「弟子よ。今から『腑分け』をするぞー!」
それはある日の昼下がりのことであった。

静かに、手術を待つ「コムスビー」君
左から、箱と共に、前面、後姿、手術道具と共に

背中の四カ所のネジをはずしただけで、もうばらばらに近い。
弟子「博士!ネジを見失いました」
博士「そりゃいかんな、探しなさい」
一時は、再生不可能にも思えた解体作業はなおも続いた。
さらに、電池を取り、電池受けを止めていた二本のネジをはずす。
なんと、このロボットを止めつないでいるのは、わずかに六本のネジである。

あわれ、「コムスビー」君は完全にバラバラになってしまった。
弟子「博士!、元通りに組み立てる方法が判りません」
弟子「宮出か、玉田を呼びますか?宇都宮がいいですか?」
博士「わしのやり方を見るが良い、ジャーン」

コムスビー「ひゃっほー! 直ったよー!」
一同「パチパチパチパチパチ」
このコムスビー君は今を去る25年前、博士が子供に買い与えた
ものであったが、すぐに動かなくなり、押し入れの隅にしまわれた。
そのおかげで、傷もなく永い眠りに就いていた。そうして21世紀を
迎えた、平成18年のある日、突然「たこ焼きおばば」の手で掘りだされ
再び日の光を受けることが出来た。「たこ焼きおばば」とは博士の奥さんのことである。
だが、動かなくなって数十年、シャフトにからみついたゴミを取り除いて
も、動く保証は何もなかった。南無三、科学者の博士はありとあらゆる
神仏に祈りを捧げ、祈祷をして、ドライバーでネジを締めた。
マブチモーターは偉い!単三の小さな電池で、再び「コムスビー」君は
ゆっくりと動き始めたのである。がんばれ「コムスビー」君未来は君の為にある。
博士とコムスビー君は、復活を祝福するのであった。
(かくして、21世紀の『ターヘル・アナトーミア』は完成したのである)
出演・博士、弟子、昭和60年頃生まれ、トミー社製「コムスビー」君
影の出演・たこ焼きおばば。とうすけ。ぷーさん。
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