
「おきろーおきろよー」
そういってまた九能を起こそうとしたらんまは少し半泣きだった。
「なに??写真だと」
数分してやっと九能が起きたらしい。
「そう、今日買ったやつvv」
らんまは無理してハートマークを飛ばしてみる。
(俺って一体・・・・)
かなり無理があったようだ・・・。
「おおそれならばこの中に・・」
服の袖から写真を取り出すとそれをすばやく奪い写真を一枚一枚みはじめた。
そしてそれが終わるとすぐに九能のむなぐらをつかんだ。
「どー言うことだぁ他にも写真あるんだろう??」
「なにをいうおさげの女僕が買ったのはこれだけだ」
「なにい・・・・」
(じゃあ何で写真が無いんだよ・・)
途方にくれて家路をとぼとぼ歩いているらんまに待ち伏せしてたかのように天道家の前で立っている少女。
「あかね〜」
「はい。」
そういうとあかねは一枚の写真をらんまに差し出す。
その写真はセピア色の古い写真。
「あんたの鞄のところにはさまってたわよ。」
他の誰かにしてみたら何の変哲も無いただの写真。
だけどらんまにとっては唯一、母と一緒にとった思い出の写真なのだから。
「もう、ちゃんと探しなさいよね。」
「サンキュあかね」
こうして二人は家に入っていった。
END
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